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蜜蜂。  作者: 戸瑚夕羽
19/29

君との運命。

遅くなってごめんなさい。

――僕が見た日記――


紘兄の部屋で、探してた。僕と父さん、母さんの繋がりを裏付ける証拠。

兄なら知ってる気がしてた。それは、ただの気のせいかもしれないけど、知りたかったから。


机の上に無造作に置かれたノート

『日記 大学2年』

と、書かれていた。


日記は、今年の日付。

ぱらぱらめくっていて出てきたのは、


聴いてしまった。

弟は、俺の父親とは違う。それは、母の電話口から聞こえた。

そして、姉がいるらしい。母の言葉「お姉さんは元気ですか?」と、その後「ヤノちゃんには言いましたか?」と。

姉は、俺と弟の間の歳の子らしい。つまり、大学1年から、中学3年。

探してみようか。迷った。

でも、ヤノって子は知らないらしいから、傷付くだろう。



この内容を見て、思った。僕には姉がいるのだ、と。

探すだけなら、いいかな?って思ったから、まずは学校から、調べた。

そうしたら、いたんだ!

夜乃という名の中学3年生の子が。

だから、見てみた。こっそり影から。

その時、貴女にはお兄さんがいることを知った。

兄と、姉がいたのだと、嬉しくなった。

僕には、紘兄と夜乃さんと、もう一人兄がいると。

同時に怖かった。夜乃さんの父親が自分の父親だということが。

だから、見ていたんだ。

いつか、お話したいなって。そんな風に。



今年になって、雨が降ったあの日、初めてお話ができた。嬉しかった。急に近付けたから。

でも、気づいたら、好きになっていた。

姉を。自分の姉を。



その嘘を呑み込んで、好きになった。

言わなかったのは、拒絶すると思ったから。

父親がそんなことするはずがないと。弟は好きになれないと。まだ、あるかな。



この事実は、言わなければならない。どんな形でも。どんな形になったとしても。



携帯電話の着信音。夜乃さんだけは、特別。すぐに気付きたいから。


間違いメール...みたい

内容は完全に僕...ぼく!?

え?ちょっと待って...僕?

ほんとに僕なの?


あぁ、言いたいこと。

あなたは、僕を逃がしはしないね。

ありがとう。ありがとう。

僕にはまだ、未来があるんだね。



もう少し、夢を見ていいかな?...

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