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第10幕:武器を手に入れよう!

昨日、推敲しました。

変な所ないといいけど

サブタイ変えました。(19/10/10)

 俺は武器屋の親父にオーダーメイドを頼むことにしていた。と言うのも、アーマーマンティスの鎌よりも切れ味のある武器があるのかという疑問を抱いたからだ。フュリーと街を回った際にいくつかの武器屋も見て回ったのだが、売っている者はどれもイマイチに感じられた。その為、この店に来たのだ。というのもこの店オーダーメイドやってます。という我々の世界になじみ深い()()()がしてある店だったのだ。詳しく話を聞くと、親父の祖父が異世界転移者だったそうだ。これを聞いて俺はフュリーが深く聞いてこなかった理由を察した。恐らく、異世界人だと気づいたのだろう。というかこんなに異世界人なじみ深いのかよ……驚きである。


「で、いったいどんな武器を作るんだ? 素材の持ち込みをしてくれれば少し安く済むぜ」

 親父がそう言ってきた。とっておきのがあるよ。フフフ。


「コイツ、アーマーマンティスっていうデカいカマキリの腕なんだけど、コイツで武器作れないか?」

 布にくるんでおいたカマキリの鎌を見せる。すると……


「お、おいアーマーマンティスの鎌だと? あの魔物がしっかりと原型を残して駆られることなんてほとんどねーぞ」

 驚愕の顔をされる。かなり固かったからな、やっぱり特殊な方法で倒すんだろうなと思った。それよりも加工できるのか出来ないのかが重要だった。


「で、親父コイツで出来そうか?」

 俺は一番重要な事を確認すると問題ないとの回答をもらえた。ただし、加工が非常に難しく、時間が掛るのと、追加で素材を使用するので価格が高くなる可能性があると言われた。俺はそのくらいなら問題ないのでやってくれと伝えた後、店を出た。その後冒険者ギルドに顔を出し、冒険者登録を行うことにした。


「冒険者登録をしたいのだが……」

 受付にてカードを渡される。どうやらこれがギルドカードというやつのようだ。フュリーに案内してもらった際にギルドカードについては教えてもらっていた。なんでも、身分証のような物なのだが、すべてのギルドで共通して使用するものなので、どこかで一枚作製すればそれで色々と出来るそうだ。記載内容は幾つかあるが、冒険者ギルドで最も重要な項目が役職ジョブと言うものらしい。チームを組んだ際の自分の役割を記載しておくというものだ。これにより、ギルドがチームを組むのを斡旋する際に円滑にできるのだとか……。役職ジョブは4つで戦士役アタッカー盾戦士役タンク猟兵役レンジャー魔術士役メイジに分かれているらしい。それぞれ火力担当、防御担当、索敵&支援担当、支援&攻撃担当という風に分かれているらしい。また、猟兵レンジャーのみ冒険者ギルドで試験を受けて合格しないとカードに記載してはいけないらしい。また役職事に人気や人数に違いがあり、盾戦士タンク猟兵レンジャーは数が少なく、どこへ行ってもて引っ張りだこらしい。


「とりあえず、戦士で登録しておくか」

 俺は受付にそう告げてカードに記載してもらう。なにより盾戦士タンクは装備をそろえるのに金が掛かりそうだし、猟兵レンジャーは試験を受ける為の資格も知識もなかった。魔術士メイジは魔法が使えないのでアウト。つまりは消去法で戦士しかなかった。だが、この話をフュリーから聞いたとき、いずれは全部記載できるようにしようと考えていた。と言うのもギルドカードの役職ジョブは複数担当可能の場合は複数記載できるそうなのだ。万能冒険者! そそる響きである。 


 ギルドへの登録が完了すると早速、なにか仕事がないか探してみることにする。オーダーメイドで金が足らなくなる可能性もあったからだ。あと少し木刀にはお世話になろう。こうして俺は幾つかの仕事をこなした。冒険者は基本的にチームを組んで仕事をする。ただし、必ず組んでいるわけでもない。と言うのも、ソロで活動するものも多いのだ。やはり人間、向き不向きがあって人付き合いが苦手な奴もいるのだ。こういった仕事では致命的ではあるが、ギルドはそれをカバーしてくれている。クエスト事に必要人材を斡旋したり、マッチングのようなシステムも用意してある。報酬の分け方についてもギルドを介して事前に決めておくなどの決まりで円滑に回せるようになっているのだ。こうして俺はソロのままクエストをこなせたのだ! 決してボッチという訳ではない。フュリーを見てしまった後に他の冒険者だとしょぼく見えてしまっただけなのだ。俺が他人と上手くやれなかった訳では断じてない。


 こうしてクエストをこなしながら数日が過ぎた。少し前に武器屋の使いから宿に完成したという連絡が来ていた。俺は大分金もたまって来たしそろそろ武器屋に顔を出すかと思い、宿を出た。すると、憲兵の詰所が騒がしくなっていた。何事かと思ったが、野次馬根性を出すよりも俺の新しい武器あいぼうを迎えに行くのが先だ。武器屋の扉を開けて大きな声で挨拶する。


「よぉ、親父! ついに出来たって聞いて顔出しに来たぞ」


「おう、自信作だ確認してみてくれ」

 そう言って二つの武器を出してくれた。一つは大剣。フュリーが使っていたものと同じサイズのものだ。堅くて使い勝手もよさそうだ。もう一つが大鎌。これはせっかくのアーマーマンティスの鎌ならば形を崩さず加工するのも良いという親父のアドバイスで決めたものだ。かさばらない様にある程度折りたためるようになっているようだ。切れ味もよさそうである。


「鎌についてなんだが、収納用の折り畳みギミックにかなりの金が掛かっちまった。とは言え、俺が提案したもんだし、もうけは度外視でやらしてもらった。それでも、ってヤツだ。すまねぇな」

 そう言って金額を提示してきた。正直、ここまでしっかりしたものを作ってくれたので、文句は一切なかった。ここ数日の稼ぎがすべて吹き飛んだが、良しとしよう。俺は支払いを済ませた。


「しっかりと受け取ったぜ。んじゃ、使い方や手入れの説明をするぞ」

 俺はしっかりと説明を受けた。特に手入れに関しては念入りに……。なんでも、血糊や生物の油が付かないような加工にはなっているそうだが、長い期間使っていると加工が剥がれてくることもあるらしいので、定期的に武器屋で手入れをしてもらってくれとの事。俺は親父に礼を言うと店を後にした。その後急いでギルドに行き、仕事をこなしたのだった。


 シュートはその日あった憲兵の詰所の騒ぎを新しい武器と金欠ですっかりと忘れていた。しかし、あの騒ぎは彼には無関係ではなかった。何故なら、牢屋にて死者が出たのだが、その死者は、商人を始末しようとしていた()()護衛の男だったのだから……






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