第7話〜ステータスお披露目と真実の供述〜
第7話スタートです!
いよいよユーマが自分のステータスを家族に見せる時が来ました
果たしてユーマのステータスを見たご両親の反応とは?
......
......
教会から帰ってきて、自分の部屋のベットで一息ついてから僕は自分のステータスを確認した。
「......」
簡単に言えば、僕のステータスはツッコミどころしかなかったけれどシルフィには全部見せようと思った。
「このまま家屋に見せたらどこに連れて行かれるかも悪用されるかも分かんないからな。申し訳ないけど隠させてもらおう」
でも....
「もし家族にバレそうになったら正直に話して謝ろう」
僕は夕食までの間にある程度隠蔽したステータスを考えていた。
しばらくして、僕の部屋にシルフィがやってきた。
「ユーマ様、シルフィです。お呼びだということで参りました」
「うん。入ってもいいよ」
「では、失礼します」
いつものメイド姿のシルフィを僕の隣に座らせた。
「シルフィにはステータスを見せてもらったから僕のステータスもみんなより早く見せてあげるけど、この先見ることは僕の父さんや母さん、ルディにユリウスさん、エイナさんには内緒にしてて欲しいんだ」
「え⁉︎何故ですか?」
「僕も家族やみんなを騙すような形になることは心痛いけど真実をありのまま話すとどんなことに使われるか分からないからね」
「分かりました、絶対に言いません。ただ皆さんはどんなステータスであってもユーマ様の味方だということは理解しておいて下さいね」
「うん。じゃあ、見せるよ」
<ステータスオープン〉
半透明な板が僕とシルフィの目の前に表示された。
<ステータス>
名前:ユーマ・シンフィールド
種族:人間
年齢:5歳
レベル:1
称号:転生者、神の使徒、神々に愛されし者
体力:4,300/4,300
魔力:35,870/35,870
筋力:760
俊敏:1,000
属性魔法:基本属性LV10(火、水、風、土)
炎属性LV10
氷属性LV10
光属性LV10
闇属性LV10
雷属性LV10
無属性LV10
特殊魔法:創造魔法
混合魔法
回復魔法
時空魔法(転移)(亜空間)
索敵魔法
精霊召喚
スキル:無詠唱
言語理解
連続詠唱
魔力吸収
アイテムボックスLV10
鑑定LV10
武術LV10
体術LV10
物理耐性LV10
全属性魔法耐性LV10
状態異常耐性LV10
加護:創造神の加護LV10
生命神の加護LV10
魔法神の加護LV10
大地神の加護LV10
武神の加護LV10
技能神の加護LV10
商業神の加護LV10
「「...............」」
2人してしばらくの間無言が続いた。
うーん、この沈黙が怖い。
しばらくしてシルフィが重い口を開いた。
「ユーマ様は転生者なのですか?」
「うん、そうだよ。前世ではこことは違う地球というところに住んでたんだ。そこはこことは違って魔法も剣も、そして魔物すら出てこない平和な世界だった」
「では、この神の使徒というのはどういった者なのですか?」
「それに関しては、今知ったけど恐らくエステリアル七神様の代役って事なんじゃないかな?神様って本来下界のことに手出しできないって聞くし」
「そうですか....見せてくださりありがとうございますユーマ様」
「いや、良いんだ。それよりシルフィ?」
「どうかなさいましたか?」
「きみは僕が転生者だって言ったり、神の使徒だって知っても驚かないんだね」
「ええ。あなた様が転生者であれ神の使徒様であれ、ユーマ様はユーマ様ですからね。呪われているとさえ言われている白狐の私でさえ皆さんと同じように接してくださる優しいお方です」
僕はその言葉を聞いて、声を殺して泣いてしまった。
シルフィは泣いている僕を泣き止むまで抱きしめてくれた。
ようやく泣き止んだ僕は顔を赤くしていた。
「見苦しい姿を見せちゃったね」
「そんなことありませんよ。私の胸でよければいつでも貸して差し上げますよ」
「ありがとう、シルフィ」
僕がお礼を言うと、シルフィは微笑んだまま僕の部屋を後にした。
「............」
僕はベットの上で、さっきのシルフィの言葉を思い出していた。
(ただ皆さんはどんなステータスであってもユーマ様の味方だということは理解しておいてくださいね....か。そうだよな、一番大事なことを忘れていたようだ。今僕が生きているのは地球の加藤悠馬じゃない!アスタリスクのユーマ・シンフィールドなんだ。今この世界に生きている僕にとっての家族はブライト父さんとサリー母さんしかいない。それにルディやユリウスさん、エイナさん、シルフィもいる。大切な人には嘘をついて泣いて欲しくないからな。本当は隠しておくつもりだったけど家族やみんなには本当の事を知っていて欲しいし、正直に話そう)
僕は家族やみんなにありのままのステータスを見せると決意し、みんなが待っているであろうダイニングに移動した。
......
