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ヤマトタケル物語  作者: 現代人が古代人にツッコんでみた
6/13

激突!出雲建

髪型も瓢花から角髪(みずら)に変わった倭建、今度は出雲に赴きます。

そこで、当地の英雄の出雲建(いずもたける)と親交を結んで、一緒に川風呂に入るまでの仲になりました。

先に川から上がった倭建は、それぞれの(たち)を交換しようと持ち掛け、出雲建が了承します。

その後、二人が手合わせした時、出雲建は刀が抜けず、倭建によって切り倒されました。


そう。

倭建が持っていた刀は木で作った偽物で、倭建は初めから出雲建を殺すつもりで偽の刀を用意して仲良くなったのです。

熊曾建に引き続き、またしても騙し討ちですよ。

おまけに、出雲建を殺害した後、「嘘が見抜けんなんて、あー可笑(おか)し」と小馬鹿にして歌ってますし。

倭建って、本当に英雄なんでしょうか?


ただ、この話、『記』に載っているだけで、『紀』には載っていません。

『紀』では、崇神が出雲に置いてある神宝を所望した際、神宝を管理していた出雲の兄弟のうち弟が勝手に崇神に神宝を渡してしまったため兄が弟を恨み、弟の刀を偽物とすり替えた後に決闘を挑んで切り殺したという同じような話があります。

当然、『記』の崇神の項には、神宝を巡る話はありません。


前書きでも書いた通り、色々な伝説や民話を都合良く利用している『記』『紀』なので、あちこちに似たようなエピソードが散らばっています。

『記』を作る時、この説話は倭建に()()()()と考えられて、挿入されたのでしょう。

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