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〜異世界で契約した従魔がEXランクの魔物達でした〜  作者: ユウキ
第2章 イングレア王立学園編
33/63

第30話〜スタンピード①〜

第30話スタートです!



いよいよ今話からスタンピードを何話かに分けて描こうと思います。

......

......


 1ヶ月ほど前、王都から北に50km離れたラピルスという村が大量の魔物によって蹂躙(じゅうりん)された。


 そして今日の日に、偵察隊よりこの王都に向け、総勢4、5万匹もの魔物達が動き出したとの連絡が入った。


「いよいよ、魔物が来る。それを迎え撃つぞ!」


「おう!」


「ええ!」


「やってやるわよ!」


「父さん、今回は僕達蒼銀の双翼とは分かれて討伐して行こう。幸いにも騎士団の人達や魔法師団、それに高ランクの冒険者もいるから、魔物達の大半を占めているであろうAランクからBランク帯の魔物は大丈夫だと思う。けどSランクやEXランクの魔物は恐らくだけど僕達じゃないと倒せないと思うから、蒼銀の双翼と紅銀の大地で強い奴らを相手にして行こう。それで体力や魔力が残っていればAランクからBランク帯の魔物の方を手伝うって形でいいと思うけどどうだろ?」


「何言ってるの!あなた達はまだ子供なのよ⁉︎私達と行動しましょ」


「本気なんだな?」


「うん!」


「分かった。ただ危ないと判断するなら逃げろよ!誰も責めはしないからな」


「ありがとう!」


 僕は、父さん達と別れ、作戦会議をするためにルディとシルフィの場所に向かった。


「ブライト、本当に良かったの?」


「心配じゃないと言えば嘘になるが、俺たち紅銀の大地が鍛えた奴らだぜ?それにあいつらの従魔の強さならお前も分かるだろう。大丈夫だ!あいつらなら笑顔で帰ってくるさ」


「そうね」


 サリーは心の中で、自分の子供達の無事を祈るような目でユーマの背中を追っていた。



 父さん達と分かれた僕は、ルディやシルフィそしてそれぞれの従魔と共に今回の作戦会議をした。


「じゃあ、作戦会議を始めるよ。恐らくだけど、魔物の数が多すぎて一緒には戦えないと思うから、それぞれの従魔と一緒にペアを組んで戦って行こう。シルフィは従魔が戦闘向きじゃないって言ってたよね?」


「うん。だから戦うならわたしひとりになっちゃうかな」


「だからシルフィは僕のルクスと一緒に行動しなよ。ルクスはフェンリルだし一緒なら大抵の魔物なら大丈夫だと思う。それに今回は数が多すぎるから、ルクスやリムル、クリスには本来の姿になって戦ってもらう方がいいと思うんだ。ルクス、シルフィを守ってやってくれる?」


【仰せのままに!我が主よ。シルフィ殿、僕を存分に使ってくれ】


「神獣様を使わせていただける事に感謝いたします。よろしくお願いしますね」


 シルフィはルクスに対して、深く頭を下げていた。


 確か獣人族は、フェンリルを神の使いとして崇めてるんだっけ?


「私達が、本当の姿に戻ったら、騒ぎにならない?」


「そこは、状況を見て説明するよ。ルディやシルフィもルクスやクリスが元の姿に戻ることを近くの冒険者や騎士の人たちに説明してあげてね。この子達は味方だから大丈夫ですってね」


「ええ、了解よ」


「うん、分かった」


 僕達はそれぞれの従魔(シルフィはルクス)を連れて、魔物が来ると思われる北門にやってきた。


「おい!あんな子供まで参加するのかよ。ギルド長は何考えてるんだよ。勝つ気あるのか?」


「でも、よく見たらあの子達の従魔は幼龍とフェンリルとグリフォンだぜ?そう簡単にやられるのか?」


 僕達にそんな声が聞こえて来たから、僕が代表してある宣言をした。



「冒険者の皆さん、僕達は蒼銀の双翼というパーティーです。僕達の従魔は今皆さんが見ている幼龍、フェンリル、グリフォンで間違いありませんが、ある事情により今は特殊能力で小さくなっているのです。なので戦闘が始まったら、3匹とも元の大きさになりますが、襲うことはありませんので、くれぐれも間違えて攻撃しないでくださいね」


 僕がそう言うと、戸惑いながらもみんなが頷いてくれた。


 そう思ってると、大きな鐘が鳴って、大きな声が響いた。


「魔物が来たぞー!」


 その宣言に、僕達を含めてみんなに緊張が走った。


「いよいよだ。皆の持てる全てを出し切り魔物どもを蹴散らせ!」


「「「おお!!!」」」


 ギルド長の一言で、一気に活性化した。


 流石皆を纏める長だなぁと僕は心の中でそう思った。


「ルディ、シルフィ行くよ。僕達は奥にいるSランク以上の魔物のところだ。ルクス、リムル!元の大きさに戻って良いよ!」


【承知!】


「分かったわ。しっかり暴れてやるわよ」


「クリスも元の大きさに戻って!」


「クルクルゥ」


 そう言うと、ルクス、リムル、クリスの体が光り始め、次第に元の大きさに戻っていった。


 それを見た他の冒険者さん達はびっくりしていた。


「な!?みんなでかくなりやがった....」


「俺、成竜とフェンリルなんて初めて見たぜ!」


「こいつらが味方だなんてなんて頼もしいんだろうな!」



「リムル、僕を乗せてくれ!」


【グルワァ!】


 リムルは一鳴きすると、僕が乗りやすいように屈んでくれた。


「ルクスはシルフィを乗せてやってくれ」


【仰せのままに!シルフィ殿。我の背中に乗れ!】


「感謝いたします!」


「クリス!私も乗せてもらっても良い?」


「グルゥ」


 全員がそれぞれの従魔に乗ったことを確認した僕達は、Sランク帯の魔物の群れの所に向かった。

はい!どうも。ユウキと申します。


いよいよ今話からスタンピードに関しての話を何話かに分けて描きます。


1話1話は短く(2000〜4000文字以内)纏めようと思うので、読みやすくなると思います。


もしこの話が面白いと思ってもらえたら評価やブックマークをよろしくお願いします。


1人1人の評価はとても大切ですし投稿や作成の励みになります。


また「ここはこうした方が面白くなるよ」とか「ここ面白かった」などの感想もどんどん受け付けています。


感想は確認次第返信していきますのでじゃんじゃん送ってきてください。


次回予告

いよいよ始まったスタンピード


ユーマ達はそれぞれの従魔と共に、暴れ回るのだった


次回:〜スタンピード② sideユーマ〜


スタンピードの話はそれぞれ1話ずつ、メインキャラの視点を変えて行こうと思ってます。

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