果たすべき約束は、こうも早く訪れる
~その夜~
夕食をたらふく食べたホムラとフレアが寝つき、俺は1人考える。
通用した部分もあったけど、所詮は剣1本の状態。
二刀流になった瞬間に何も出来なかった。
ただ、今思えばあの舞うようなラッシュは二刀流だったら目茶目茶強いんだろうな。
そこを考慮出来なかったのは自分が未熟だったからだ。
……自分の分析の癖なんだろうな。
目先の事に囚われて、そこから隠されてる相手の本気を見抜けてない。
デュエロス・パートルでは皆優勝を狙ってるんだから、力を隠しながら行くのも1つの手。
本気は本気だけど、実際に決闘で出す引き出しが少なければその方が良いに決まってる。
だったら今後強くなるために絶対に必要なのは。
普段の練習もそうだけど。
自分の分析を進化させる事。
相手の癖を見抜く×予測。
そして、決闘や模擬戦中にも分析の手を休めない事。
……良し。
負けは絶対に無駄にしたくない。
寝て起きたら、改めて決勝トーナメント出場者の分析をやるか!
コン、コン。
ん、来客?
「どうぞー」
入って来たのはアユムだった。
「すみません。もう休むつもりでしたか?」
「大丈夫ですよ」
「まあ大事な要件ですので寝てても叩き起こしますから( ^ω^)」
「だからその顔止めなさいって(;^ω^) で、用件って何ですか?」
「エイリス、マギア・ヴォルセブ、私、ヴォール・ロイバー。ゲーニィ・テンス4名の承認が出ました」
「え!? アユムってゲーニィ・テンスだったの( ゜Д゜)」
「何ですかその顔は(# ゜Д゜)」
「いや……だって雑魚ボス……」
「雑魚言うなや(# ゜Д゜)」
「ってか2匹が起きちゃうから静かにしてもらえますかね(;^ω^)」
「全く……」
溜息をつくアユム。
「ノーザン・フェルマー。あなたはゲーニィ・テンス見習いとして認められました。よってギルド長代行をする権利が与えられます」
「……」
デュエロス・パートル優勝者からって話じゃなかったっけ?
デュエロス・パートル前に決まるなんてあるのか?
「急じゃないですかね(;^ω^)」
「様々な町に行き、不可思議な事件の調査をしてきましたよね」
「まあ……」
「その功績によって各町のギルド長があなたをその器足り得ると。そう判断された」
「俺が、本格的にギルド長を出来る……」
「ただ、年齢が年齢なので代行と言うだけです。他の町のギルド長が動かなければならない場合、その間の臨時ギルド長をこなす依頼も今後来ますのでそのつもりで。では」
用件を簡潔に言い、アユムは部屋を出て行く。
まさに嵐が過ぎ去った。
……。
嬉しいは嬉しい。
だけど手放しには喜べない。
1つ、やるべき事が出来た。
今なのかどうか。
本格的にギルド長になってからでもってのはちょっと思う。
けど、決勝トーナメントのメンツは正直エグイ。
だから本気のその人と戦いたい。
そう思った。




