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〜異世界で契約した従魔がEXランクの魔物達でした〜  作者: ユウキ
第2章 イングレア王立学園編
30/63

第28話〜シャルロッテとの稽古と精霊契約〜 ...

第28話スタートです!



今回のお話ではエリーゼさんに精霊契約のための詠唱文を教えて貰う回です。


前回ユーマくんの夢に出てきた少女も今回登場しますよ!

......

......


 今日は日曜日、いよいよシャルに稽古をつける最初の日である。


 シャルとの稽古は週に2日〜3日。


 剣術に加えて、体術や魔法も教えるつもりだ。


 僕はラフな格好で良いと、エリーゼさんから言われている(正装だと動けないためラフな格好で良いと言われている)ため、冒険者として依頼に出るときのような格好をしている。


 王城に行くと、いつもの衛兵さんがいたので事情を話し、エリーゼさんの部屋に通された。


「エリーゼ様、ユーマ殿を連れてまいりました」


「ユーマ君?入って良いわよ」


「失礼します!」


 扉を開けると、椅子に座っていたエリーゼさんがいた。


「案内ご苦労様。もう下がっても良いわよ」


「はっ!」


 衛兵さんが下がったのを確認して、僕は挨拶をした。


「エリーゼさん、おはようございます。今日はよろしくお願いします」


「ええ、おはよう。娘の事お願いしますわね」


「はい!あと、エリーゼさんに聞きたいことがあるのですが良いですか?」


「ええ、良いわよ。シャルが来るまでお茶でも飲みながらお話ししましょう」


 そういうと、エリーゼさんは紅茶を入れて持ってきてくれた。



「この紅茶、とても美味しいですね」


「うふふ、ありがとうね。ところで、聞きたいことというのは?」


「実は今日ある夢を見たんですよ」


「夢?」


「はい、その夢で僕はある少女の声を聞いたんです。その少女は自分の事をエアリィと名乗っていました」


「まさか、エアリィというのは⁉︎」


「ええ、風の上位精霊であるエアリアルの事だと、僕と母親であるサリーは読んでいます」


「ユーマ君は、精霊魔法にも適性があるというの?」


「そういえば、エリーゼさんは僕のステータスを見た事なかったですよね。見せても良いのですが、悪用しないと約束してください」


「勿論しないわよ」


「では、見せますね」


〈ステータスオープン〉


 僕とエリーゼさんの前に、ステータス画面が表示された。


 〈ステータス〉


名前:ユーマ・シンフィールド

年齢:10歳

種族:人間

レベル:18

称号:転生者、神の使徒、神々に愛されし者

体力:213,560/213,560

魔力:486,540/486,540

筋力:65,700

俊敏:71,350

属性魔法:基本属性LV10(火、水、風、土)

     炎属性LV10

     氷属性LV10

     光属性LV10

     闇属性LV10

     雷属性LV10

     無属性LV10

特殊魔法:創造魔法

     複合魔法

     回復魔法

     時空魔法(転移)(亜空間)

     索敵魔法

     精霊召喚

スキル:無詠唱

    言語理解

    連続詠唱

    魔力吸収

    アイテムボックスLV10

    鑑定LV10

    武術LV10

    体術LV10

    物理耐性LV10

    全属性魔法耐性LV10

    状態異常耐性LV10


加護:創造神の加護LV10

   生命神の加護LV10

   魔法神の加護LV10

   大地神の加護LV10

   武神の加護LV10

   技能神の加護LV10

   商業神の加護LV10

   神獣の加護LV10

   神龍の加護LV10


従魔:ルクス(神獣フェンリル)

   リムル(神龍)



「これが僕のステータスです。特殊魔法の所に、精霊召喚というのがあるのでもしかしたら僕も呼べるのかな?って思ったんですよね」


「......」


 エリーゼさんが口を開けたまま、固まっていた。


「エリーゼさん?おーい、エリーゼさーん」


 何回か呼びかけると我に帰ったのか、エリーゼさんが戻ってきた。


「私は何を⁉︎」


「僕のステータスを見た後、固まってましたよ?」


「そうだったわ。あまりに凄すぎるステータスで放心状態だったわ」


「エリーゼさんは精霊魔法が得意なんですよね?」


「サリーから聞いたのね。ええ、そうよ。そしてユーマ君が聞きたいことも大体分かったわ。精霊と契約するための詠唱文を教えて欲しいのね?」


「はい!お願いします」


「分かったわ。精霊と契約するための詠唱文は<我の魔力に答えし精霊よ、我は汝の力を欲する者なり、我の声に答えし精霊よ、今ここに集いて、その姿を示せ!>よ。個人名や呼びたい精霊の属性が分かっている場合はその子の名前や属性によって少し詠唱文が変わるわね」


