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チート魔法の攻略法~俺は異世界でも事前準備で無双する~  作者: 広田香保里
1章~デュエロス・パートル編~
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デュエロス・パートル(戦いの祭典)の誘い

 とりあえず万が一にでも貴族様御一行にゴーストの攻撃が当たらないよう、横にステップを踏みながら誘導をかける。


ゴーストは俺を標的と見たらしく、こっちの方に近付いて来る。


攻撃は大した事が無いみたいだから良いとして。


後はどうやって倒すか。


……依頼者の性格も今度からちゃんと調べとこう。


関係ない事を考えながら、今度はつぶて状のアイスをかわす。


魔法の種類も1種類だけじゃないのかよ……。


万能過ぎちゃう??


試しに素早く距離を詰めて左ハイキックからの右ストレートを放ってみる。


予想通りハイキックは空を切った。


やっぱくらわないよね(´・ω・`)


右ストレートを放とうとした拳を引っ込め、距離を取る。



うううう……。



 ん?


ゴーストの表情って言って良いのか分からないけど、何か様子が変わってないか?


ハイキックは空を切ったのに、何故か苦しそうな表情のファントム。


何だ?


エイリスは黙ったままただ見てるだけだった。


攻撃してくる様子が無いので、距離を詰めてもう1回ハイキックを放つも、やっぱり空を切る。


ゴーストの攻撃に注意しながら表情を観察してみる。


苦しそうな表情は表情だけど、あんまりさっきと変わってなさそう。


ハイキックじゃない攻撃でダメージ?


もしかして出そうとして引っ込めた右ストレートでダメージをくらった??


……あ。


ここは異世界なんだから試してみよう。


攻撃に気を付けながらある程度の距離までゴーストに近寄る。


何も無いところに向かってパンチを出す。


勿論ゴーストの方向に向けて。



うううぅぁぁ……。



 苦しげな声と共にゴーストが消滅する。



「見事な気弾でやがるわ」



 やっぱりそうだったか。


物理接触がダメ。


どう言う理屈かは知らないけど、とりあえず結果からすぐに試せて良かった……。


ホッと肩を撫でおろす。



「はぁぁ~~~。良い断末魔ですわね……」



 アミーラは何か昇天するんじゃないかって感じの表情してるけど。


頭がおかしい。


と言うか断末魔を聞いて昇天するのを趣味にしてるとかクズ野郎じゃん。


間違い無く。



「さあ、どんどん私に声を聞かせて頂戴! ええと名前は何だったかしら? ドゥヴァ」


「ノーザン・フェルマー様です。お嬢様」


「貴方! どんどん散り際の美しい声を聞かせなさい!」


「名前聞いた意味無いんですね(# ゜Д゜)」



 こうして頭のおかしい貴族様御一行との小旅行は続く。




 途中に出て来たスケルトンは打撃を加えても復活してきたけど、同じように気弾を打つと復活してこなかった。


脚を潰してから気弾を打つ戦法に変えたらスムーズに倒せた。


ゴーストの上位らしいイリュージョン、ファントムまではタフな上に攻撃が激しかったけど、何とか気弾だけで倒せた。


何だかんだトレーニングしてるのがここに来て生きてるのを実感する。


気弾が使えるようになってたのはビビったけど。


その間、アミーラは最高にサイテーな顔をしてたけど。


そんな感じで長い廃墟をやっと抜ける事が出来た。


回り道して行けばって思ったけど、そもそも廃墟を抜けるのが回り道。


改めて頭おかしいだろって突っ込む気も起きず、疲労する。


エイリスはアミーラ達を待たせ、廃墟に向かって何かをしてる。



「エイリス・バシュトールの名の下に。全てを拒め」



 エイリスが手をかざすと同時に、魔法陣のようなものが現れる。



「シール」



 魔法陣が今出て来たばかりの廃墟へ、俺が打ちまくった気弾のごとく飛んで行く。


天まで上る柱が廃墟の中心くらいから出現し、廃墟全体が魔法陣によって半球を作るように覆われる。


空が暗くなってる気がするのは昨日せいだろうか。


何事も無かったかのように普通の状態に戻る。


シールって多分封印だよな?


あ。なるほど。



「そう言えばオーガも封印を破られたところから出て来たんでしたっけ」


「良く分かりやがったわね。こうやってモンスターが出て来る場所は片っ端から封印をしてあげる。今日の護衛を嫌々引き受けてやったのはこうゆう事情もありやがるのよ」


「その封印が破られたんですか……。 見た感じかなり強力な封印魔法な気がするんですけど」



 エイリスに促され、貴族様御一行と再び目的地を目指す。



「それだけでやがらないわ。さっきの廃墟、つい1月くらい前までは小さな集落として存在していやがった」



 え?



「どう言う事ですか?」


「モンスターに襲われたか。賊に襲われたかは分かりやがらない。けど、他にも襲われた小さな集落がいくつもありやがる。関係がありやがると考えるのが自然でやがるわね」



 人知れず何かをやってる奴らがいるって事か。



「仮説を立ててやった。封印を破り、モンスターを使って集落を襲わてるどっかの馬の骨がいやがる」


「あ。孤児院を襲ったのも……」


「そう言う事でやがるわ」


「新入りの俺だけが知らないから、俺を?」


「察しも中々でやがるわね」


「はぁ~。良い旅ですわね……」


「この後の会合も、良いものになると思いますよ。お嬢様」



 頭のネジが外れたお嬢様の空になったカップに、静かに紅茶らしいものを注ぐ執事。



「それだけでやがらないけど」


「ん? と言いますと?」


「戦いの祭典。デュエロス・パートルに出場させてあげるって事でやがるわよ」



 ……マジか。



「良く武器も防具もつけずにここまで出来やがったわね。上出来でやがるわ」



 話してる最中に物陰から突然モンスターがアミーラ目がけて襲って来る。

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