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第3話〜転生〜

第3話スタートです!


いよいよ異世界での生を受けたユーマ


今回のお話ではユーマの家族が登場します

......

......


「オギャー!オギャー!オギャー!」


......何だか、温かいな。


それに誰かに抱かれている感覚がある。


「生まれたぞ!男の子だ!」


.....傍から男性の声が聞こえる。


「ああぁ.......良かった....ありがとう、無事に生まれてきてくれて....」


.....耳元から女性の疲れた声が聞こえた。


「お前の名前はユーマだ!俺たちの息子、ユーマ・シンフィールドだ!」


 これが、この世界での僕が生を受けた瞬間だった。

....


 僕がこの世界に生まれて3ヶ月が経った。


 それ迄で分かったことがいくつかある。


 まず、この世界での僕はユーマ・シンフィールドとして生まれたこと。


 転生しても僕の名前がユーマだった事に関してはその名前として生まれる場所へ神様達が気をきかせてくれたのかも知れない。


 次にこの前、父親と母親がこの世界の神様に感謝のお祈りを捧げていた時に、この世界の名前を知ることができた。


 この世界はアスタリスクといい、僕が今住んでいるのはイングレア王国の王都から馬車で1時間ほど離れた場所にあるという事。


 最後に、この前母親から授乳をされていた時、視界の隅に体長3メートルから4メートルくらいの狼と狐がいたこと。


 狼は銀色に青の斑模様が入った髭と体毛があり、狐は薄いピンク色が混ざった白の綺麗な体毛をしていた。


 これには流石に驚いて、赤ん坊の本能なのか思わず泣きじゃくってしまった。


 でも、母親が僕をあやしながらこの2匹は狼がバルドス、狐がフラウスと言ってバルドスが父さんの、フラウスが母さんの従魔だという事を教えてくれた。


従魔の事はよく分からなかったが、この2匹が安全だということが僕の本能で分かったのか、今はこの2匹を見ても泣く事はなくなった。


 その2匹は今、僕の寝ているベットの近くにいる。


 実は母親が2匹に、自分がこの場所を少し離れる間、僕の事を見ていて欲しいと命じたからだ。


 2匹は交代に僕の顔を覗き込んでは様子を伺い、周りに異常がないか、それを定期的に繰り返していた。


 暫くして部屋の扉が開き、1人の女性が入ってきた。


「ユーマちゃん、そろそろご飯の時間ですよ〜」


 この人は僕のお母さん、サリー・シンフィールド。


 19歳ということもあり見た目も年齢もかなり若いが子持ちでなければもっと下に見られそうなほどの可愛い人だ。


 お母さんはシャツのボタンを外すと、豊満な乳房を出し、僕に母乳を飲ませてくる。


「はい。たくさん飲みましたね〜。いっぱい飲んで大きくなるんですよ〜〜」


 お母さんは胸をしまいながら、僕にそう言ってきた。返事をしたいが赤ん坊の喉なのでうまく喋れず、「うぁあい」と変な声が出てしまった。


 でもお母さんはそれを返事と解釈して、嬉しそうに僕に頬ずりをした。


 恥ずかしいけど、綺麗な女性に可愛がられるというのは悪くなかった。


 母乳を飲み終わると部屋の扉がガチャっと開き、お父さんが入ってきた。


「サリー、ユーマの様子はどうだ?」


「今さっき、おっぱいをあげたとこよ。あなた、悪いけどユーマちゃんをゲップさせてくれるかしら」


「おう、任せておけ。さ、おいでユーマ」


 今、部屋に入ってきた体つきが大きくて筋骨隆々な男性が僕のお父さん、ブライト・シンフィールド。


 お父さんもお母さんと同い年の19歳で息子贔屓に見てもかなりのイケメンだ。


 お父さんとお母さんは幼馴染だったそうで、小さな頃から一緒に遊んでいたらしくその時から相思相愛で結婚してすぐに僕を身籠ったそうだ。


 お父さんは僕を抱っこして、背中を優しくポンポンと押してくれた。


 その優しくリズミカルな衝撃でお腹の空気が押し出され、僕は「ケフッ」っと可愛らしい声でゲップをした。


「ありがとう、あなた。それにしてもユーマちゃんは顔だけじゃなくてゲップも可愛いわね」


 お母さんは僕を抱きながらそう言って、体をゆっくりと揺らした。


 その余りの揺れの気持ちよさに赤ちゃんの本能が働き、段々と眠くなってきた。


 それからの生活は、こういったことの繰り返しだった。


 お腹が空いた頃にお母さんが授乳をしては夫婦2人でゲップをさせてくれ、普段はバルドスとフラウスがガードマンの如く僕を守ってくれての日々を過ごした。


 とりあえず、当面の目標は喋れるようになる事と自分で立って歩けるようになる事だな。


 そして、この第二の人生では必ず天寿を全うすると固く決めた。

はい!どうも。ユウキと申します。


今回のあとがきではユーマくんのご両親であるブライトさん、サリーさんの従魔についてご説明します。


ブライト(ユーマくんの父親)の従魔

・バルドス

種族名はスターダストウルフ

Sランクの魔物で、閃光の如き速さで駆け、あらゆる物を噛み砕く牙と切り裂く爪を持っている。

物理系の攻撃が得意だ。

さらにその体毛はミスリルと呼ばれる金属と同じ性質で、言うなれば全身がミスリルの鎧で覆われている。

走攻守の数値が高い強力な魔物。


サリー(ユーマくんの母親)の従魔

・フラウス

種族名はクラウドフォックス

Aランクの魔物で、その体は雲の性質を変える事で物理攻撃は受け流し、魔法攻撃は受け流すだけでなく自身の力へと吸収するという、防御面だけ見ればSランク相当の能力を持つ。

しかし、物理系の攻撃ではなく魔法系統の攻撃が主体で、その能力もBランクの上位止まりであるため総合的なステータスからAランクとなったが、強力な魔物である事に違いはない。



これからのあとがきでは、その話で新しく登場した従魔や魔物の情報などを書いていこうと思っています。


それでは次回話でお会いしましょう

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