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ヤマトタケル物語  作者: 現代人が古代人にツッコんでみた
7/13

関東行き決定

東方で蝦夷(えみし)が反乱を起こすという問題が勃発しました。

ここで、『紀』では大碓が再登場します。

(忘れられた感が強いですが、倭建(小碓)の双子の兄です)

しかし、せっかく再登場して東征に指名されたのに、彼は恐れおののいて姿を隠してしまうのです。

景行は大碓を諦めて、倭建に頼みます。

ちなみに、大碓は美濃に左遷され、その地で牟宜都君(むげつのきみ)などの祖先になりました。

これも地方豪族が天皇家と繋がりを求めた一例だと思いますが、こんな軟弱で間男が先祖でもありがたかったんでしょう。


一方、『記』では順当に、景行は倭建に討伐を命令しました。

さすがに倭建も父親に嫌われていると悟って、東国へ行く途中に寄った伊勢神宮で、叔母の倭比売に「親父はワイに死ねと言うとる」と泣いて愚痴ります。


そこで、倭比売は倭建に、須佐之男命(すさのおのみこと)八俣遠呂智(やまたのおろち)を倒した時に尾から見つかって天照大御神に献上した()()()を与えました。

この剣、天照が後生大事に持ってきた物だと思いますが、ご主人様の持ち物を勝手にあげちゃっていいんでしょうか。

また、倭比売は中に何やら入った袋を倭建に渡して「困った時に袋を開けなはれ」と励ましました。

叔母上、結局、天皇に倭建の事を取り成してはくれないんですね。


それでも、倭建は元気を取り戻したらしく、尾張に着くと美夜受比売(みやずひめ)に求婚しようと考えます。

今回は、あの女性も付いてきているのにも関わらず、です。

その事に少し気が咎めたのか、倭建は美夜受比売と結婚するのは東国から帰ってきてからにしようと思い直しました。

神剣を持っているせいか、無事に用件を済ませられると自信満々の倭建なのでした。

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