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第9話〜従魔契約 ユーマ編〜

第9話スタートです!


今回はユーマくんが自分の魔力に適合した魔物と契約します。



果たしてユーマくんと契約する魔物は一体どんな魔物なのか!?

......

......


「ユーマ君、頑張ってね」


「グルゥ」


 僕はルディとクリスに見送られ、魔法陣の前に立った。


 そして、ルディの時と同じく魔力を流すと、今度は魔法陣が金色の魔力に染まり渦になった。


 しかも、魔力の規模がルディの時よりも大きい。


「これはっ・・・⁉︎なんて濃度の魔力なの⁉︎」


「これはとんでもないのが出てきそうだな」


 父さんと母さんは大規模の魔力から生まれた風圧に驚いていた。


 でもこれは僕にだって分かる。


 これから出てくるのは、クリスと同等、もしくはそれ以上の魔物だって。


「出てくるぞ!」


 ユリウスさんの言葉の直後に、僕の魔力に適合した魔物が出て来た。


 その姿は物語などにも出てくる陸上に住む魔物の頂点に君臨するフェンリルそのものだった。


 しかしこのフェンリル、体長は3メートル程の大きさなのだが子供なのか大人なのかはわからなかった。


「フェンリル⁉︎」


「これは....凄すぎる」


「これは....ルディの時の凄さが霞んでくるわね」


「ま....まさか、神獣の従魔契約を見れる時が来るとは」


「ユーマくん、すごーーい‼︎」


「グルルルルルルゥゥゥ〜〜‼︎」


 父さん達の反応はみんな驚愕のあまり、固まっていた。


 ルディとクリスはとてもはしゃいでいた。


 僕は中身が大人だから、その反応が羨ましい。


 従魔達に至っては、みんな頭を下げて敬服の姿勢をとっていた。


【あなたが僕の主ですか?】


 その時、10代くらいの少年のような声が何処からか聞こえてきた。


「誰⁉︎」


【こっちですよ、我が主】


 その声の正体はなんと、僕が呼び出したフェンリルだった。


「えっ⁉︎君、喋れるの?」


【不思議なことではないですよ。我ら魔物でも、知性が大きく発達した者は人語を喋れるようになります。それにもうお気づきでしょうが僕はフェンリル。この程度な事は朝飯前ですよ】


 やはり僕が呼び出したのはフェンリルだったか。


 まだ子供だとは思うけどうちから出る覇気や闘争心は神獣そのものだ。


 僕はEXランクの魔物と契約できるのかと、高揚感で心が一杯だった。


 僕達(ルディとクリスは除く)はフェンリルに頭を下げていた。


【我が主よ、そしてみなさん、どうか頭を上げてください。僕は確かにフェンリルですが、無闇に力を振るうつもりはありません。どうか私には皆さんの普段通りの姿勢で接して貰えると嬉しいです】


 このフェンリル、とても物腰が柔らかくて取っ付きやすそうな性格してるな。


「わっ....分かりました。私はサリー・シンフィールド。あなたの主人であるユーマの母親です」


「おっ....俺はユーマの父親のブライト・シンフィールドです。よろしくお願いします」


「オン‼︎」


「クォオン‼︎」


 母さん、父さん、バルドス、フラウスの順にフェンリルに挨拶をしていた。


「あたしはルディ!ユーマ君の友達で幼馴染です。こっちはあたしの従魔のクリスよ!よろしくね」


「グルルゥ!」


 ルディとクリスも元気よく、フェンリルに挨拶をしていた。


【元気なお嬢さんですね。それにグリフォンと適合していたとは、こちらこそよろしくお願いします】


 フェンリルもルディに頭を下げながら挨拶を返していた。


「ルディの母のエイナ・リザベートです。こちらは従魔のフォルランです。」


「ルディの父親のユリウス・リザベートです。こちらは従魔のバルジーンです。我ら一家も、よろしくお願いします」


【こちらこそ、長い付き合いになりますのでよろしくお願いします】


 僕達は、一通りフェンリルへの挨拶を済ませた。


 すると、フェンリルは再び僕に向き合った。


【では主よ】


「はっ......はいっ!」


 思わず直立になって返事をしてしまった。


【僕に従魔としての名前をつけて下さい。そうすれば、あなたとの従魔の契約が完了します】


「うん。えっと、そうだなぁ。君の名前は....ルクス。ルクスなんてどうかな?かっこいいと思ってつけてみたんだけど」


「ルクス......なんて良い名前なんだ。僕にこんな素晴らしい名前をつけてくれてありがとう我が主よ】


 気に入って貰えて良かった。


「僕の名前はユーマで良いよ。これから家族になるんだからね」


【すぐには直せないと思うけどなるべくユーマって呼ぶよ】


「よろしく、ルクス」



 こうして、僕のパートナーとなる従魔は、フェンリルのルクスとなった。

はい!どうも。ユウキと申します。


ユーマ君の従魔はフェンリルでしたね。


凄すぎてルディちゃんが霞そうですがルディちゃんが契約したグリフォンも凄い魔物ですよ!


という事で従魔(魔物)が1体増えたので恒例の魔物紹介です。


・ルクス(ユーマの従魔)

種族名はフェンリル。


EXランクの魔物でもこの世界において神の獣を名乗れるのは少ない。


全ての獣の頂点に君臨する存在で、獣人からは神の御使いと崇められている。


雄叫び1つで並の者なら一瞬で絶命させる程の力を持つと言われ、全てを切り裂く爪と噛み砕く牙を持ち、閃光の速さで駆ける俊敏性を誇る。


また決して群れることなく、1頭だけで暮らし生涯を過ごすという記録も残っている。


その体毛は如何なる攻撃、魔法を受け付けないという神龍に似た特性を持ち合わせ、その戦闘力は測定不可能とされている。



次回話では今後について家族で話し合う予定です。


それでは次回話のあとがきでお会いしましょう。

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