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チート魔法の攻略法~俺は異世界でも事前準備で無双する~  作者: 広田香保里
1章~デュエロス・パートル編~
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予測さえ許されない魔法

「フロイヤの攻撃が当たってたらどうなってたかは分かりませんでしたね」


「ですが、サンサーラはそれをも無力化し、的確な攻撃で倒した」


「あの魔法を見て即足を潰しに行く芸当。中々出来ないと思います。対応が的確で、尚且つ早い」



 様子を見る素振りもなかった。


信じられないけど、あの一撃で判断したんだろう。


会場からでて、階段を降りながら俺達はそんな感想を漏らす。


流石に人が多過ぎるから、フレアはステラが抱っこしてる。


ホムラは俺の頭上が気に入ったのか、そこから離れようとしない(´・ω・`)


会場を後にしようとする他の観客からは、あの一方的な決闘になった事への驚きばっかりだった。


フロイヤの上位魔法がまるで意味をなしてなかった。


ただ俺は他のやり方で上位魔法を対策してる部分に着目して、そのやり方を盗もうと思った。


何よりあの判断の速さ。


あれがあるからこそこれだけ早い段階で決着がついた。


うん、強いわ。


長蛇の列にもまれながら、ようやく外に出る。


辺りはすっかり真っ暗になってた。


……真っ暗に?



「え?」


「どうかしたんですか? フェルマー」


「……決闘時間ってそんなに長かったですか!?」


「いえ。比較的早く終わったと思いますが」


「なら、何でもう夜なんですか?」


「……そう言えば……何ででしょう」



 ……。


俺の決闘は明後日。


なら今日はとりあえず酒場に行っても大丈夫だろう(飲めないけど)。




「決闘前にこんなところに行きたいとは、どう言う風の吹き回しですか?」



 ホムラとフレアがガツガツと飯を喰らう中、アユムは(#^ω^)って表情で俺を見てる。


ステラはステラで酒を飲みながらも何故ここに呼ばれたのかを考えてる様子。



「サンサーラについてですよ! おかしいと思いません? 決闘は予定通り昼から行われて短い時間で決着がついた! なのに夜なんですよ!」


「それが何故かを話しておきたいと?」


「サンサーラを倒すために必要なんです。決闘中は魔法を使ってませんでしたけど、この良く分からない現象は間違い無く魔法が使われてるって俺は思うんで」


「それが何なのかが、分からないって事ですね? フェルマー」


「う……そうですステラ(´・ω・`)」


「なるほど」



 ステラは上品に酒を飲む。


横に並んでる大量の空のグラスは見ないでおこう。



「短時間で終わった決闘が実際は長時間に及ぶものだった……」


「催眠によるものでは無さそうですね。フロイヤがやったような事を観客も巻き込んで行う。現実的に考えて1人1人に行う事は不可能かと」



 そうだ。


多分俺達以外の観客も同じような状況。


……とんでもない魔法を使ってるって言うのが、刀の技術の高さのせいで見えてなかったんだろう。


1人1人に魔法をかける事はほぼ不可能。


だったらどう言う魔法だ?



「範囲……であれば可能では?」


「範囲?」


「この範囲に入った者にかかるって言う条件であれば、細かい事を気にせずに魔法を使えば良いですよね」



 範囲魔法か……。


この場合で言えばモノマキア全体が範囲って事か。


それならルサルカレベルのやばさって考えれば何とも……ならんわ(´・ω・`)


範囲魔法の可能性が高い。


……ぐらいしか分からないのか。



「であれば、その魔法が何なのか……」


「Mr.ヴォルセブなら分かるかもしれませんよね?」


「あー……。 極力それはしたくないです」


「何故ですか? 別に禁止されてはいませんよ」



 アユムとエイリス、ステラはセコンドって感じだからなぁ……。


現実世界の格闘技を考えすぎてるけど、そもそも傭兵に入ろうと思った理由がこっちでも格闘技をやりたいから。


ってこれ説明しても分からないよなぁ(´・ω・`)



「ま、まあ変な拘りってやつです(;^ω^)」


「私は良いのに、マギア・ヴォルセブはダメなんですか?」



 うっ……確かに(´・ω・`)


ステラ、空気を読まない鋭さ(;^ω^)



「ま、まあ考えましょうよ。サンサーラの魔法が何なのか」


「はぁ……。 まあ、良いでしょう。とりあえず今分かっている事は、魔法が範囲系の魔法である事。時間ラグが大きい事。そして決闘前に詠唱が出来る魔法って事ですね」


「え?」


「決闘中に詠唱をしていなかったでしょう。と言う事は既に詠唱を終えていると考えるのが妥当では?」


「……」


「ん? 何ですか?」


「アユムにしては凄いまともな……」


「アホキャラ違います私は(# ゜Д゜)」


「そんな事言ってないやん(;^ω^)」


「はぁ……全く……」



 アユムは頭を振り、呆れたような表情。


ただ、肝心な事はアユムも分からないか。


とんでも無い魔法っぽい。


今までの決闘相手はある程度どんな魔法を使って来るかまで想定できたのに、サンサーラに関してはそれが全く分からない。


アレッティやラムジーに関しては何をして来るかは分かってるけど、対策がこれ以上練れないくらいの魔法。


……分かってても防げない、そもそも分からない。


無知がどれほど不利かを思い知らされる。


その後、サンサーラの魔法についてあれこれ考えるも、結局何か分からず仕舞いだった。

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