表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チート魔法の攻略法~俺は異世界でも事前準備で無双する~  作者: 広田香保里
1章~デュエロス・パートル編~
23/175

傭兵の本来の仕事

 数時間後。


模擬戦とトレーニングを終え、自室に戻ってきた俺。


マジでやっちゃったなぁ……。


昔の自分を見てるようで腹が立ってしまった。


試合中は平常心で出来るようにはなったけど、まだまだメンタルコントロールが出来てないな。


反省反省。


後は魔法か……。


簡単にできるのは俺も覚えた方が良いのかな?


アグリスは使ってくる気配が無かったけど、使えるは使えるのかな?


ん-……どうするか。


もう1度サナルとエイリスの模擬戦を思い出す。


無限回復以外、魔法らしい魔法は使ってない。


俺が魔法を使ったらって場合の戦闘を想像してみる。


……あの薙刀でうまく相殺、回避されるイメージしかわかないな。


多分だけど、あの薙刀は攻防一体。


物理に対しては簡単に間合いに入らせないため。


魔法、遠距離物理に対しては薙刀で薙ぎ払うためって感じか。


分析材料は揃った。


また戦う事になったら今度は負けないぞ!




 翌日は、また違ったタイプの人との戦闘。


スフェラ・ダイラー。


決められた範囲に歪みを与える魔法を使うらしい(アユムからの情報提供)。


見た感じ、蜃気楼を作り出して攻撃が当たらないようにする魔法みたいだ。


武器は片手の弓。


って言うかボウガンだなあれは。


何れにせよゴリゴリの遠距離タイプだな。



「私の間合いには何人も入らせませんよ!」



 ボウガンでの攻撃が変な場所から来るのは、蜃気楼で幻を見せられてるからだろう。


ギリギリで避ける。


ある程度距離を取れば簡単に避けられるところを見ると、ボウガンの矢を隠すための魔法の範囲が極端に短いんだろう。


だとしたら近距離が逆に苦手。


それを補うためのボウガンってところか。


バランス取れてる人が多いなぁ。



「ボーっとしてて良いんですか! どんどん行きますよ!」



 ボウガンによる連続攻撃をかわしながら距離を詰める。


蜃気楼で実態が目茶目茶見辛いけど、ボウガンは次弾装填まで若干ラグがある。


まあ、後は適当に攻撃するしか無いんだけど、手数より範囲で勝る回し蹴りで適当に攻撃する。


若干掠った感触を得る。


あ。


蜃気楼が解け、実体が見えるようになった。


1回攻撃すれば魔法が解けるようだ。



「ちぃ!」



 魔陣札を取り出すのが見えた。


だけどもうやらせない。


弱めのジャブを多めに手数で攻撃する。


ボウガンも魔法も使わせない。


とどめに飛び膝を当てる。


魔陣札を持った手を掴み、魔法を発動させないためだ。


そのためには膝を側頭部に当てるのが攻防にバランスが良い。


もろにくらったダイラーはそのまま倒れる。



「悔しいですけど、やりますね……」


「ありがとうございました」



 ダイラーと握手をし、ダイラーを起こす。


分析のお陰で安定して勝てるようになってきた。


打撃、寝技両方を満遍なく使えるようになってきてるのも地味に嬉しい。


打撃の単調さをステラに指摘されて、修正出来て良かった……。


こうなると午後の訓練にも身が入り、プラスの循環が出来上がって来てる。



「フェルマー」



 走りに行こうと思った矢先、エイリスに呼ばれる。



「良い感じでやがるわね」


「サナルに勝ててないので、リベンジに燃えてます」


「なるほどでやがるわ」



 相変わらず頭おかしい喋り方だけど、サナルとの模擬戦の様子を知ってるだけに何も言えない。


いずれ、戦ってみたいって純粋に思う。



「護衛任務を頼んでやるわ! 受けやがるわよね?」


「護衛任務ですか?」



 思わずポカンとする。



「何を驚いてやがるの? 傭兵なんだから当然でやがるでしょ?」


「そう言えばそうでした(´・ω・`)」



 祭典に出るのに頭がいっぱいだったからすっかり忘れてた。



「で、誰を護衛すれば?」



 聞いてみたらエイリスの表情が『ケッ(`ط´≠)』って感じになってた。


嫌な相手らしい。


って言うかステラもエイリスをあんまりよく思ってないみたいだし、エイリスって地味に敵多くね?



「この町の貴族の護衛任務でやがるわ」


「貴族ってやっぱりいるんですね」


「? 当たり前でやがるでしょ? 何言ってやがるの?」



 貴族が何で存在してるかすら知らない俺にはよくわからない世界だけど。



「前に孤児院をオーガが襲ってきやがったのは君も覚えてやがるわね?」


「はい。でもあれはたまたま」


「たまたまがこの世にありやがる訳無いでしょ? 討伐隊によって封印されたモンスターの巣窟がありやがる。その封印をどこかの馬の骨が解きやがった」


「……」



 スケールがでかくなってきたな何か。


そっか。


あれはモンスターの巣窟の封印が破られて飛び出してきたオーガだったのか。



「護衛は私も同行してあげる。フェルマー。君にも仕事を経験して貰いやがる必要がある」


「そう言う事なら、断る理由は無いです」


「出発は明日。準備をしっかりしやがりなさい」


「準備って食料とか……ですか?」


「それは依頼主の貴族側で用意しやがるから良いわ。君の場合は防具でやがるわね」


「ぼ、防具? このまま戦うつもりですけど」


「はぁ?(# ゜Д゜)」


「だって動きにくいですし」


「そうでやがったわね。頭がおかしいやつでやがったわ」


「あんたにだけは言われたくねーよ(# ゜Д゜)」



 下らないやり取りの中、オーガが襲ってきた時の事を思い出す。


何か忘れてる事があるような無いような……。


気のせいだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