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チート魔法の攻略法~俺は異世界でも事前準備で無双する~  作者: 広田香保里
1章~デュエロス・パートル編~
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約束の戦いⅠⅠ

 ……。


ステラの外見に変化はない。


霧を使った意図を完璧に見誤った。


攻撃してくるものだと決めつけてた。


ステラはゲーニィ・テンスクラスの実力者。



「上位魔法が使えてもおかしくはない、ですか?」



 ……!


距離を詰め、突きを放って来るステラ。


スピードはそんなに変わらない。


右に最小限に避けて、顔を右に倒しながら右の……。


ステラの左ストレートが俺の顎にもろに入る。


ぐらつく中、距離を取ってヒールを使う。


レイピアを使わなかったのは想定内だ。


だからカウンターを受けないように顔を倒して打った。


いつもの打ち方じゃない打ち方。


それを1発で見切られた?


ステラとの距離を一定に保ち、今度はステラを見ながらの三日月に二段……。


一撃目の左足のふくらはぎを的確にレイピアの柄で殴られる。


嘘だろ?


攻撃がことごとく見切られる。


二段蹴りから入った事は無いはず。


それなのに?


足は幸いまだ動く。


スピードはさっきと変わってない。


なのに?


距離を一定に保ちながら考える。


さっきステラが唱えたのは間違い無く上位魔法。


そしてそっから俺の攻撃が見切られてる。


ファンタジーの定番って言ったら……。


……未来視、か?


このスピードでそんなチート魔法を使われたのはヤバ過ぎる。


さっきの感じだと、初見だろうが何だろうが関係ない。


だから少なくとも俺の行動はステラに全部バレてる状況。


けど、上位魔法にはデメリットが必ずある。


ステラが距離を詰めて来る。


俺は距離で外し、距離を保つ。


そのデメリットを見つけないと勝機は無い。


でも、こんな状態でどうやって……?


突きと見せかけた掛け蹴りを間一髪でかわす。


レイピアだけじゃない多彩な攻撃。


本気で俺を倒しに来てるな……。


ステラの弱点……なんてねーよ(;^ω^)


俺より強いって分かってるのに!


逆風が腕をかする。


かすった腕の痺れ方もハンパじゃない。


最後のヒールを使い、構える。


1回のヒールだと危険な場面が増えると思い、2回分に増やしといて良かった。


ただの模擬戦じゃない。


勝つために。


ステラにじゃない。


自分自身に勝つために。


相手がどれだけ強かろうが勝つためにここに来た。


ステラの攻撃を距離で外し続け、1つだけこれだって攻撃を思いつく。


やれるかは分からない。


でも、やるしかない。


瞬時に腹を括る。


ステラの突きを紙一重でかわすも、左フックが俺の顎を打ち抜く。


重いって言うか貫通力がやばい。


グラグラの意識の中、ステラにタックルを仕掛ける。



「くっ……!」



 前回は結構簡単に取れた。


それでそれ以降、ステラとの模擬戦で1度もやってない。


そしてこのスピード。


分かってても攻撃した後だから切れないはず。


両脇を差し、足をかけてテイクダウンを奪う。


ステラは逃げようとするけど、ここで逃げられたらもう俺は勝てない。


右手首を取り、アームロックの体勢に入るけど、ステラは素早く武器から手を離し、体を反転させて上のポジション。


しかも体勢が真っ直ぐになり、両手で俺のアームロックに対抗してくる。


けどステラの右腕は取ったままだから、起き上がる事は出来ない。


体勢が下だけどこの体勢なら問題無い。


左足をステラの首に絡め、素早く両手を放し、右足でステラの首を取りに行く。


アームロックのプレッシャーから三角締めに移行する。


左手を巻き込んだ形になったけど問題無い。


ステラは抵抗するけど、三角締めの体勢は決まってるから逃げられない。


ステラは右手で俺の顔を殴って来る。


視界は以前ぐらついたまま。


そこに右手でのパウンドの抵抗。


これはギリギリ耐えられそうだ。


……と思ったらステラは右手にファイアを纏い、俺の顔をパウンドして来る。


おっも!


この体勢でこんな強いパンチくらった事無いんですけど!


でも俺はヒールを使い切った。


不利な状態だけどここで決めるしかない!


俺が倒れるかステラが倒れるか。



「ぐっ……!」


「くっ……!」



 視界がグラグラし過ぎて、何が何だか分からない。


けど決めた足は死んでも離さない。


その思いだけ。


俺の足を叩く感触を覚え、俺の意識は途切れた。

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