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第8話〜従魔契約 ルディ編〜

第8話スタートです!


今回はルディちゃんが自身の魔力と適合する魔物と契約します。



ルディちゃんは一体どんな魔物と適合しているんですかねぇ

......

......


 従魔のことを教わってからの2年間、僕はルディと一緒に遊んだり世界について学んだりして過ごし、ついに僕達は従魔の契約をする日を迎えた。


 僕達はいよいよ今日自分達の従魔に会えると言うことで少し緊張していた。


「いよいよだね。いったいどんな子が出てくるんだろう。ユーマくんはどんな魔物が良い?」


「そうだね〜可愛くてかっこよくて強い子が良いな。ルディは?」


「あたし?あたしもユーマくんと同じような可愛くて強い子が良いな」


 僕とルディはこれから会う従魔に、期待を膨らましていた。


「2人とも、準備ができたわよ」


 ルディの母親であるエイナさんが僕達を呼んできた。


 僕達はそれに返事をして、エイナさんと一緒に待っていた母さんのところに来た。


 母さんとエイナさんのところに行くと、家の庭に直径5メートルぐらいの大きな魔法陣が描かれていた。


「母さん、これが魔物を呼び出す魔法陣なの?」


「そうよ。お母さん も5歳の時に、この魔法陣でフラウスと出会ったの」


 母さんはその時のことを思い出していたのか、感慨深そうに空を見上げていた。


「それじゃ、そろそろ始めるわよ」


 エイナさんの掛け声で、遂に従魔契約が始まった。


 父さんはルディの父親であるユリウスさん、バルドス、フラウス、ユリウスさんの従魔であるバルジーン(サンダーホークと呼ばれる鷹型のAランクの魔物)、エイナさんの従魔であるフォルラン(ピクシーと呼ばれる妖精型のAランクの魔物)と一緒に庭の隅っこにいて見守っていた。


「ねぇユーマくん、あたしが先に従魔契約してもいい?」


 ルディは待ちきれないのか、僕に最初にやっていいか尋ねてきた。


「いいよ。僕は後でもいいから先にやりなよ」


 僕は最初の権利をルディに譲った。


「じゃあルディ。その魔法陣に両手を置いて、自分の魔力を流してみて」


「はぁい」


 ルディはエイナさんの指示に従って片膝をつき、両手を魔法陣に置いて魔力を流した。


 すると魔法陣がルディの魔力に反応して、魔法陣の中心部が銀色の魔力に染まり渦のようになった。


「出てくるわよ!ルディちゃんの魔力に適合した魔物が!」


 母さんの叫びと同時に渦の中心から出てきたのは頭と首、前足が鷲で胴体と後ろ足、尻尾がライオンで鷲の翼を生やした魔物だった。



「 こっ、これはグリフォン!」


 エイナさんの口から出たのは、地球でも空想動物として有名な生き物の名前だった。


 グリフォンの召喚が終わり、魔法陣は最初の状態に戻っていた。


「凄いわよルディ!あなたはSランクの魔物と適合していたのよ!」


 エイナさんは事態をよく分かっていないルディを抱きしめて喜んでいた。


 そう、グリフォンはSランクの魔物で、「大空の死神」と呼ばれている空の王者的な存在だ。


「あたしが呼び出したのってそんなに凄いの?ママ」


「ええ、Sランクの魔物は1000万人に1人の確率なの!しかも空の王者と呼ばれているグリフォンなんて、ママは誇らしいわ!」


 ユリウスさんも大喜びでルディを抱きかかえていた。


「やったぞ、ルディ!今夜はご馳走だな!」


「やったあぁ!」


 ルディは喜ぶ両親を見て、自分が凄い魔物を呼び出した事を理解して一緒に喜んでいた。


 そしてエイナさん達から離れて、僕の所に駆け寄ってきて抱きついてきた。


「やったよ、ユーマくん!かっこよくて強そうで可愛い魔物が出てきてくれたよ!」


 確かによく見てみるとこのグリフォン、全長は2メートル程だが円らな目をして愛嬌ある顔をしている。


「グルルルゥ」


 グリフォンはルディの所に寄ってきて、自身の顔をルディに擦り寄せていた。


 どうやら、魔力の適正でルディを主人と認識しているようだ。


「さあ、ルディ。その子に名前を付けてあげて。そうすれば従魔の契約が完了するわ」


 エイナさんが指示を出した。


「はぁい。じゃあね、あなたの名前はクリスよ。よろしくねクリス」


「グルルゥ!」


 クリスと名付けられたグリフォンは嬉しそうに喉を鳴らした。


「こっちはあたしの友達のユーマくんよ。クリスも仲良くしてあげてね」


「グルゥ。グルルゥ」


 クリスは紹介された僕にも頭を寄せてきた。


 僕も友達として分かってもらえたようだ。


「さあ、次はユーマくんよ。ルディと同じようにやってみてね」


「うん」


 遂に僕の従魔を召喚する番がやってきた。

はい!どうも。ユウキと申します。


今回は初めて登場した3体の従魔(魔物)についてご紹介します。


・バルジーン(ユリウスの従魔)

種族名はサンダーホーク。

鷹型の魔物で高い飛行能力と雷属性の魔法を得意としている。


ただ雷属性は確かに強力だが、1属性しか使えないので対策をされるとかなり不利である。


しかし元々の身体能力と飛行能力の高さでそのハンデを上回っており、Aランクの魔物としてはかなり強い部類に入る。


・フォルラン(エイナの従魔)

種族名はピクシー。


妖精型の魔物で味方のサポートや敵へのデバフなどの状態異常など特殊系の魔法に特化している。


しかし体力がないため、高威力の魔法を食らうと一瞬でやられてしまうのでAランクの魔物と言ってもかなりBランクに近いのである。


・クリス(ルディの従魔)

種族名はグリフォン。


大空の死神と呼ばれるSランクの魔物で、頭と首、前足が鷲で胴体と後ろ足、尻尾がライオンで鷲の翼を生やした幻獣種の魔物。


存在数も少ないことから、希少種に分類されている。


風属性の攻撃を得意としていて、翼を羽ばたかせることにより竜巻を起こしたり、風と空気を圧縮、形成して風の矢として放つこともできる。


また、視力と嗅覚も優れており、狙った獲物は絶対に逃さない性質を持つ。



次回はいよいよユーマくんの従魔契約です。


彼がどんな魔物と契約するのか楽しみにしていて下さいね。


ではまた、次回話のあとがきでお会いしましょう

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