君の涙。
「頭を打ったみたいだけど大丈夫?今、保健の先生を呼んで来るから。」
[待って!]
考えるよりも速く言葉が出た。
「なに?」
ドアに手を掛け振り返る。絵のような姿
[何故ここにいるんですか?]
しかも私服で
「今日は学校が創立記念でお休みだから、別荘へ行こうと道を走ってたら夜乃さんが倒れるところを見た。父に言われて半ば嫌々だった昨日のことも結果として良かったし、倒れた女の子をほって置けないから」
ぽか~んと話を聞いていると、ドアを開けて出ていった。
[嫌だったのは私だけじゃなかったんだ]
頭のなかで思ったことが独り言で口に出た。
もっと違う人だと思っていたけれど、イメージと違う。けれど、頭をよぎったのは
[奏真君]
あなたはわからない。嬉しかった言葉が、心を強く締め付ける。
ドアが開いて二人が入って来ると、先生が
「どうしたの?」
って心配そうに驚いてそうに言った。
何が?と思った時、強く握った手に滴が落ちた。
[あっ。]
全く気が付かない程に考えていたのかな。これはきっと正直って言うんだよね。
「夜乃ちゃん、過労みたいだけど、何かあるなら相談乗るよ?」
止まらない涙を拭いながら、首を横に振った。
これに頷いてしまったらここで星也さんを傷付けてしまうと思ったから。
――
「夜乃!」
沈黙を破って入って来たのは、凜にぃだった。
[凜にぃ、ごめんなさい。お父さんに、怒られちゃうや。]
どうなっているのかわからないような状況で意味を理解してくれた。
ゆっくり近付いて、肩に手を掛け
「謝らなくていいから。自分の意思を強く持て」
とゆったりと優しく言ってくれた。
この間ずっと星也さんは下を向いていたと後から先生に聞いた。それは何を意味していたのだろう。
――家
帰りは、星也さんが車で送ってくれた。あれをリムジンと言うのだろうとまでの大きさと輝きに驚いた。
その時に、星也さんは白南大学附属白南第一高等学校へ通っていることを知った。
一口にいえばエリート学校だ。白南高校は第一から第七まであり、それぞれ場所とカリキュラムが違う。
第一は中でも入るのが難しい。倍率が67とかを聞いた。次元が違うとはっきりそう思った。
母や父に会うと何か星也さんのことで言われそうで、会いたくなかった。
だから、シャワーを浴びてそのまま寝た。
明日は土曜日だから、ゆっくりしていられる。もし、体調が良ければ勉強をしよう。
なんて色々考えていたら眠っていた。
――土曜日
朝の合図とかは特になくて起きたのはお昼過ぎ。寝すぎで頭が痛いほど。
凜にぃは急にバイトを交代とかで家にいない。
母は買い物らしい。
とりあえず、久しぶりに触るみたいな携帯を見た。何日ぶりだろう。すごく長かった気がする。
携帯を見てびっくりした。
それは嬉しくもあり、苦しくもあった。
こんにちは、こんばんは、グッモ~ニング
どれでしょう。
皆様、読んで頂きありがとうございます。
最初に考えた物語とは路線が曲がってきているのですが、修正を加え頑張りますので、これからもお付き合いくださいますようお願い申し上げます♪




