第19幕:王都で……
急ぎ投稿です
推敲できてないのでおかしかったらすいません。
帰宅したら見直します
夜、宿に戻って休んでいると、女将さんから呼び出しを受けた。なんでもギルドの連絡員が宿に来ているとか……。俺は自室で連絡員を迎えて話を聞いた。すると、どうやら先程の面接に合格したようだった。出発は明日との事なので、至急準備をしておくようにとの指示がでた。幸い、すぐにでも出れる準備はしておいたので問題ない。金などの余計な心配をする必要が無くなったので一安心だ。しかし、よく受かったな。周りが俺よりひどかったのだろうか? まぁいいか。明日の為に早めに仮眠をとった。
翌朝、改めて女将さんに別れの挨拶を済ませた後、ギルドに向かった。するとギルドの前にすでに馬車が1台とマリアさん、その侍従の方が待っていた。俺は先にマスターに挨拶を済ませた後、すぐさま馬車の方へ向かった。
「おはようございます。マリアさん。他に護衛として雇った方はいないのですか?」
「おはようございます。シュート様。そうですね。こういうのは失礼かもしれませんが、あなた以外は私のお眼鏡には叶いませんでした。ですから護衛の方は私の従者と二人でという事になります。大変かとは思いますが、今日から数週間程よろしくお願いいたします」
「分かりました。こちらこそよろしくお願いいたします。では、こちらの方がお付きの方でしょうか?」
「はい、レベッカと言います。レベッカさん! シュート様にご挨拶を」
「お初にお目にかかります。私がマリア様のメイド兼護衛のレベッカでございます。数週間の間ですが、お嬢様の護衛、よろしくお願いいたします」
「護衛に関して何か不手際等がありましたら、都度、ご指摘頂ければ直すよう心がけますので、こちらこそどうぞよろしくお願いいたします」
こうして俺はマリアさんの護衛として王都まで向かうのだった。二人か……。少しきつくないか? とは言え、依頼主の事情に俺が口を出すわけにも行かないしな。割り切るしかないか。
しばらく進むと休息をとるのにぴったりな開けた場所があった。馬車がギリギリ通れるような悪道なので、まめにメンテナンスなどが必要らしく、必要以上に休み休み移動する必要があった。馬車にはマリアさんと俺が乗っている以外には荷物が積まれており、数週間分の旅の用意がしてあるようだ。こういう場合、馬車を二台用意して護衛用と主人用に分けるのかと思っていたが、どうやら彼女はそんな無駄はしないらしい。荷台に乗らない物は車内に入れている為、二人で乗っていると少し狭い。因みに操縦はレベッカさんだ。
「狭くないんですか?」
俺はマリアさんに声を掛ける。
「すっごく狭いですよ。でも、馬車を二台なんて無駄ですし、私はレベッカさんとシュート様が守ってくださいますから……これ以上の贅沢は罰が当たります」
すげえ謙虚だな。金持ちのボンボンは捻くれたり、ワガママだったり、性格が悪くなるかと思っていたがとてつもない偏見だった。ごめんなさい。
そんなこんなで出発してから3週間程で王都に到着した。道中、ゴブリンなどの低級魔物に襲われることもあったが、難なく退けた。本当に何事もなくてよかった。俺はマリアさんから報酬をもらって去ろうとしたところ、呼び止められる。
「シュート様、折角ですのでこの屋敷へ泊りませんか? まだ王都に宿を取っているわけではないでしょう?」
ハイ? 一介の護衛を屋敷に宿泊させてやるってどういう事だ? 何かの意図を感じずには居られない。心証は悪くなるかもしれないが断っておくべきだろう。
「貴族様の立派な御宅は私のような冒険者には少し緊張してしまいます。落ち着かなくて眠れなくなってしまいますから……お気持ちだけ頂いておきます」
「そんな事を仰らずに……」
なかなか食い下がってくるな。
「いえ、この後すぐに王都を見て回ったり、冒険者ギルドに顔を出して仕事を色々と見て情報収集をしておきたいのです。」
「そうですか。残念ですね」
「すみません。わざわざ気を使ってお誘い頂いたのに」
「いえ、シュート様のご予定を考えずに私が勝手に申したことですので……」
「それでは失礼致します。短い間でしたがお世話になりました。あ、すいません」
帰り際、スマホを落としてしまった。レベッカさんがそれを拾ってくれた。俺は彼女に頭を下げて屋敷を後にした。
* * * * * * * * * * * * * * *
「レベッカさん、彼の後をつけていただけますか?」
私は唯一の手足である彼女をシュート様への尾行につけることにする。
「畏まりましたお嬢様。それで尾行してどうすればよいのですか?」
「彼の宿泊先を突き止めてください。いつでも連絡が取れるようにしたいのです」
「冒険者ギルドに連絡すればよいのでは?」
「いえ、先程のやり取りでこちらに不信感を抱いた可能性もあります。ギルド経由だと接触を避けられるかもしれません。もしかしたら、すぐさま王都を出る可能性すらあります。屋敷に宿泊を提案するのは少し強引でしたね。失敗しました。彼は聡い方ですからこちらが意図をもって引き留めようとした事に気づいているでしょう」
「成程、確かにそうかもしれませんね」
「レベッカさん。大丈夫とは思いますが、気を付けてくださいね。くれぐれも刺激しないように」
「尾行に気づかれた時点の対応はどうしますか? 素直に撤退すべきでしょうか?」
「それでは後程、仕事をお願いしてもお断りされるのが関の山でしょう。こちらへの不信感がマシマシになってしまいますから……。バレた時点で開き直って接触してください。私が直接会ってお話ししたいと伝えてください。そこで素直に謝罪と仕事の依頼をしましょう」
「畏まりました。それでは早速、後をつけます」
「お願いいたします」
こうして王都での物語が幕を開けるのだった――
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そろそろあの子がまた出ます。
次の展開の為に少し修正しました。
気が向いたら見返してみてください。




