決勝トーナメント選手入場ⅠⅠ
「さあ! ここからは予選を無敗で勝ち上がった3雄の入場だ! まずはこの人! 決闘前から観客を湧かせ、ことごとく策を使って勝利して来たキングオブレーン! ノーザン・フェーーーーールマーーーーーー!」
俺は走りながら手を振り、入場する。
ラムジーの横に並ぶ。
一瞬だけ目が合った。
倒す。
暗にそう言われてるみたいだった。
「続きましては全てを止め! ことごとく相手を無力化する! 分かっててもこれを止める事は出来るのか!? テンプス・アレッティーーーーーーー!」
ただ真っ直ぐを見据え、歩いて来る様子に傲りも何もない。
アレッティの戦い方は、魔法が無くても完成度が高い。
それに加えてあの魔法……。
まだ攻略法を見つけられてないのが正直なところだ。
「最後にこの選手! 刀で全てを切り伏せる! 蝶のような無駄の無さ! 文字通り刀神ここに現る! サンサーラ・ツァーーーーーーーーイトーーーーー!」
俺以上に魔法を使う事無く勝ち上がって来た人だろう。
俺のぱっと見の印象だけならエイリスクラス。
この8人でトーナメント。
改めて見てもメンツがえぐい。
「さぁ、続きましては決闘カードの発表だー! 選手には既に通達が行っておりますが、観客の皆さんへの初めての発表! 始まるまでの3日間で勝敗予想をするもよし! 大いに盛り上がって下さい!」
観客のボルテージが最高潮に達してるようだ。
「まずは1戦目! 刀神と狂気が激しくぶつかる! サンサーラ・ツァイトとフロイヤ・クリーガーの戦いだー!」
サンサーラの相手はフロイヤか……。
完全催眠で掌握すれば、フロイヤ有利か。
単純な武器での攻防なら圧倒的にサンサーラ有利だけどどうなるか。
「続きまして2戦目! 魔導士に見込まれた最年少の最強魔法使いが停止に挑む! マイルVSテンプス・アレッティ!」
アレッティの魔法とマイルのアンチマジック。
近距離での戦闘と遠距離の魔法。
どうやって攻略するか。
これは紙一重で勝負が決まりそうな予感がする。
準決勝以上でマイルと戦えたら嬉しいと秘かに思ってる。
「さあお次はこのカード! 最年少、至高のキングオブレーンは見えない攻撃をどう攻略する! ノーザン・フェルマーとラムジー・レントが激突!」
対策はあらかた組んだ。
ラムジーは勿論強い。
だけど勝てないとは思わない。
俺は隣にいたラムジーに礼をする。
ラムジーは頷いて返して来た。
「最後に残った2名! その強さは最強の水巫女にも果たして通用するのか!? モイメ・レーグルとルサルカ・ヴァダーの戦いだ!」
ルサルカがいかに水中に引き込めるか。
水中なら自分の武器攻撃しか当たらないって言っても呼吸に制限がかけられれば意味が無い。
水中に引き込まれた場合、レーグルはどう戦うのか。
ここもどっちが勝つか正直分からない。
「これ、どれも面白そうよね」
「分かる! こんなカード良く決まったわよね!」
観客の声は本当その通り。
次戦以降の分析にもしたいから、決闘は全部見ておきたい。
アユムだけに頼るのは今後まずいかもしれないから。
100%思い出すのは無理だろうからその補助に。
「本日は以上となります! 決闘は3日後から! 決勝トーナメント以降は全て1日1戦と豪華にお届けいたします! さあ盛り上がって行きましょう! デュー……エローーーーース!」
「「エローーーーーーーース!」」




