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中二詩臭  作者: 黒笑闇雄
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【答え】



「答えが欲しい」


誰かが言った

私は確かにそれを聞いた

けれども それを誰が言ったのかは分からなかった


「答えが欲しい」


誰かが言った

私には聞こえる

でも答えとは何の答えなのだろうか

私には分からなかった


「答えが欲しい」


誰かが言った

私は何故だか苛立ちを覚えた

何の答えなのかをハッキリしなくては

そもそも誰も答えることが出来ない問題ではないか


「答えが欲しい」


何故私に聞くのだ

ネットで調べればいいではないか

もう 私に聞かないでくれ


「答えが欲しい」


私は思う

うん きっと この人はバカなのだ

バカでバカでどうしようもなくバカで・・・

バカなのだけれども・・・

私はどうしても憎むことが出来なかった


「答えが欲しい」


私は考えることをやめた


答えなんて…


私は私を抱きしめることしか出来なかった




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