第十九話:『狩人合流』
「…」
「…」
久しい出会い、だった。
彼女はナイツユナイトでも仲良くしてくれていた人だ。
こんな俺でも、まだ終わっては無いと言ってくれて。
「凄いじゃない、ゴーレム討伐を任されるなんて」
「俺だけのおかげじゃないですから」
気まずそうなステラを見て、少なくとも一人でやれたことじゃない。
…なんで気を回さないとなのかはだけど。
「ああ、良い仲間だ」
にこにこと、なんかすごい気まずいんだが!?
「ところで、どうしてロゴスで?」
「…ナイツユナイトで色々」
「知っている、裏切られたからだろ」
「…」
「だがそれで一人で行くのは薄情じゃないか」
俺が頼るのは迷惑が掛かると…思ってたんだが。
なによりアメリアさんは普通に立場ってものがあるし。
「言ってくれたらいいだろう、あんな事をするなら残る意味はない」
「すいません…」
「まぁいい、だからまぁ」
少し躊躇ってそうに…いったい何を?
「私もパーティーに加わりたいんだが」
「「えっ」」
どどど、どういう…え?
「まぁだって、メンバー不足だろ?
それに信頼足る実力者のつもりだしな」
「それはそうなんだけども…」
「どうせもう戻れないし」
「…な、成程?」
ナイツユナイト捨てて来たのか…待遇は良かったと思うのだが。
いやまぁ、断る意味は無いけど。
「えと、ダンテさんの知り合い…?」
「アメリア・グリアース、レンジャー」
「あ…ステラ・ユキノセです」
「元ナイツユナイト、一応友人だったのよ」
ステラは不思議そうな顔をしている、まぁわかるよ俺もそうだ。
だって一番上から数えた方が早いような高ランクだ。
それが仲間になるっていうのは…助かるが割に合わない。
だって彼女ほどなら相当上の世界でもっといい働きが…。
「信頼できる仲間は金では得られないだろ」
「…ああ、成程」
そういう事なのだろうか、うん。
少なくとも信頼されているなら、そう断るのは悪い。
「ステラさんもいい、かな?」
「ええ、断る気は無いですから…」
「ありがたい」
ぎらりとした視線を感じるのは気のせいか…。
「その目はユニークスキル…かな?」
「その通りですね」
「成程、そっちでもよろしく頼もう」
「…そういえば」
「ん?」
…どうにも気になってしまう。
「なぁ、ナイツユナイトはどうなってます?」
「"まだ"なにも」
「…まだ?」
何もという事は、まぁ同じだろうが…。
まだ…?
「まぁ、その内分かるさ…その内ね」
アメリアさんは、ククと笑っていたが。
なんとなく、恐ろしく思ってしまうのは俺がおかしいのだろうか。
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