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〜異世界で契約した従魔がEXランクの魔物達でした〜  作者: ユウキ
第2章 イングレア王立学園編
34/63

第31話〜スタンピード② sideユーマ〜

第31話スタートです!



今回のお話から数話ユーマくん達、蒼銀の双翼の各メンバー視点のお話を書いていくつもりです。

......

......


 ルディやシルフィと別れた僕は、リムルの背に乗ってEXランクのエンシェントドラゴンの元に来ていた。


「あいつが竜王のエンシェントドラゴンか。近くに来ると迫力が違うな」


【でも、私はその上である神竜だし、ユーマと2人なら倒せるよ】



「そうだね」


 僕達2人が会話をしているとエンシェントドラゴンは強力なブレスを放って来た。


【全く、楽しい会話を邪魔しないでよね。それに竜王ともあろう者が自我を忘れてただの魔物に引き下がるなんてあなたにプライドはないのね。一族としてこれ以上泥を塗られるわけにはいかないし、此処で殺してあげるわ】


 リムルの凄みを帯びた殺気は主人である僕に向けられたものではないと分かっていても震え上がる程凄かった。


 あと、心の中でリムルは絶対に怒らせないようにしようと硬く誓った僕だった。


 エンシェントドラゴンは、余程自分のブレス攻撃に自信があったのか、相殺された事に腹を立てていた。


「リムル、少し時間を稼いでくれ!僕も魔法を撃つ」


【うん、分かったわ】


 僕は、本で読んだ知識を頭の中で漁り、エンシェントドラゴンの弱点を考えていた。


(確か、エンシェントドラゴンは氷、雷、聖の魔法が有効だったな。だったらあれで行こう)


 まず僕が選択したのは、雷属性の上級魔法だ。


「リムル、ありがとう。行くぞ!<サンダーレイン!>」


 <サンダーレイン>は読んで字の如く、雷の雨を降らせる物だ。


 普通なら、無作為攻撃だが僕の場合は無属性魔法である<ターゲットロックオン>を使う事によって狙った標的だけに当てることができるのだ。


 無属性魔法は素質があれば誰でも使用できるが、その殆どは身体強化しか知られておらず、一部の人は回復魔法では治せない病気を治せることを知っているが取得難易度が高く消費する魔力も多いことから嫌煙されているのだ。


 サポート魔法なので需要はありそうだが、それよりも属性魔法や身体能力、剣技を伸ばす人が多い。


 しかしユーマはその無属性魔法に目を付け、色々改良を加え、すべての無属性魔法を取得しオリジナルを作り上げたのだ。


 ユーマの放った雷雨は、エンシェントドラゴンに直撃したが、まだそいつは生きていた。


「やっぱり、竜種は硬いな。じわじわと削っていくしかないか」


 EXランクの魔物は全てに共通してとにかく硬く、体力も多い。


 なので、今回のユーマのように、EXランクの魔物に魔法1発で見て分かるくらいのダメージを与えられる方がすごいのだ。



「リムル!あいつの弱点は氷、雷、聖の魔法だ。この中で得意なのある?」


【全部出来るけど強いて言うなら氷かなぁ】


「じゃあ、氷属性のブレス攻撃をお願い!僕は雷と聖のデュアルスペルで行くよ」


 デュアルスペルとは、2つの魔法を同時に使用する事である。


 同じ魔法でも良いし、異なる魔法でも良い。


 同じ属性でも良いし、異なる属性でも良い。


 ただ、このデュアルスペルにはデメリットもある。


 それは、2つ同時に魔法を放つことから察せられると思うが、消費する魔力も1発撃つより単純計算でも2倍以上になるのだ。


 消費する魔力が多いと言うことは、余程自分の魔力量に自信がないと使うことはできず、使えたとしてもここぞと言う時の切り札にしか使えないのだ。


【分かったわ】


「行くよ!」


「デュアルスペル<サンダーレイン>、<ホーリーレイ>!」


 僕に合わせて、リムルも氷属性の強力なブレス攻撃を放った。


 僕が撃ったのは、先程のサンダーレインとホーリーレイという聖属性の超級魔法である。


 ホーリーレイは聖属性の光線攻撃で、一体分にしか効果はないが、その威力は絶大である。


 強力な3属性の魔法を食らったエンシェントドラゴンは流石に耐えきれなかったのか、煙が晴れたそこには、エンシェントドラゴンの亡骸が残されているだけだった。


「僕達、EXランクの魔物を倒せたんだね」


【だから言ったでしょ?私達2人なら倒せるってね】


「実感湧かないけど、こんな所で立ち止まってるわけにいかないし、次の魔物を探すかな?SランクからAランク中心で!今回のスタンピードで1番強いのは、さっきのEXランクの魔物であるエンシェントドラゴンとSランク帯に何体かいるみたいだしね。油断は出来ないけど、僕達2人ならもう負けることはないだろうね」


【うん!そうだね】


 僕は、エンシェントドラゴンをアイテムボックスに入れるとリムルに乗って次の魔物討伐に向かうのだった。

はい!どうも。ユウキと申します。


今回からスタンピードの各キャラ視点の話を描きますが、やはりユーマ君の無双っぷりは凄いですね笑


余談ですが、ユーマ君はエンシェントドラゴンを倒した後もSランク帯からAランク帯の魔物を中心にリムルと共に倒していました。


次回はルディちゃんとクリス視点ですね。


次回も強力な魔物が出て来ます。



もしこの話が面白いと思ってもらえたら評価やブックマークをよろしくお願いします。


1人1人の評価はとても大切ですし投稿や作成の励みになります。


また「ここはこうした方が面白くなるよ」とか「ここ面白かった」などの感想もどんどん受け付けています。


感想は確認次第返信していきますのでじゃんじゃん送ってきてください。


次回予告

ユーマやシルフィと別れたルディはクリスに乗って、Sランク帯の魔物の場所に来ていた。


そこでルディの目の前に現れたのは、Sランクの魔物の中では特にEXランクに近いとされる程に強力な魔物だった。


次回:〜スタンピード③ sideルディ〜


スタンピードの話は各話が短いので1日2話投稿にします。


投稿時間は予約して、今まで通りの朝8時と夕方5時(17時)にしてます。

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