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チート魔法の攻略法~俺は異世界でも事前準備で無双する~  作者: 広田香保里
1章~デュエロス・パートル編~
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魔法無効化 VS 停止ⅠⅠⅠ

~マイルの視点~


「君みたいな奴に勝ったフェルマー君は、さぞ強いんだろうな」



 フォークを構え直すアレッティは、笑いながらもそんな事を口にする。


僕を倒してから言ってほしい。


停止の魔法を止めれた今、通常の決闘で全てが決まる。


一瞬たりとも油断できない。


ファイアとアクアを再び展開。


アレッティを追尾させる。


その状況で、今度は合成魔法をかけた銃で仕留める。


霧で巻き込めさえすれば。



「貴殿よ最高の瞬間なれ」



 来た。


停止の上位魔法。



「全てのものよ。栄光、存続は我の元」


「その瞬間を我は永劫見届けん」


「故にわが命令と共に無に来さん」


「ヴァーミリオン・ドゥーラー」

「アンチマジック」



 それはさせない。


構わずアレッティが距離を詰めて来る。


霧は無くなったけど、発砲。


アレッティはフォークで弾く。


しまった!


アンチマジックで全ての魔法が無効になった今、銃に込めた魔法も消えた。


フォークの真向を距離で外し、銃を向けた時。


アレッティがフォークを捨てる姿が見えた。




 タックル!?


アレッティがマイルを倒し、寝技の攻防に。


ただ、マイルは過去に1回俺にくらってるだけあって体を即反転させ、立ち上がろうとする。


まだこの攻防は分からない。


マイルの首に、アレッティの腕が絡む。


それをマイルが手で防ぐ。



「貴殿よ最高の瞬間なれ」



 なっ!?



「ここで上位魔法なんて使われたら……」


「両手が塞がってる上に、あの状況でマイルが詠唱なんてしてる余裕は……」


「その瞬間を我は永劫見届けん」



 自分の武器を捨てる事が、攻略の糸口と?


即気付くものなのか……?



「ヴァーミリオン・ドゥーラー」



 不自然な体勢で動かなくなったマイルに対し、ゆっくりと歩き、フォークを拾うアレッティ。


目を閉じてしまう。


見てられなかった。



「見届けましょう。フェルマー」



 ステラが俺の肩に手を置く。


そんなステラも辛そうな表情をしてる。


フォークを構え、マイルに一閃。


マイルの時が動き出し、崩れ落ちる。


審判が決闘のストップを告げる。


……。


アンチマジックのデメリット。


自分の魔法も全てを無効化、消滅させてしまう。


それをルサルカとの決闘で見て、知ってたんだろう。


そして突破口を開く為に、自分の武器を手放した。



「決まったー! 何と言う攻防だ! とんでも無い状況での停止が見事に決まったぁ! 死闘を制したのはテンプス・アレッティいいいいいいいい!」



 歓声の中、運ばれて行くマイルを見る。


両方とも強かった。


でも、どっちかは負ける。


トーナメントに引き分けは無い。


自分のことのように悔しい思いがあった。

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