治せない病気
小学生か幼稚園児の頃に私はよく頭が痛くなった。
最初はみんなただの偏頭痛くらいに思ってた。
勿論私もそうだと思ってた。
だけどある日、私がいつもより激しく痛がるものだから、お母さん達が夜に病院に連れてってくれた。
そしたら、まさかの病気だった事が判明。
病気の名前は世間一般的にはもやもや病というもの。脳の血管の病気で、血管が細くなってしまい、血が行き届かなくなるもの。って前に説明された。
私はまだ小さかったからあまりわかっていなかった。けど、お母さんは凄くショックを受けた。
自分がもっと強く産んであげられたらって、誰のせいでもないのに…。
その後、私は小学生の時に2回手術をした。
もやもや病は完全に治せる病気ではなく、手術は症状を抑えるためのもの。
小学生の私は学校に行けなくて寂しかった記憶がある。DVDやゲームはすぐに飽きるし、病院の食事の中で、デザートによくプリンが出されたんだけど、
それにも飽きてヨーグルトにしてもらったり。お母さんが休みの日様子を見に来た時、明日も来るかとよく聞いていた。
でも私は病気が早く見つかって良かったほう。
見つかるのが遅かったら、今頃はベットの上で動けなくなっていたと聞いた。それくらい重く治せない病気と戦ってた。今もそうだけど。
私に怒った看護師さんと、髪をラプンツェルみたいにしてくれた看護師さん。あと遊びに来てくれた先生みたいな人。最初はお坊さんだと思ってた先生。
皆さんのおかげで今も普通の子と変わらない生活が出来てます。本当にありがとうございました。