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ヤマトタケル物語  作者: 現代人が古代人にツッコんでみた
4/13

九州行き決定

前回で敢えなく退場してしまった大碓ですが、『紀』のほうでは、小碓に()られるという話はなく死んでいません。

次の登場は意外な場所なので、お楽しみに。

ちなみに、父親の女を横取りする話はあります。

ですが、年代を計算すると、まだ大碓小碓の双子の兄弟が生まれていない時点に、その話が挟んであり、読む者を混乱に陥れます。

まあ、『記』『紀』共に校閲が結構いい加減なので、辻褄合わせに失敗したのでしょう。


という訳で、『紀』は残虐行為を働いていないために小碓と景行の関係は良好ですが、『記』は小碓の力任せっぷりに、荒々しい古代においても景行はドン引きして、九州の熊襲(くまそ)が背いた事を幸いに、小碓をその討伐に差し向けます。


小碓は九州へ行く前に、叔母(景行の妹)の倭比売命(やまとひめのみこと)がいる伊勢に立ち寄りました。

この倭比売は凄腕の霊能力者で、天照大御神(あまてらすおおみかみ)と会話ができ、お伺いを立てながら天照が行きたい所へ連れていって、伊勢に来た時に「綺麗な土地だから、ここにいたい」とご託宣があったので、そのまま伊勢に居ついています。

伊勢神宮と斎宮(さいくう)の始まりを一気に味わえるゴージャスな説話です。


そこで、小碓は倭比売から、彼女の着物をもらい受けます。

これから戦いに行くのに、何で遠征の(はなむけ)が女物の衣?と思いますが、神の代理人の言動に逆らってはいけません。

きっと深謀遠慮があるのでしょう。


ところで、この時、小碓は16歳で、「髪を額で結う」という髪型をしていました。

この髪型は「瓢花(ひさごはな)」と言い、括った前髪が瓢箪の花のようにラッパ状になっている事から名付けられたのでしょう。

「ヤワラちゃんヘア」と言えば、具体的に想像できるかもしれません。

(ちょっと古いか。古代だけに)

『紀』に出てくる聖徳太子(厩戸皇子(うまやどのみこ))の出で立ちに、「15、6の時は瓢花、17、8の時は総角(あげまき)にしていた」という説明があるように、DCの定番髪型でした。

「ヤワラちゃんヘア」の倭建命(まだ、この名ではありませんが)……、イメージ総崩れの恐れがありますね。

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