【言霊の詩 千夜一夜】/『第六夜 彼方の夢』
人は誰しも若き日に、遠くの世界に憧れを抱き、
純粋な憧れを糧に前に進んで行こうとします。
「あなたが自分自身と繋がる奇跡」
七五調のリズムと韻が、優しく染み込む夜に
今宵もこの詩に込められた、その先にある葛藤に悩んでみてください。。。
【 第六夜 彼方の夢 】
はるか彼方に 見る夢は
理想という名の 遠い夢
決して叶わぬ 夢なれば
心に秘めて 開かずの門
人に言われて 傷つくよりは
黙って隠して なかったことに
すればそもそも 何もなく
妬みも笑いも 起こらない
人は誰しも 自分だけ
置いていかれる 劣等感
他人の勇気に 嫉妬して
自分の無能を 見たくない
人は誰しも 弱いもの
成功できる ものたちは
ほんのわずかな 一握り
そうであってと 願いたい
自分でない人 他人には
成功なんて 望まない
ほんとは皆の 成功を
祝って 自分もそうありたい
しかし他人の 達成は
自分の未達を 示すもの
先に行きたい 自身の我欲
認めたくない 劣等感
ほんとは他人も 自分にも
ともに等しく 平等に
みんなで喜ぶ 幸せを
分かち合いたい はずなのに
ほんとは自分は 知っている
卑怯で醜い 我が姿
だから他人の 成功を
自分のことと 喜びたい
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