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第3話 始めてのテイム

初テイム回です。

 リナさんの家で一緒にお風呂に入った僕は、今ソファーでリナさんに膝枕してもらい耳かきをされている。


「カジ君、こんなに大きいの出てきたわよ! 駄目よ、ちゃんと綺麗にしないと。」


「うん、でも僕……家自体無いし。」


「そうだったわね、そうだ! なら、毎日私の家に泊まりなさい。」


「わ、悪いよそんな!」


「大丈夫よ、カジ君一人くらいなら養える余裕はあるから!」


「じゃあ、お言葉に甘えるよ。」


 耳かきを終え、リナさんはお客様用の布団を出そうとするが僕はそれを止める。


「カジ君にお布団用意するわね。」


「いや、いいよ! 僕床で寝るから!! 布団なんかで寝たら今まで硬い地面で寝てた事忘れちゃうよ!」


「そう? じゃ、私と一緒のお布団で寝よっか!」


「え、リナさん!?」


 僕はリナさんに手を引かれ一緒の布団に入れられ、リナさんは僕を抱き締めながら頭を撫でながら眠りについた。


「おやすみ、カジ君。」


「お、おやすみリナさん。」

(わわっ、リナさんのやっぱり大きいな……何時かこの人と結婚したいな。 言えば付き合ってくれたり、う〜ん駄目だ今の所僕がリナさんのヒモになる未来しか見えない。)


 リナさんの胸に顔を埋めながら、僕は将来の事を考えヒモにならない為にはどうすればいいか考えた結果ダンジョン攻略が頭に浮かぶ。


(そうだ! あのダンジョンを攻略して最深部まで行けば、クリア報酬のお宝が手に入るはず! 明日からダンジョン攻略頑張るぞ!!)


 そして翌朝、僕は寝ているリナさんを起こさずに胸やお尻、股の間を優しく触り堪能した後にダンジョンへと向かった。


「何時もの洞窟のダンジョンだけど、ゴブリンが居るな。」


 僕は草むらに隠れて、洞窟の外側に出ているゴブリンを警戒するが何故か今ならテイム出来る様な気がしてゴブリンが後ろを向いた瞬間に僕は首筋に噛み付いた。


「ギギャアアアアッ!?」


(よし、このままテイムしてやる!!)


 僕が噛み付いた事でゴブリンの緑色は次第に紫色に変色していき、最終的には僕と同じ全身が紫色になり始めてのテイムに成功した。


「ギィ……。」


「や、やった! テイムできた!! 早速だけど僕の代わりにダンジョンを攻略してきて!!」


「ギィ!」


 僕はテイムしたゴブリンにダンジョン攻略を任せて何時もの様に薬草採取や鉱石の採掘に取り掛かる事にした。


「随分時間経ったけど、戻って来ないな……ダンジョン攻略してるなら当然かな?」


 一方時間を遡り、カジの命令を受けたゴブリンは巣にいる他のゴブリン達に噛み付き勢力を増やしていた。


「ギィ?」

(外の様子はどうだった?)


「ギィ………。」

(あぁ………うぅうぅ…………。)


「ギギィッ?」

(おいコイツ様子おかしくねえか?)


「ギィ!!」


「ギギャアアアアッ!!」

(痛てええええっ!!)


「ギギ!」

(てめぇ何するんでぇっ!)


「ギ、ギャアアアアッ!」

(く、来るな来るんじゃねええええっ!)


 噛み付かれたゴブリンは紫色に変色し、更に勢力を増やす為に他のゴブリン達に噛み付き紫色に変色させていく。

 こうして、カジによるゴブリンゾンビ部隊が整いダンジョン攻略をする事になるがカジは最弱モンスターのゴブリンの事だから既に殺られていると思い何時もの様に採取や採掘した物を冒険者ギルドへと換金しに行く。


「今日の収穫量で幾らになるかな?」


 僕は始めてテイムしたゴブリンをほったらかしにし、冒険者ギルドに向かうと頬を膨らませたリナさんが居た。


「リナさん?」


「コラ、カジ君! 何処行ってたの何も言わずに出て行ったら心配するじゃない!」


「ご、ごめんなさい……。」

(なんだ、こっそり身体触った事怒ってる訳じゃなくて良かった。)


「もう、次から気を付けなさいね!」


「はい……、そうだ! 今日は結構多めに採ってきたから換金お願いします!」


 僕が持って来た薬草や鉱石をリナさんは鑑定し始め、僕は何時もの様に終わるまでカウンターに座って待っているとギルドへ戻って来た冒険者が気になる話をしていた。


「なあ、お前見たか?」


「何をだ?」


「紫色のゴブリンだよ。」


「紫色? ゴブリンは緑色だろ、新種かソイツ?」


(紫色のゴブリンって、僕がテイムしたゴブリンかな?)


「何だって、今あのダンジョンで緑色のゴブリンをめっきり見なくてなあ……もしかしたら紫色の奴等に占拠されて逃げ出したんじゃねえかって噂だぜ?」


 どうやら、僕のテイムしたゴブリンがダンジョンで緑色のゴブリンを追い出した話になっているらしい。


「凄いじゃないカジ君! 今日は金貨20枚の価値はあるわよ!」


「そう! じゃあ、今度リナさんにご飯奢るよ!!」


「カジ君が? うん、また今度休みの日にお願いね!」


 僕はリナさんと食事する約束を取り付けると先程の冒険者達の会話に再び聞き耳を立てる。


「んで、そのゴブリンは人間を襲わないってどういうこった?」


「どうも、ダンジョン攻略してるみたいでな……魔物に噛み付いては同じ様に紫色にしていって仲間を増やしてる様だぜ?」


「うへ〜、おっかねえな……まるでゾンビじゃねえか!」


「明日にはダンジョンの魔物全て紫色になってんじゃねえか?」


「おいおい、全ての魔物って……あのダンジョン軽く見積もっても100階層まであるって誰か行ってなかったか?」


(えっ、嘘! 100階層もあるの!? とてもじゃないけど僕じゃ最深部まで到達出来そうにないや。)


 冒険者ギルドから、僕は何時ものボロ小屋でダンジョンの階層が100もある事に落胆していた。


「はぁ、まさか100階層もあるなんて……。」

(リナさんに格好いい所見せたいのにな、メイで妥協するしかないのかなぁ。)


「そういや、今の僕のステータスどうなってるか確認してなかったな……ステータスオープン!」


 眼の前に現れたウィンドウにテイマーに必ずあるテイム数の数値が、とんでもない速さで上がっているのを目にし何体もの魔物をテイムしている事に驚く。


「これって、あのゴブリンをテイムしてからずっと上がり続けてるって事?」

ステータス要素に意味はあまりないです。

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