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君の従兄。
奏真Side
夜乃さんと僕は、姉と弟。
その事実を確かめに行くという、人生初の感覚。
初めての感覚に心臓がバクバクする。
でも、なぜかドキドキしている。
あと、数日後に出る答えにワクワクしてる。
それからの毎日は、授業もちゃんと受けた。
覚悟を決めたから。
だって、ちゃんとしたカタチで姉に会うんだから。
これからはしっかりしないといけない。
そう思った。
「奏真、変わったよな」
なんて言われることも増えた。
「好きな人でもできたの?」
そう聞いてくる女子もいた。
先生からは、
「やっと、進学の決意決まったか」
と安堵の声も聞こえた。
全部違うよ。
でも、言ってない。
全部、「うーん、そんな感じ」
って流した。
皆、「ふーん」
って過ぎていった。
それは、時間とともに...。
そう、この日が来たんだ。
僕は今、家の前にいる。
チャイムを鳴らす。
出てきたのは、お兄さん。
従兄と言っていたから、僕にとっても従兄にあたるんだろう。
「いらっしゃい。父さんと、夜乃と、母さんがあっちにいる。奏真...っていったっけ?緊張してそうだけど大丈夫だ。父さんも母さんも、交際には反対しないだろうから」
お兄さんは何か勘違いしているような気が若干あるのだが...。
「今日は、交際のことではないよ、凜夜くん」
お父さんの声だった。