「ありがとうございます!早速やってみますね」


「え⁉︎」


 僕はエリーゼさんが教えてくれた魔法を唱えた。


<我の魔力に答えし風の精霊よ、我は汝の力を欲する者なり、我の声に答えし風の精霊よ、今ここに集いて、その姿を示せ!エアリアル!>


「はいはーい!やっと呼んでくれたね?待ちくたびれたよ。もう‼︎」


 突如として、鈴を鳴らしたような綺麗で又子供のような可愛い声が聞こえた。


「君がエアリィだよね?」


「うん!そうだよ。風の上位精霊であるエアリアルだね。エアリィって呼んでよね」


「うん、約束する。これでもうエアリィと契約出来てるんだよね?」


「うん、出来てるよ。やっぱりユーマの魔力って温かいね。私以外の精霊も気になってるみたいだし、もしかしたらもっと力をつければ答えてくれる子も出てくるかもね」


 エアリィは笑いながら答えてくれた。


 姿は羽が生えていて、大きさは大体人差し指の第二関節あたりくらいだ。


 真っ白な肌をしていて、可愛いという印象しかない。


「まさかとは思っていたけど、本当に1発で契約できるとはね。驚きすぎて疲れたわ」


「エリーゼさん、教えてくださってありがとうございました。こうしてエアリィと会えたのもエリーゼさんのおかげです」


「どういたしまして。私も勉強することが増えたみたいだから私の方こそありがとうと言わせてもらうわね」


 僕がエアリィと契約した後、シャルが来た。


「ユーマ、おはようですわ」


「シャル!おはよう。じゃあそろそろ始めるか」


「はい!よろしくお願いします。お母様、行ってきます」


「いってらっしゃい。気をつけるのよ」


 僕とシャルはエリーゼさんと別れ、訓練場にやってきた。



 訓練場にやってきた僕はシャルにある問いかけをした。


 それはシャルがどんな戦い方を望むかだ。


 戦い方によって職業は勿論、戦法や戦闘スタイルも変化する。


 単純なところで言えば、拳闘士や剣士は近距離、魔法使いは中距離から遠距離、弓使いは遠距離といった具合に自分が何を選択するかで戦闘において、置かれるポジションが変わるのだ。


 勿論詰めればもっと深くまで詰めれるし、遊撃や召喚士はもっと難しいだろう。


 けれど、召喚士は数が少ないと聞いたことがあるから今は気にすることではないだろう。



「シャル、1つ聞いても良いか?」


「ええ、良いですよ」


「シャルはどんな戦い方をしたい?」


「どんなとは一体?」


「戦い方にも色々あるのは知ってるよな?拳闘士や剣士、魔法使いに弓使いといった具合だな。恥ずかしがることはないし、これをやりたいといったのを笑うつもりもないから言ってみろ?」


「私は魔法剣士がやりたいです。魔法も剣も使えた方が対応力が上がると思うので」


「魔法剣士か?良いな。僕と一緒だ」


「ユーマも魔法剣士ですの?」


「ああ、うちのパーティーである蒼銀の双翼は僕が魔法剣士、ルディが剣士、シルフィが拳闘士といった具合で全員が前衛、中衛、後衛が出来るバランスの良いパーティーなんだ」


