表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

メシマズシリーズ

料理上手な夫とメシマズ妻の、ほのぼのご飯。

 

 

 

「なにこれ…………うん、まぁ、食べれる」

 

 私は料理が苦手だ。

 ちょっと気を抜くと、ダークマターのようなものが生成されてしまう。

 夫は何を出してもちゃんと全部食べてくれる、優しいヤツだ。

 ちょっと口うるさいのが玉に(きず)

 

「何作ろうとしたの?」

「タコライス」

「…………タコ、ライス?」

 

 タコライスを知らないのかなと説明したら、「いや知ってるけどね」と困ったように笑われた。

 じゃあ、なんで疑問形で復唱されたんだろ。

 

「先ずね、タコライスって、白米、ミンチを炒めたもの、ダイストマト、レタス、チーズ。あとは温泉卵とかだよね?」

「ぽいね!」

「あ、うん。で、これキャベツだけど?」

「レタスなかったから」

 

 基本的に買い物も料理も、夫が仕事から帰ってきてから作ってくれる。

 共働きで、私達の帰宅時間は大差ない。

 私は掃除等が担当。

 

 稀に夫が残業とかで遅くなる、そんなときは私が作るか、下準備だけしておく。

 

「あ、うん。そういえば使い終わってたね」

「うん」

「トマト、まるごとだね?」

「なんかね、『まるごとトマトのタコライス』ってレシピの写真がお洒落だったの! これ!」

「あぁ、本当だね。レシピ見たんだね。えらいえらい」

 

 よしよしと頭を撫でてもらえた。

 撫でられると、ほわほわした気持ちになるから、とても好き。

 

「うん! 美味しそうな写真探したんだよね!」

「……あ、写真だけを、見たのね。うん」

 

 また困ったように笑われた。なぜだ。

 

「写真とかなり違うけどね。うん…………なんで、オーブンにかけたの?」

「キャベツ生だし、芯硬そうだし、トマト大きいし、ミートソース冷たいし、とろけるチーズとろけさせたかったし。焼きたくない?」

 

 夫が、「市販のミートソース使ってるから食べられたのか」とか何かボソボソと呟いていたけど、聞き流しといた。

 

「まぁ、うん。ご飯作ってくれてありがとね。美味しかったよ」

「ふふん!」

 

 なんやかんやの事情聴取はあるけど、結局いつも『美味しかった』って言うんだよね。

 素直じゃないんだからっ!

 

 

 

 私がご飯を作ったときは、皿洗いは夫がしてくれる。

 キッチンから「おわっ⁉」とか「あれだけの料理になんでこんなに洗いもの出るの?」とかなんか叫んでるけど、無視。

 

「ねー、明日チャーハン食べたい! あと餃子もー!」

「はいはい。お皿洗ったら餃子作るから包むの手伝ってね?」

「仕方ないなぁ」

「ははっ! ありがと」


 明日は、パラパラチャーハンと、ジューシーな餃子に決定!

 今からよだれが止まらない!

 

 

 

 ─ おわり ─

 

 

 

閲覧ありがとうございます!

他にも短編などたくさんの作品がありますので、気になられた方は、ぜひぜひマイページを覗いてみてください!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 「美味しかった」と言ってくれるだんなさん、優しい……! 私もメシマズなので人のことを笑えないと思いつつ、主人公の発言に「おぉ……」と思いながら読ませて頂きました笑。 やっぱりレシピって大事で…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