狂気 VS 刀神ⅠⅠ
「全てを破壊し尽くせ。触れた者存在にあたわず。我のみ存在せし世界なり」
上位魔法……。
観客のどよめき。
アユムも信じられないと言いたげな表情。
上位魔法を複数使える選手がこんなにいるなんて……。
「ヘレスタ」
フロイヤの外見に変化はない。
だけど確実に何か変化があるはず。
「エイリスが知ったら発狂するでしょうね」
「……それは間違いありませんね」
サンサーラにとっては得体の知れない何かが起こった。
それにもかかわらず、微動だにせず構えてる。
「行くぞおら(# ゜Д゜)」
フロイヤが奇声のような叫びと共にサンサーラへ突進していく。
さっきまでとは比べ物にならないスピード。
それをサンサーラは横に大きく避けてかわす。
フロイヤはフィールド端の壁まで突っ込んで行く。
ブレーキが効かないのか(;^ω^)
なんて思ってたら、フィールドの壁が消えた。
壊れたんじゃなく、消えた。
そうとしか表現できないような現象。
触れたものが砕けるんじゃなく、無くなった。
僅かに煙が上がってるだけの所を見ると、粉々に砕く……って感じなのか?
ってか、サンサーラがくらったらそれ反則負けなんじゃないのフロイヤ(;^ω^)
~フロイヤの視点~
この魔法はフェルマーを倒すためのものだった。
だが、サンサーラの強さはその比じゃないとさっきの攻防で直感した。
全てを一撃で倒す。
一撃決殺。
当たりさえすれば倒す。
スピードも出来る限り上げ、奇襲的に当てるつもりだった。
なのに避けられた。
魔法らしい魔法を使われてない。
なのに何故……。
フロイヤが再びサンサーラに向かっていく。
サンサーラはまた避けるのかと思ったら、今度は前進して行く。
直前で姿勢を低くし、切り払いで足を払うサンサーラ。
「ぐあ!」
すねとふくらはぎに素早く、1発ずつ入れてる。
足が完全に使い物にならないだろう。
フロイヤは片足を庇いながら辛うじて立ってる状態。
「やっば……」
「間違い無く強いですね」
「魔法も使わないで……」
サンサーラが追撃の左袈裟切りをフロイヤの右首に命中させ、フロイヤは崩れ落ちた。
「ダーウン! 1! 2!」
「さぁフロイヤ選手ダウンだー! 立ち上がる事は出来るのか!?」
あの威力の攻撃が首に入ったら……。
「ストーップ!!」
「おーっと審判が止めたー! こんな一方的な決闘になると誰が予想したでしょうか! 勝者は刀神サンサーラツァイトだー!」
大歓声の中、サンサーラはあくまでも冷静に手をあげて応えてる。
無駄の無い動き。
フロイヤに発狂するのは間違いなさそうだけど。
これ、エイリスはサンサーラにも発狂するんじゃないの?
って思えるほどの強敵。
つか対策が思いつかない(;^ω^)
どうすれば良いのか。
考えないとやばい。
ただでさえラムジーも強いってのに(´・ω・`)