「もしかして、お三方とも魔法が?」


「うん、3人とも魔法も剣も高いレベルで使えるよ。でも得意なのを選んだら今の形になった。あと魔法剣士は周りの奴らから舐められやすいがそれでもやるか?」


「そうなんですの?」


「ああ、魔法剣士っていうのはどっちも中途半端にしか出来ない奴がなる職業だって言い張る奴もいる」


「私はそれでもやりますわ。ご指導お願いしますわ」


「ああ、分かった。ただ、僕の指導は厳しいぞ?」


「望むところですわ」


 良い目をしている。


 これからやることに希望に満ちている目だ。


 これならそう簡単には諦めないだろうな。


 まず、僕はシャルの魔法から見ることにした。


 魔力量は多いとエリーゼさんも言ってたし、そうそう魔力切れは起こさないかもな。


「シャル!魔法はどこまで使える?」


「えぇと、火と風は高位の中級魔法、光は上級まで使えますわ」


「分かった。まずは基礎である<ファイアランス>を僕に向かって撃つんだ」


「ええ!危なくないですか?」


「ああ、僕は大丈夫だから思いっきり撃って!」


「分かりましたわ!我が手に来れ、火の魔力よ 集まり火の槍となれ!<ファイアランス>!」


 シャルの撃ったファイアランスは大きく美しかったがまだまだ荒いところがあった。


<アイシクルランス>!」


 僕は無詠唱でわざと相反する(相手に対して弱点を突かれる)魔法を撃った。


 通常なら火と氷なので火の方が勝つのだが、今回は相殺(打ち消しあう)してしまった。


「なんで火の魔法が氷の魔法に負けるのですか?それに今ユーマは無詠唱で撃ちましたわよね⁉︎それにしては威力がおかしいですわ!」


「最初に言っておくが、僕は魔法が無詠唱で撃てる。しかも詠唱したのとほぼ同等かそれ以上のパワーでね」


「無詠唱は威力が下がるから詠唱した方が良いのではないですか?」


「それは間違いなんだよ。なんで詠唱するかは分かるか?」


「詠唱することによってイメージをしやすくするためですわよね?」


「うん、正解。だけどイメージが出来るなら詠唱しなくても発動キーだけで魔法は撃てるんだ。それに詠唱してたらなんの魔法を撃つか相手にバレて対策されちゃうよ?」


「じゃあ、どうすれば良いのですか?」


「大丈夫!僕が稽古をつけるからにはシャルも無詠唱で撃てるようになるよ。でもこれはあんまり広めないでね」


「どうしてですの?広めれば魔法史に未来永劫名が残りますよ?」


「うーん、あんまりそういう栄光は興味ないんだよね。勿論聞かれれば答えるけど、聞かれなかったら教えないかな」


「分かりましたわ。ユーマが広めて欲しくないと言うのであれば言いませんわ」


「ありがとう」


 僕はお礼を言うと、シャルの綺麗な金髪の髪を撫でた。


「ふぁっ」


 髪を撫でてあげると、シャルは顔を赤くしながらも気持ちよさそうに目を細めた。


「あっ!ごめん。子供扱いしたみたいになっちゃったよね?」


「いいえ、大丈夫です。それに気持ち良かったのでこれからも撫でてくれると嬉しいですわ」


「分かった。シャルさえいいならそうするよ」


「ありがとうですわ!ユーマ」


 そういうと、シャルは僕に抱きついてきた。


「シャル⁉︎誰かに見られたらまずいよ!」


「大丈夫ですわ。ここは貸し切りにしてますから」


 僕は諦めて、シャルにされるがままになっていた。


 その後も、稽古は続き、シャルと僕が魔法を撃ち合って改善点があればその都度教えると言った形で稽古は夕方まで続いた。



「今日はありがとうございました。またよろしくお願いしますわね」


「うん、あと今日教えた魔力循環と魔力操作は僕がいなくてもできるから毎日やっててね」


「分かりましたわ」


 僕は王城の前でシャルと別れた後、帰路についた。


 余談だが、シャルは僕の姿が見えなくなるまで才女である付き人と一緒に手を振っていたそうだ。

はい!どうも。ユウキと申します。


今日で精霊であるエアリィが登場しユーマ君と契約しましたね。


ここでもユーマ君は無双してますね笑


そして始まったシャルロッテとの稽古ですが、この話ではそういう描写は出ていませんが次回辺りにシャル視点のお話を書こうと思ってます。


ユーマ君がシャルロッテの頭を撫でたのは妹っぽく見えたからでしょうね。


前世でも幼馴染に妹ちゃんがいましたから、それにダブったのでしょう。



もしこの話が面白いと思ってもらえたら評価やブックマークをよろしくお願いします。


1人1人の評価はとても大切ですし投稿や作成の励みになります。


また「ここはこうした方が面白くなるよ」とか「ここ面白かった」などの感想もどんどん受け付けています。


感想は確認次第返信していきますのでじゃんじゃん送ってきてください。


次回予告

いよいよ始まったユーマとの稽古


そこでシャルロッテはユーマの凄さを思い知ることになる


そして稽古が終わり、ユーマが帰った後シャルロッテの心に芽生えたある感情とは⁉︎


次回:幕間〜シャルロッテの気持ち〜


次回は短めになる予定です。

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