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詩全集3

Rewritten

作者: 那須茄子

隙間に咲く小さな花を

ふとした時見つけたよ

雨が降ればそれだけで

押し潰されてしまいそうなほど

小さな花弁に

僕は思わず 手持ちの傘を差した


並んで歩いた道は

もう色を変えてる

まるで知らない物語の続きみたいだ


透き通って見えたのは

泥濘にまみれた飛びたとうとした羽の残骸

無数に散らばる骨組み

踏みつけないように歩いた

ひび割れたガラスをなぞるかのように



僕はただじっと立ち尽くすことしかできなかった


空に差し伸べられた傘はいつしか忘れられて

雨粒を払いもせずただ重く僕の腕を揺らしていた


そうして降り続く雨は花を散らし羽を溶かし

やがて僕の足元にひとつの水たまりを作る

水面に映る歪んだ僕の顔

覗き込む僕を見つめるもう一人の僕

僕はそっとその瞳に手を伸ばす

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