ダイニングに行くと、みんなもう揃っていた。
「父さん、おまたせ」
「大丈夫だよ、私たちもつい今しがた揃ったばかりだからね。じゃあ早速ユーマとルディちゃんの5歳を祝って乾杯しよう」
「ユーマくん、ルディ。5歳の誕生日おめでとう!」
「「ありがとう!」」
こうして僕とルディの5歳の誕生日と洗礼祝いは盛大に始まった。
「早速で悪いんだけど2人とも自分のステータスは確認できた?」
「うん、大丈夫だよ」
「できたよ〜」
「見せてもらえるかしら?」
「じゃあ私から見せちゃうね」
〈ステータスオープン〉
ルディも含め、みんなの前にルディのステータス画面が表示された。
<ステータス>
名前:ルディ・リザベート
種族:人間
年齢:5歳
レベル:1
体力:230
魔力:120
筋力:300
俊敏:170
属性魔法:火属性LV4
風属性LV3
無属性
スキル:武術LV3
剣術“大”
加護:武神の加護LV3
「これが私のステータスよ。魔法も使えるけどどっちかというと剣士寄りなのよね」
「凄いじゃないか!2属性に加えて、剣術“大”もついてる。魔法のレベルも高いし、これから鍛えていけば相当なものになりそうだな」
そう、魔法や武術、体術のレベルは最初に出たレベルで固定というわけではなく、修行して使っていけばレベルは上がるのだ。
ただ、レベルが上がりにくいため、最初に出たレベルで固定だと思われているそうだ。
「剣術寄りというのは女の子らしくないと思っていたけど、ルディなら大切な人達を守るために使っていけるわね」
「うん!ここにいるみんなやこれから出会う大切な人達を守っていけたら嬉しい」
「じゃあ次はユーマの番だな。見せてくれるかい」
「ステータスを見せる前にみんなに確認というか約束してもらいたいことがあるんだ」
「うん、なんだい?」
「今から僕のステータスを見せるけど、それを見ても悪用したりしないで欲しいんだ」
「私たちの子供なのにそんなことするわけないじゃない!」
「サリー様、一旦落ち着いてください。ユーマ様にも考えがあるのですよ」
「そういえばシルフィはユーマちゃんのステータスを見たのよね?そんなに凄いの?」
「私の口からは何も言えません。ユーマ様が皆様のことを心から信頼し、自分のステータスを公開しても良いと判断されるのをずっと待ち続けます」
「ありがとう、シルフィ。でも決めたんだ。どんな事を思われても僕のありのままの真実をみんなに話すって」
「そうですか。頑張ってくださいね」
「うん、ありがとう」
「どんなステータスかは知らないが、たとえユーマのステータスがとんでもないものであったとしても、ユーマはユーマだ。俺たちの息子であることは変わらないよ」
「ありがとう、父さん」
「ブライトに言われちゃったけど、私もおんなじよ。ユーマくんはここにいるあなたしかいないんだもの。だからどんなステータスであっても私たちはあなたの味方よ。勿論ユリウスにエイナ、ルディちゃんもね」
横にいたユリウスさん、エイナさん、ルディも首を縦に振っていた。
「ありがとう、母さん。ユリウスさん、エイナさん、ルディもありがとう。じゃあ僕のステータスを見せるよ」
〈ステータスオープン〉
<ステータス>
名前:ユーマ・シンフィールド
種族:人間
年齢:5歳
レベル:1
称号:転生者、神の使徒、神々に愛されし者
体力:4,300/4,300
魔力:35,870/35,870
筋力:760
俊敏:1,000
属性魔法:基本属性LV10(火、水、風、土)
炎属性LV10
氷属性LV10
光属性LV10
闇属性LV10
雷属性LV10
無属性LV10
特殊魔法:創造魔法
複合魔法
回復魔法
時空魔法(亜空間)(転移)
索敵魔法
精霊召喚
スキル:無詠唱
