君と僕の関係。
奏真Side
「初めまして」
僕は、夜乃さんのお父さんに、言った。
「初めまして、どうぞ上がって」
と言った。
少しとっつきにくい人なのかと思う。
ダイニングに着くと、夜乃さんととても似ている母親、お父さんは、席に着き
「座りなさい」
と一言。凜夜さんも後ろからついてきて、すっと座った。
「母さんと、奏真くんは初対面だったな」
「初めまして、奏真くん。夜乃の母です。夜乃がお世話になってます」
と頭を下げた。
「初めまして。こちらこそお世話になっています」
結構緊張している。
「父さん、堅苦しいと思うのですが...」
と凜夜さんは苦笑い。
夜乃さんは笑って、
「お父さん、本題に入ろ」
と明るい声で、その場を和ませてえくれた。
「そうだな。さて、どこから話そうか」
「単刀直入ですが、夜乃さんは僕の姉なのですか?」
お父さんは、目を閉じて語り始めた。
「違うよ。君、...奏真くんは、私の兄の子だ。つまり、君はそこにいる凜夜くんの弟に当たるんだよ。
私の兄は亡くなっていて、凜夜くんの両親はもうこの世にいない。交通事故だった。だから君のお父さんはもういない。凜夜くん、黙っててごめんね。君のお父さんが不倫していただなんて、君には言えなかった。でも、こうなるなら言っておけばよかったね。ごめんなさい、許してくれるかい?」
僕には、兄がもう一人いた?
夜乃さんとは、姉弟ではない?
不倫?
お父さんはこの世にいない。交通事故...。
凜夜さん、...兄の顔を見ると、すごくショックを受けた顔をしていた。
「父さん、俺の父さんは母さんを愛してしたんだよね?俺を愛してくれたんだよね?」
凜夜さんの声は震えている。
「ああ。でも、犯してしまった罪は変わらない。私がそれに気づいたのは、奏真くん、君のお母さんから届いた手紙だったよ。私の兄が亡くなって、49日が経ったとき、届いたんだ。『貴方との子どもは男の子、奏真と名付けました。この子に本当のことを話すかどうか、私は迷っています。貴方から、半年以内にこの住所まで手紙がなかったら、話しません。よく考えて、返答を待っています』とね」
僕の予想は外れ、真実は兄を苦しませている。
何も話さない沈黙が続き、僕は席を立った。
「あ、ありがとうございました。お騒がせしてしまってすみません。えと、し、失礼します」
僕は逃げるように部屋を出た。そのあとから、凜夜さんがついてきた。
「奏真!...ちょっと話、していいか?」
と、今にも泣きそうなカオで言った。
僕は頷くことしか、できなかった。
あぁ、やっとここまでこぎ着けた。
皆さん、ありがとうございます(^○^)




