第十五話:『夜中の色々』
宿の中、ベッドの上で軽く思案する。
彼女のユニークスキル[魂眼]は久しく見た他のユニークスキルだが…。
実際真似できるのか?マネできたとして扱いきれるか。
ただ、もしもいい結果なら…ユニークスキルを真似できるのなら。
ユニークは唯一無二、その前提が崩せるのだ。
「…さて、じゃあ…やってみるか」
こめかみに手を当てて、ユニークスキルの分析結果を自身に適用する。
瞳を主に、本来ならば有り得ない魔力経路を作り出す。
その刹那、予期することなく視界を奪い去られる。
暗闇の中に放り出されて、代わりに朧気だが確かな"魂"が見える。
「…うぉお、これ、想像以上に…重いが
何よりこれ…キツい!」
スキルを解除して視界を元に戻す、何か可笑しい物が見えていたと感じる。
ユニークスキルは人に扱いきれない力の一端だという説もある。
確かに今の視界は人の視界じゃなかった、が。
「ステラさんはこれを使いこなしている…ふむ」
一つ思ったのは、その視界と普通の視界を両立する事だ。
盲目を代償にするのは余りにも重たいが、そこをカバー出来たらまだ可能性はある。
幼少期からそれを抱えていたからこその時間の問題もある、慣らすのは少し現実的じゃない。
「考えつくのは…視神経の改造か…増設?」
そろそろ真面目に考え方が魔物じみてくるのは気になるな…。
とはいえ、自身にはそこでズルが出来るからやってみるのは悪くない。
モノに出来たら巡り巡ってステラ自身にも得にはなるし。
「よし、じゃあ…色々弄ってみよう」
⁝
「…よし、よし」
大分頑張った、視神経を増やすのは色々大変だったが。
視界もあるしスキルも抱えて…どうだ?
鏡を覗けば、一つの瞳に眼孔が…二つ…。
これは…不気味すぎる…。
「無しだな、じゃあ目をもう一つ、か?」
それはそれでどこにつけても不気味だが…ん?
ああそうだ!その手があった。
「…片目だけにすればいいのか」
切り替え楽だし、これなら他のユニークっぽくなるし。
片目だけをハイブリッドにして、そのまま右目を戻す。
「確か魔眼?とかはこういうスキルらしいしな」
魂眼はそれに類するスキルだ、そう考えるとこれも普通だろ。
とは言えステラさんにはどういうべきか…。
というか俺のスキルは他人に使えるのか?
そんな事を考えながら、俺は眠りにつくのだった。
感想・応援などあったら励みになります、よろしくお願いいたします。




