売名の為に
~3戦目の決闘カード発表日~
今度は寝坊する事無く会場に向かう。
ヒールは無事に使えた。
俺の魔力限界値がどうかの不安があったけど、常時魔陣札にしてる魔法を全部使っても魔力切れにはならなかった。
魔力は全く無い訳じゃないみたいでとりあえずホッとした。
そんな訳で自分の弱点対策と武器を1つ増やしての3戦目。
2戦目で敗退が決まった人もいる。
それでも闘志が消えてる参加者は1人もいない。
賭けてるものがあるって事なんだよね。
そんな人が集まる大会に出させて貰えた事に感謝する。
ここからは戦う順番が、前半に1勝1敗の人。
後半に2勝の人って具合に変わって来るらしい。
2勝同士の対戦も2敗同士の対戦もトーナメント出場者が少なくなって面白くないって判断で、そう言うカードは組まれない。
っって言うのをアユムから(何故か切れ気味で)聞いていた。
「さあ、やってまいりました! ここからはトーナメントに出れなくなる者も多く出る事でしょう! そんな中での決闘カードの発表! 耳だけはかっぽじって下さいね!!!!」
凄い歓声。
次々に対戦カードが発表されていく。
ルサルカは1勝1敗。
勝ったみたいだ。
普通に水中の戦いは対策しててもどうする事も出来ないもんなぁ。
マイルとルサルカは正直トーナメントでもう1回戦いたい。
「さぁ、最後は優勝候補を破り、同門対決を制して現在最もノってると言っても過言ではないでしょう! ご存じ姑息に戦いことごとく勝利をもぎ取っていくブレーン・ファイター! ノーザン・フェルマー!」
歓声凄いけど姑息止めろや(# ゜Д゜)
手をあげて礼をし、観客に応える。
「対戦相手はこちらだ! 崖っぷち! ですが何と自らフェルマー選手との決闘を志願した漢気溢れる完全なファイター特化! ダラバ・タハディ!」
「うらーーーー(# ゜Д゜)」
ダラバの雄叫びと観客の歓声が共鳴する。
身長でかいな……。
2mくらいか。
「決闘は3日後! まだまだオリフィスのもてなしは続きます! 皆さんも良き祭典を! デューエロス!」
エロス……デュエロス・パートルの決闘カードは決まった。
対戦相手のダラバはマイルが倒した相手に勝ってる。
映像は明日アユムから貰うつもりだけど、俺と同じ素手で戦うタイプ。
魔法は一切使わない、ゴリゴリの格闘家スタイル。
って言うのが今の俺でも知ってる情報。
今日はもう宿泊施設に戻ってとりあえずの戦略を考える。
コン、コン。
って思ったら来客。
アユムかな?
魔力回復の時間を長めに取った方が良いって思って今日は解散したんだけど、もう大丈夫なのかな?
「はーい」
扉を開ける。
2mの大柄な男。
この人……。
「今大丈夫ですかい?」
ダラバ・タハディが何故か俺のところに来た。
「ああ。いきなりで申し訳無い。フェルマー君のお付きの方には許可は取らせて頂いた。何を話すかも含めて……だ」
余計に訳が分からないんですけど。
「な、何の御用でしょう?」
「提案がありまして」
何の提案??
決闘前に対戦者の前に来るって頭がおかしいとしか思えないんだけど(´・ω・`)
「素手と足だけでの決闘を致したいと思いまして……」
……。
どゆ事??
「それを俺が受けるメリット無いんですけど……」
「分かっております。某はトーナメントに参加出来る可能性が絶望的の身。であるからこそせめて某の名前を知って頂きたく!」
「で、対等な条件で戦いたいと?」
「い、いかがだろうか? 無茶な事を申しているのは理解しております」
頭を下げるダラバ。
「ええっとですね……。 それは既に対等じゃないです」
「……対等でしょう! 素手で戦う以外に何も望んではおりませぬ!」
「他人の努力を制限しないで下さい……」
って言うか何でこんな下らない事をエイリス達が許可したんだ……。
「まだ決闘まで時間があるんで全てを賭けて俺を倒しに来て下さい。今の気持ちで打撃の勝負をしても相手にならないですから」
「あんだと!?」
胸ぐらを掴まれる。
「ここでやるくらいなら本番の決闘でやりましょうよ。全身全霊で倒しますから」
「……」
「ほんの2、3日でもやれる事があるんで。こんな下らない事してないで、せめてあがいてあがいて挑んでください(;^ω^)」
見た目からして俺より年上なんだろうけどさ。
こんな下らない事言う年上に敬語使わないといけない年下の気持ちをちょっとは考えろっての。
瞬殺する。
礼をして帰ってくダラバに対して怒りが沸いた。




