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眼球譚

アザミの膣から溢れ出した精液は白く押し出され流に従って、割れ目に粘っこく纏わりつき、しばらくすると周りに押し流され穴はあの引力をもってカズマの目を釘付けにした。

目と目があったようにカズマは一瞬停止した。


「家庭の主婦みたいで嫌」


バタイユのあの物語の少女の言葉はこれまで何度も何度もカズマのトラウマとともにリフレインしてきた言葉だった。


アザミの言葉は、真逆のものだった。


どうすんの、中出していいっていってないよね

責任とれないじゃん

助けるって言ってくれてもないじゃん


誰か、いや自分自身に話しかけるように彼女は少しパニックになっている。


冷たいわけではない。ただ、温度のない世界にいるかのようなある種の冷めて冷徹な認識。

バタイユの登場人物はカズマにそう思わせた。マリオネットみたいに人間を生きるものの極北


カズマの精神はべっとりとまとわりついたまま温度を失っていく。


見ないで。サイテー


さっきまでの無邪気な少女は瞬時に敵に変わってしまったのだろうか。


すまない。責任はとるよ。ああそうだな


何かを必死に説明するしかなかった。


カズマはアザミが遮ろうとしたときに

分かったから、とつい声を荒げた。


違う。。

私が言ってほしかったのは、大丈夫

ただそういって、抱きしめてほしかっただけ。



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