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チート魔法の攻略法~俺は異世界でも事前準備で無双する~  作者: 広田香保里
1章~デュエロス・パートル編~
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誇り高き傭兵である為に

 コン、コン。



「何でやがるの?」


「何ですかあのダラバって野郎は(# ゜Д゜)」



 即行エイリスの元を訪ねる。



「で、その様子でやがるって事は断りやがったわね?」


「ったり前でしょ(# ゜Д゜)」


「なら、酒場で喧嘩を売られて買いやがったのは何ででやがる?」



 う……。


ぐうの音も出ない正論を返される。



「酒場で喧嘩を買いやがるのに、ダラバの提案は買いやがらない。何をしやがりたい?」



 ……だから敢えて提案を受け入れたって事かエイリスは。



「……すみません。戦いに勝ってテンションが上がってるのもありましたけど、言い訳ですね。未熟でした」


「君は今は選手でやがるけど、傭兵。私のギルドの誇り高き傭兵でやがる」



 精神年齢ではエイリスより年上かもしれないってちょっとでも思ってた自分が情けない。


普段の言動は頭がおかしいとしか思えないからこそ、こういう真面目な話をされると反論できない。



「ありがとうございます」


「あんな奴、ぶっ飛ばしやがって来なさい(# ゜Д゜) 手加減して決闘してくれなんて頭のおかしい奴、徹底的に分からせてあげて来やがりなさい(# ゜Д゜)」



 あ、やっぱりエイリスも何だこいつってのは思ってたのね……。


じゃ、じゃあさ……(;^ω^)


って言えないか(´・ω・`)




~決闘当日~


 ダラバの癖、戦い方をアユムに見せて貰って、その練習。


現実世界で言うがちがちのストライカーだった。


スピードもまあ通常状態で見切れる。


だからこそ、今日は試したい事があった。


ゲートをくぐり、フィールドへ。


ダラバは既に入場していた。



「さあ続いての決闘は現在2勝と絶好調! 最年少のブレーン・ファイターご存じノーザン・フェルマー! そして今日は負けられない! こちらも何と素手での参加! ダラバ・タハディの1戦です!」



 歓声が沸く。


ダラバの表情は俺を真っ直ぐ見据えている。


現実世界での格闘技の試合前みたいで懐かしささえ覚える。


でも、ここは異世界。


悪いけどダラバには負けてられない。



「デュー……エロス!」


「「エロース!」」



 ダラバの奇襲的な右アッパーからの左ストレートをいなし、俺は両手にファイアを纏う。



「おーっとこれは!? フェルマー選手が新たな戦法を使って来たぞ!」



 ファイアは打撃の時にパワーが単純に上がる。


しかも自分の体をでかくしないで出来るからスピードを殺さなくて済む。


ダラバのスピードが現状なら、これで十分。


俺はダラバを手招き、挑発する。


下手な小細工をしようとした分、こっちもイライラしてる。


ダラバのステップで、正面から入り込んで来るのが予測できる。


サイドステップから前後のステップに切り替わった瞬間に来る癖は変わってないようだ。


そして頭を下げながら左ストレートを打って来るけど、その際に右手で顔を守るように攻撃してくる。


だから右のミドルをカウンターで放つ。


腹に埋まった蹴りで、ダラバは俺から距離を取る。


拳で来ると思わせといてのカウンター。


体力も削られる。


ダラバの体力がどれだけあるかは知らないけど、距離を俺は詰めに行く。


瞬時に距離を詰め、今度は左のボディフックをダラバに見舞う。


ダラバは辛うじていなすけど、右のアッパーをダラバの顎に入れる。


追撃の左フックからの右ハイキック。


ダラバは5mほど吹っ飛ぶも、反動を利用して起き上がって来た。


ダウンしてもおかしくない攻撃なんだけどな……。


多分身長差があるから。


でも、動きは明らかに悪くなってる。


右頬が出血してるのは左フックで切ったんだろう。


フェイントをかけながら、ダラバとの距離を詰めていく。


ボディを庇うような動きから、あの蹴りを予測出来てなかった事が分かる。


インローの軌道から、視線を上にしながらの三日月蹴りをダラバの腹に埋めていく。


よし、ここだ。


タックルでテイクダウンを取りに行く。


けど、これを待ってたと言わんばかりの左の飛び膝が飛んで来る。


だから顔だけで膝をかわし、右のオーバーハンドフック。


ダラバの顎を奇麗に捉え、流石にぐらつくダラバ。


こんな身長差があってタックルを単純にする訳無いでしょって言う。


この隙を逃さず、パンチのラッシュ。


両手で顔をガードして来たと同時に前蹴りを腹に埋める。


苦し紛れの右フックを体勢を低くして避けながら、右の後ろ回し蹴りを再びボディに。



「うっ……」



 腹を抑え、崩れるダラバ。


ダウンだ。



「カウーント1! 2!」



 ダラバは立ち上がろうとするも、うずくまったまま動けない。



「3! 4! 5! 6!」


「こ、このまま負けてたまるかぃ……」



 少し寂しい気持ちになる。



「7! 8! 9!」



その気持ちがあるんなら、正々堂々トレーニングして戦えば良かったのに。


崩れ落ちるダラバ。



「10! ストーップ!」



 審判がストップをかけ、呆気無く試合が終わる。



「こーれは秒殺だー! 圧倒的な攻撃の嵐! そのままねじ伏せたー勝者はノーザン・フェルマー!」



 湧く観客に両手を上げて応える。



「フン。あんな奴に負ける要素がありやがる訳が無いわ!」


「ドヤ顔で言っておいで興奮して胸倉づがむの止めでぐだざいぐるじいでず(;´Д`)」


「打撃のバリエーションも動き方もスピードも、かなりの成長ですね……フェルマー」



 運ばれていくダラバ。


残り2勝。


全勝で勝ち上がるぞ!

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