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チート魔法の攻略法~俺は異世界でも事前準備で無双する~  作者: 広田香保里
1章~デュエロス・パートル編~
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約束の戦いⅠ

~翌日~


 俺はある場所へ向かう。


エイリスに頼み、許可を貰った。


エイリスから魔法回線で連絡をしてくれるらしい。


あんまり時間は経ってないはずなのに、懐かしい。


俺が全てを決めた原点。


山道を歩いて行く。


ホムラとフレアも一緒だ。


待っててもらおうか迷ったけど、俺にとっての転機になり得る戦い。


結果がどうであれ、新しい仲間にも見てもらいたかった。


門が見えて来る。


奥には懐かしい2階建ての建物。


そしてグラウンドには小さくその人が見えた。


ゲーニィ・テンスに入らない事を決めて、孤児になった子供を救う道を選んだ。


俺はその人には今まで1度も勝ててない。


でも、ギルド長にもしなれた時には本気で戦ってほしい。


そう願った。


門をくぐり、既にレイピアを持ったその人。



「来ましたね。フェルマー」


「待たせてすみません。ステラ」



 簡単な挨拶を済ませ、俺はバンテージを巻く。



「もう、この時が来たんですね」


「色んな町のギルド長から来た依頼をこなしただけです」


「新しい友達も出来たみたいで嬉しいです」


「ホムラとフレアって言います」



 ホムラとフレアは遠慮がちにぺこりと頭を下げる。


それに、友達って言ってくれた事が嬉しかった。



「おめでとう。フェルマー」


「まだ代行みたいですけど。ありがとうございます」



 ステラは目を閉じ、嬉しそうな表情を一瞬見せる。


でも、すぐにそれは真剣な目で俺を射抜く、戦う表情に変わった。



「私はいつでも良いですよ」


「俺も大丈夫です」



 ホムラとフレアを下がらせ、互いに見合う。


孤児院の子達が窓からこっちを覗いてるのがちらほら見えた。


ステラは石を持ち、高く放り投げる。


俺は両足にサンダー、両手にファイアを纏う。


ステラもレイピア、両足にサンダーを纏った状態に。


石が地面に落ちる。


素早く距離を詰めて放つ左アッパーからの右ストレートは即距離で外される。


カウンターの切り払いからの突きは足で蹴り返す。


サンダー同士なら麻痺もしないし、反発し合って防ぎやすい。


だからレイピアが俺の足を捉える事は無かった。


俺は両手にサンダーを纏い直し、距離を詰めて右のローキック。


ステラは構えをスイッチするようにしてかわし、反撃の袈裟切りからの逆風。


腕と足を両方切りに来たような攻撃を左に避け、カウンターの左ミドルは右足で受けられる。


その時、ステラの足から放電が起こり、俺は吹き飛ばされる。


素早く受け身を取り、構え直す。


ステラは右足にサンダーをかけ直す。


……すげー使い方だ。


自分のスタイルを貫く範囲で、こう言う色んな使い方が出来た方が強いな。



「私のスピードにこの短い期間でついて来れるようになったのは、正直驚いています」


「トレーニングは欠かさずやってましたから」


「動きを見れば分かりますよ」



 ステラは距離を取り、ファイアとサンダーを同時に出す。


火炎放射のように俺の方に飛んで来るファイアを大きく右に避けるも、サンダーがファイアを増幅させ、巨大な火の玉になって俺を襲う。


当たったらやばい!


間一髪、服が焦げる程度で済む。


でも、そこに霧が襲い掛かる。


やられた。


あの速度のステラに攻撃されて、この状態で避けれる自信は無い。


魔法攻撃によってうまく誘導されてしまった。


動きたいけど、動けない。



「我宿すは御神の一部」



 詠唱……?


上位魔法!?


ヤバい!


急いで霧から抜け、ステラに突っ込む形で放った左ストレートは大きくかわされる。



「全てを知り全てを視通し」



 更にステラは俺から大きく距離を取る。


追撃は不可能だ。



「我は今瞬神とならん」



 ステラの本気。


それが初めて俺の目の前に。



「ポステリタスト・ヴェール」

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