傭兵ギルド長の本当の強さ(通常)Ⅰ
~その夜~
言い方はあれだけど、ぶっちゃけ勝って当然だと思ってる決闘だったから打ち上げで盛り上がりたい気持ちじゃなかったのに、エイリスに引きずられてまた酒場に来てる。
つか、飲みたいだけだろこの人(# ゜Д゜)
「良くやりやがってくれたわフェルマー(# ゜Д゜)」
「あんでキレてんですかね(# ゜Д゜)」
「情報分析のお陰ですよ私を誉めなさい(*´ω`*)」
相変わらず酒癖が悪いエイリスと承認お化けのアユム。
ステラはマイルに会って来るそうで今日はいない。
「今日の決闘は良い感じでやがったわ。サンダーを纏う事無く新しい自分を試しやがる。圧倒的な実力差がある事を自分で分かってやがるからこそ出来る方法」
「珍しく真面目ですね……」
「試合分析があるからこそですが(# ゜Д゜)」
「ちょ、ちょっと黙っててアユム(;^ω^)」
「明日以降、私が模擬戦の相手をしてあげても良いって思えるくらいには認めてやるわ!」
え!?
マジで( ゜Д゜)
目茶目茶嬉しいんですけどそれ!
「喜び過ぎでやがらない?」
「本気のエイリスと模擬戦が出来るならこれ以上に嬉しい事は無いですよ!」
「本気でやってやる訳無いでしょ」
……は?
「いややってよ(# ゜Д゜)」
「そんなに本気でやって欲しいんでやがるの?」
「もちろん!」
「……君のメンタルを心配してやってるだけでやがるわ」
エイリスは目を閉じた。
あの悪寒は感じられない。
「決闘カードが決まるのは明後日でやがるわね。なら、明日は本気でやってあげるわ!」
「おおうマジか……」
やっべー目茶目茶テンション上がって来たw
……って言う俺の期待は心ごとズタズタにされるなんて全く思ってなかった(´・ω・`)
~翌朝~
俺は地下の訓練場に来てる。
本気のエイリスと模擬戦。
昨日の決闘よりがぜんやる気がある。
エイリスとアユムが訓練場に入って来る。
「もう来てやがったのね」
「おはようございます。エイリス」
エイリスは剣を抜き、鞘を投げる。
「良い表情をしてやがるわね」
「楽しみでしたから」
「なるほどでやがるわ」
ゾワッ。
身の毛がよだつような悪寒。
これだ。
俺に対して明確な殺意を向けて来てる。
「アユム。合図をさせてやるわ」
構える。
「デュエロス・パートルと同じルールで良いのでしょうか?」
「それで良いでやがるわ」
「俺も依存ありません」
「模擬戦用の剣だから安心しやがりなさい」
「はい」
手を上げるアユム。
「はじめ!」
距離を詰め、本気の左ストレートからの右アッパー。
エイリスは距離も外さず、剣の桶で左ストレートの軌道を変えられ、そのまま切り払いをボディに。
右アッパーが柄頭で捉えられ、ボディにまともに斬撃をくらう。
距離を取る。
剣の太刀筋が速過ぎる。
蹴りが打てなかったのは、ボディに斬撃が来たから放っても簡単に避けられるのを確信したから。
たったひと振りで両手足の攻撃を防ぎながら攻撃をエイリスは放って来た。
……マジで強い。
「どんどん来やがりなさい」
剣を構え、俺を真正面から見てくるエイリス。
踏み込むフェイントにも微動だにしない。
本気とフェイクを瞬時に見極められてる感覚。
「分かりにくくなって来てやがるわ。全てを試しやがりなさい」
とりあえず、剣先だけに気を付けないとやばい。
距離をじわじわと詰め、切っ先が触れるか触れないかの距離まで詰める。
エイリスの縦斬撃をギリギリでかわし、左ハイキックはしゃがむ動きでかわされる。
流れるような攻防一体の動きに美しささえ感じる。
尚且つ本気じゃない事も。
サナルとの模擬戦では絶えず攻めてた。
全く違う戦い方をしても尚、俺が手玉に取られてる。
隙が無さ過ぎる……。
「全てを使って来やがりなさい(# ゜Д゜)」
俺はサンダーを両足に、両手にファイアを纏う。




