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第5幕:訓練

今日は2話投稿します。

文章や内容は大丈夫なはずです。

おかしければお知らせいただけると幸いです。

 俺達は村長に事情を説明し、しばらくの間村へ滞在させてもらう許可を得た。俺もフュリーも持ち合わせがなかったのだが、事情を聴いた村長は快く俺達に手を差し伸べてくれた。また、数日に一回、街から村へ行商が来るそうで、その行商と行動を共にさせてもらえば、街へもたどり着けるそうだ。俺は街へ向かう事を決め、フュリーも仲間に会えるかもしれないからと街へ向かう事を決めた。


「とりあえず、安全な寝床を確保することは出来た。一安心だよ」


「そうだな。それより少し言いづらいんだが、お腹は大丈夫か?」


「確かに、先程から妙な違和感を感じるが、それがどうかしたのかな?」

 言いづらい。が、しっかりと謝罪しなければな。


「どうやら、俺たちが食べた野草の中に一つ、下剤の材料があったらしくて、腹の違和感はそのせいだ……本当にすまん」


「そ、そうだったのか……どうりで……うん……」

 この反応を見るにかなりやせ我慢していたようだ。


「本当にすまない。今後は気を付けます」


「いや、いいんだ。実際食料を持ってきてくれて助かった」

 とりあえずは許してもらえただろう。


 翌日、俺は一人村長の元を訪れた。

「村長! 少々、お聞きしたいことがあるのだが……」


「どうなされましたか? 旅人の方よ」


「初心者が魔物と戦う訓練を教えられる者や訓練が出来そうな場所はないか?」


「この村は魔物と戦う術をあまり持ち合わせておりません。装備も狩りに使用する弓と護衛用の幾つかの剣しかありません。その為、村の男達もあまり魔物との戦闘がうまくはありません。ですから、私が教えられるとすれば、裏山の洞窟くらいでしょう。」

 村長から聞いた話をまとめると、正直、魔物との戦闘における訓練の知識は村にはない。自己流で狩りの技を磨いて何とか戦えるレベルなのだとか……。ただ、裏山にスライムが沸く洞窟があり、そこでなら大した危険もなく、実践訓練ができるとの事だった。ただし、スライムはとても弱く、知恵もない為、ほかの魔物との戦闘でその経験が役に立つかは微妙だそうだ。あくまで武器の素振りに+α程度の経験にしかならないだろうとの事だった。


 あとは武器をどうするかだよなぁ……。とりあえず、村で鉈を借りてこれで戦闘をすることにした。洞窟に入って少し進むと気持ち悪いほどスライムが沸いている。不気味な光景である。俺は鉈をスライムに振り下ろした。べちゃとした感触と音が洞窟に響く。正直、この前の狼の魔物に比べると命を奪うことにためらいは感じられなかった。やはり、血が出ないし、臓器もないからだろう。というかコイツこれで死んだのか? そう思っているとすぐに分裂して二体? になった。こちらに飛びついてきたが痛くもかゆくもない。弱すぎる……。村長が言っていた理由がよく分かった。これじゃ訓練にならない。しかもコイツらどうやら武器での攻撃は効いてないみたいだ。しばらく鉈を振り回してそう結論付けた。あまり成果を得ることもなく村に戻るとフュリーが、熊の魔物を担いで帰ってきた。


「今日の夕食は熊料理だそうだ。私がとってきたコイツを調理してくれるみたいだ」

どうやらフュリーは村の男衆と狩りへ行っていたようだ。というかこっちの方が経験が詰めそうな気がするが、まぁいい。


「ところでシュート、君は今日は何をしていたんだ?」


「ああ、俺は魔物と戦う訓練をしようと思ってな……。初心者でも危険がないといわれたスライムと戦ったんだが、弱すぎるけど倒せないしで何も得るものがなかった感じだ」


「通常のスライムはただの湧いて出てくるキノコみたいなものだ。そんなのと戦っても得るものなんかないぞ。訓練するなら対人か実戦でないと意味なんかない」

今日一日を全否定されて泣きたくなったが、彼女の言う通りだ。真面目に意味のない一日だった。


「私が訓練を手伝おうか?」

俺が黄昏ていると、フュリーがそう言ってきた。非常にありがたい


「いいのか?」


「これも何かの縁だろう。どの道、街まで一緒に行くし戦えるものが増えるのは心強いからな」

そう言って快く引き受けてくれた。その日、借りた鉈で木を切って、簡易木刀を作った。しばらくはこれが俺の得物になるだろう。


 翌日、昨日俺が訓練と言っていいか分からないものをした洞窟に二人でやってきた。奥のスライムまみれの場所まで歩みを進める。


「うわ、本当にすごい沸いているんだな。たくさんいると気持ち悪い。というか、こんなに沸くなんてありえない……」

フュリーはこのスライムの数に驚いていた。フュリー曰く、スライムはどこでも沸くらしい。それこそ家にも……。どうやら魔力がある所で勝手に生まれる生物らしい。その為、こんなに大量に沸くという事はこの場所は相当魔力が濃いという事なのだそうだ。そんな話を聞いていたら、俺は図鑑の存在を思い出した。後でゆっくり確認するためにスライムの一匹を画面にくっつけた。すると……。


スライムの情報を収集完了! という文字がスマホに表示されていた。


「どうした? 早く訓練をしよう」

そうフュリーに急かされ、急いでスマホをしまって木刀を構えた――


 訓練から戻り、寝る前に今日の振り返りをしてみる。まずは図鑑を更新できた。確認してみると、スライムの項目が詳細にみることが出来た。どうやらスライムは薬の材料にもなるらしい。後は、魔物というのは進化する事ができるようだ。これは一定量の魔力と戦闘能力を手に入れると姿が変わったり、新しい技を使えるようになるようだ。図鑑の事はこれくらいか……。あとは戦闘訓練についてだ。


 実際にフュリーと手合わせしたが、一切こちらの攻撃を当てることは出来なかった。すべて読まれてしまっていたのだ。しかし、同時に気が付いたことがある。こちらの世界に来てから妙に身体が軽い事だ。今日一日、フュリーと訓練していて何回か休憩をはさんだのだが、正直、休憩を必要とは思わなかった。


 また、身体能力も元の世界にいた時よりも高くなっている感じがする。試しに先ほど思いっきりジャンプしてみたが、2メートル以上は飛び上がれただろう。それだけではない。フュリーにこちらの攻撃が当たらなかったのだが、同時にフュリーが仕掛けてくる攻撃もすべていなせた。勿論、これは向こうが手を抜いてくれているという事もあるのだが、かなりのスピードの攻撃だった。もし、元の世界だったら絶対に避けられなかっただろう。プロボクサー並みのスピードの刺突だった。手加減してこれなのだからこちらの人間の戦闘能力はかなり高いと思われる。これもおいおい検証していきたい。


 明日もまた訓練してくれるという事なので、余裕がある今のうちに色々と吸収しておきたい。俺は今日一日の情報をそうまとめて眠りについた。




進みが遅いです。すんません

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