考え方を変えてみる
~5戦目決闘カード発表終了後~
俺の対戦相手はケブラ・インヴィクトに決まった。
観客による希望が多かった決闘カードで、またも相手は全勝。
きついけど、かなり楽しみだ。
観客の要望に応える形で決まる決闘カードは、それだけ期待されてるって事もあって嬉しい。
「この相手もかなり強いです。心して見てください」
真剣な表情のアユム。
目を閉じる。
相手のラッシュをかわしもせず、もろにくらってるにもかかわらず、まるで効いてる様子が無い。
そして最も特徴的なのが、手に持った大きなはさみだ。
モンスターの首を切るための武器なんだろうけど、勿論相手を殺す事は禁止だ。
はさみを開いた状態で使う1振りで2度攻撃してる。
二刀流とはまた違って中々厄介だ。
しかも自分は攻撃されてもまるで効いてない。
はさみを開き、閉じながらのラッシュで相手を倒していく姿。
はさみを閉じれば大剣の代わりにもなるみたいだな。
強い。
でも、魔法を使ってる様子はやっぱり無い。
って事はサナルみたいな感じかな?
1度詠唱をすればある程度の時間、攻撃をくらわない。
……無茶苦茶やん(´・ω・`)
しかもサナルと違って、今度はくらわないと来た。
タックルからの寝技は使え無さそうだ。
俺は目を開く。
「……攻略法は見えましたか?」
見える訳無いでしょ!
なんて言うのは何か悔しい。
「何も言わないと言う事は、まだ見えてないんですね(*´ω`*)」
「その顔止めろや(# ゜Д゜)」
攻略法が見えない……。
攻撃はくらわないようには出来そうなんだけど、自分の持ち札でどうやって……。
部屋に戻り、ケブラの攻撃、動きの癖を思い起こしながら考える。
とりあえず、ケブラの切り札っぽいこの魔法は無敵ってところだろうな。
……サナルの攻略法は使えない。
何か無いだろうか。
ケブラがどこの部位に攻撃を食らってるのかを見る。
顔、頭、体。
全ての部位にほぼ攻撃を貰ってる。
無敵じゃない部分は無いみたいだ。
んー……。
視点を変えてみよう。
無敵の魔法を持ってるのに何で武器が巨大なはさみなんだろうか。
攻防も器用にできるは出来る。
でも、無敵であるならもっと良い武器があるはず。
弓とか銃の遠距離武器なら相手に詰められてもカウンターが出来る。
俺ならそう言う武器を選ぶ気がする。
……何か理由がありそうだけど、何だろう。
普段の仕事でって可能性は勿論あるけど、そうじゃないだろう。
ここを取ればトーナメント進出が決まる。
何としても勝ちたい。
って言うか、無敵ってどう言う状態だろう。
ケブラは攻撃を貰っても体がぐらついたりする様子が無い。
かと言って相手の攻撃が弾かれてるような様子もない。
って事は自分自身に何かを纏ってるって事は無いか。
……攻撃をくらっても全く効かない理不尽な敵、何かのアニメにいたなぁそう言えば(´・ω・`)
火力を思い切り上げて攻撃したらどうなるだろう?
戦略の1つとしては考えといて良いかもしれないな。
……ん?
ケブラの無敵は魔法……。
あ。
サナルともう1回戦う事になったら、試そうと思ってた作戦を思い出す。
……試してみる価値はあるか?




