21/29
君にはわからない秘密。
夜乃Side
着信音が私の吐息しかない部屋に拡がった。
奏真君、父のあの表情でわかったよ。
貴方と私は、秘密があるんでしょ?
だから、私と奏真君を遠ざけようとした。
もう私、迷わないよ。
何も恐れなくても、待っている真実は、ただ一つ。
凜にぃが言ってたから。
メールを開くと、
はい。
では、10時にお伺いします。
と、何か清々しさを感じる文。
私にはわからない決意を決めたような...
気のせいなのか...考えすぎか...。
それとも、本当に決意を決めたのか。
お兄ちゃん、凜夜くんをそう呼び始めてから、私に本当の兄ができたようで、私に『好き』と伝えてくれた彼は、私を妹と見てくれているだろうか。
玲奈さんとは、カレカノになったようだし、様子を見れば凜夜君は玲奈さんが好きみたいだし。
だから私は、家族として『好き』と聞いたんだ。
なんで思い出したのか。
私は、なんとなく似ていると感じた。
奏真くんと。
なんでかな...。
私、眠いや......。




