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チート魔法の攻略法~俺は異世界でも事前準備で無双する~  作者: 広田香保里
1章~デュエロス・パートル編~
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疑似ビデオ、疑似映像に基づく分析

「もしかしてアユムの記憶を俺に一部潜り込ませる、とかですか?」


「? 違いますが?」


「え……マジ……( ノД`)」



 違うの!?



「何故そう思ったんですか?」


「いや……」


「理由を説明して頂けますか?」



 アユムの表情が嫌々でイライラから何かマジになってる。



「そう言えばと今思い出したんですけど、巨大オーガの話をエイリスとしたのを、何で俺が知ってたんだろうって」


「ステラから聞いていたのでは?」


「いえ。それに、アユムの部屋も誰にも聞いてないです。俺が知らないはずなのに知ってる。それに、アユムに何か魔法をかけられた。なのでアユムからかけられた魔法の影響かと」


「ほう……」



 アユムは何故か顔をしかめる。


いや、アユムの魔法が何であれ、俺に効かなかったのってそもそも何のためだったのとかそう言うのはあるんだけど……。


知らないはずの事をあたかも知ってたかのように言い始めたのがここに来る事が決まった時だった。


……違うらしい(´・ω・`)



「私の魔法は、相手の意思を乗っ取る魔法ですよ。フェルマーには効かなかったようですがね(# ゜Д゜)」


「あ、そうだったんですね……ただの雑魚ボス……何でも無いです(´・ω・`)」


「まあ、良いでしょう(#^^#)」



 とりあえず、俺が変な勘違いをしてただけなのは分かった……。


ん?



「ちょっと待ってください!」


「まだ何かあるんですか(# ゜Д゜)」


「何で切れんのいちいち!」


「時間も時間って言ってるだろうがクソガキ(# ゜Д゜)」


「言葉遣い言葉遣い!」


「んで!? 何ですか!?」



 このやり取りだるいわ(#^ω^)



「相手の精神を乗っ取る時に、副作用って言うかそう言うのってあるんですか?」


「え?」


「いや、だって本来は俺の精神を乗っ取るはずだったのに、実際の俺に残ってるのは知らない記憶なんですから。魔法にも副作用的なものがあるんじゃないかと思ったんですけど」


「そんな事は無いと思いますが」


「思う?」


「試した事なんてありません」


「なるほど」


「何ですか(# ゜Д゜)」


「切れないでって!!」



 試してみる価値が出て来たんじゃね?


細かい事は分からないけど、少なくとも相手の意思を乗っ取るのと、相手に自分の記憶を植え付ける効果がある事は分かった。


なら。



「もう1度、俺に魔法をかけて貰えませんか?」


「はぁ(# ゜Д゜)」


「いやだから落ち着けって(# ゜Д゜)」


「うるさいですよ(# ゜Д゜)」


「だから、もう1回俺に魔法を使ってもらって、記憶が共有されるか確認するだけで良いですから!」


「……良いでしょう」



 アユムは立ち上がる。



「全てのものよ。我がものになれ」




 アユムの魔法自体はくらわず、俺自身にはやっぱり変化が無い。


見た目には変化が無いけど、俺は仮説を証明するため、目を閉じてみる。


目を閉じると同時に、頭の中に見た事のない映像が広がる。


対峙するエイリスとサナルの2人。


それを見るギャラリー、って言うか傭兵ギルドのメンバーと思しき人たち。


これはエイリスとサナルの模擬戦の様子か。


踊るように剣による連続攻撃をするエイリス。


無駄が無く、しかも速い。


それをサナルが薙刀の柄を使って受け流しながら、隙あらば払いをエイリスに仕掛けるが、舞うような動きにまるで当たる気配が無い。


武器を使う相手にはああやってガードするのか……。


素手の俺相手には突きをメインに。


そう言えば俺と戦った時と薙刀の持ち方が違うな。


時々貰う攻撃も、みるみる回復してる。


ただ、エイリスは涼しげな表情なのに対し、サナルの方は疲れを見せてるようだ。


連続攻撃で回復機能を使わせて、結果的に魔力とか体力を削ってるって所か。


目を開ける。



「どうですか(# ゜Д゜)」


「だから切れないでって! エイリスとサナルの模擬戦の様子が残ってます」


「……なるほど。フェルマーが来てからエイリスは1度も模擬戦は行っていない」


「精神を乗っ取る代わりに、相手にアユムの記憶を共有させるって事みたいですね」



 って言うか何つー能力だよ。


普通に考えればデメリットなんだろうけど。


精神が乗っ取られてる間は相手の記憶なんて見ても仕方がないし、終わってからなんて戸惑うだけだ。


実質デメリット無しだし何より俺にとってメリットでしかない。


脳内だけだけど、映像が見れる事で自分視点の分析もできる。


テンション上がって来た(゜∀゜)



「ありがとうございますアユム( ^ω^)」


「はぁ……。 もう宜しいですか?」


「はい! また来ます!」



 俺はアユムにもう1度お辞儀し、ルンルン気分で部屋を出る。




~アユムの視点~


 フェルマーが出て行き、アユムが1人残る。


対象がどんな魔法を使ってるのかを調べる筈が、逆に自分の魔法を解析されるなんて思わなかった。


自分の魔法は、相手を乗っ取る。


それだけだと思ってた常識が今日覆された。


魔法にはメリットとデメリットがある。


一番初めに教えられた事の筈だった。


相手に情報を与えかねない致命的なデメリット。


だけど、フェルマーはそれを知って嬉しそうにしていた。


それは別に構わないけど。


また来ます……?


定期的に利用される、って事なのか?


それを考えるとアユムは複雑な気持ちになった。

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