言語理解
連続詠唱
魔力吸収
アイテムボックスLV10
鑑定LV10
武術LV10
体術LV10
物理耐性LV10
全属性魔法耐性LV10
状態異常耐性LV10
加護:創造神の加護LV10
生命神の加護LV10
魔法神の加護LV10
大地神の加護LV10
武神の加護LV10
技能神の加護LV10
商業神の加護LV10
「これが僕のステータスです。質問があれば受け付けますよ」
「「「「「.............」」」」」
みんなが固まっている。
沈黙がしばらく続き、父さんが口を開いた。
「ユーマ、ここに書いてあることは本当なのか?本当にお前は俺たちの子供なんだよな?」
「うん、本当の事だよ。そして僕は父さんと母さんの息子、ユーマ・シンフィールドだよ」
「転生者というのはどういうことなんだ?」
「僕はこことは違う、地球という星の日本という国に住んでいたんだ。だけどある日そっちである事件に巻き込まれて死んでしまって、父さんと母さんの子どもとして転生したんだ」
「全属性に加えて、魔力量も桁違いね。宮廷魔法師クラスで、レベル50相当で魔力量1万って聞くけど、ユーマちゃんは既に3万以上あるしまだ5歳でレベル1だものね。これはアスタリスクで最強の魔法師になれそうね。このステータスなら、自分以外の人を信じられなくても仕方ないわね。ユーマくんごめんなさい、さっきは怒鳴ってしまって」
「ううん、母さんの言い分もわかるからお互い様だよ」
「ね?ユーマ様。言った通りでしょう?」
「そうだね、ありがとうシルフィ」
「いえいえ、どういたしまして」
この後も僕のステータスについてみんなから質問を受けたり、前世について聞かれたりしていたけどそこには常に笑顔があったことは、言うまでもなかった。
僕とルディのお祝いも終わり、ユリウスさん達は自分の家に帰っていった。
そして僕は、ダイニングで父さんと2人っきりで話していた。
「父さん、1つ聞きたいことがあるんだけど良いかな?」
「構わないよ?どうしたの?」
「父さん達って、この国の王様と知り合い?」
「うん、そうだよ。俺たち紅銀の大地がまだまだ駆け出しだった頃からの知り合いだけど、どうかしたのかい?」
「僕を国王様に会わせてくれないかな?」
「それはお互いの予定を合わせれれば出来ると思うけど、どうしたんだい?急に」
「僕のステータスを国王様にも公開したいんだ」
「理由を聞いても良いかな?」
「僕のステータスは確かに人外レベルかもしれないけど、経験が追いついていないんだ。だから実践的に経験を積んでおきたいんだ」
「それだったら、俺たちが今後修行をつけてやれるぞ?俺とユリウスから剣術を、サリーとエイナから魔法を教われば良いじゃないか」
「それもそうだけど、この国のために戦いたいし尚且つ魔道書を見せてもらいたいんだ。母さんとエイナさんに聞いたら2人とも僕の魔法の中で雷と闇の魔法は持ってないって聞いたんだ」
「なるほど、それで魔道書が見たいと。まさか危険なことに首を突っ込みたいんじゃないよな?」
「今すぐそんな気持ちはないけど、この国に危険が及んだりしていたら助けたいんだ」
僕は父さんの目をしっかり見て答えた。
「分かったよ。国王に掛け合ってみる。でも、俺たちとの修行はするからな」
「うん!ありがとう、父さん」
僕と父さんは固い握手をしながら、約束したのであった。
はい、どうも。ユウキと申します。
最初は、家族には隠蔽したステータスを見せる予定でしたがシルフィの一言で、本当のステータスを見せると言うことになりましたね。
次回話からはいよいよ従魔契約します。
ユーマくんやルディちゃんがどんな魔物と従魔契約するのか楽しみにしていてくださいね。
ではまた、次回話のあとがきでお会いしましょう