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魔法というしかない

作者: はたやま
掲載日:2026/01/18

魔法にかからなければいけない。でないと苦しむのは自分だ。

朝起きて、外に出て、人と話す。そしたらかかる魔法。

生きるという魔法。

僕はすぐに解けてしまう。いやみんなも解けているのかも。

でもみんな、話す時にはお互い魔法にかかっている。

今この状態で会ったら、どんな話をするんだろう。

見せたくないな。魔法にかかってない自分なんて。

嫌われると思うし、実際に嫌われた。

「この人になら」って思ったのに。

魔法にかかってない彼女を見て、守ってあげようと思ったのに。

魔法にかかってない自分は嫌みたい。


魔法にかかっている事に気づかない人もいる。

大半がそうみたい。

そういう人たちは、魔法にかかってない自分を見た時、混乱する。

何をしてるんだ。起きたらいいじゃないか。人と話せばいいじゃないか。

普通にしてればいいじゃないか。

僕がどんな拒絶反応を見せてもこう言ってくる。

でも僕らが死んだら、こいつらは同情しようとしてくるんだ。

辛かったね。ごめんね。気づけなくて。

気づくべきは僕らの気持ちじゃなくてお前らにかけられた魔法だろ。

また死ぬぞ。早く気づけ。

なんでこっちがしんどいですって声を上げなきゃならない。

声を上げたとて無視する。お前らが死ねよ。

代わりに死んでやってんだこっちは。


はあ、寝よう。寝ればいいと聞く。

そして明日、魔法にかかった自分がこれを見るんだ。

なんだこれは。見てられない。まさか自分からこんなものが出てきたのか。


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