第2話 ご褒美
久々の投稿です。
メイとの特訓を終えた僕は早速ゾンビ化した街中の女の子達を元に戻す為に冒険者ギルドへ受付嬢のリナさんの所へ協力を仰ぎに行く事にした。
「リナさん、おはようございます!」
「カジ君! 無事だったのね良かったわ!」
「そんな事より、リナさん街中のゾンビ化した人達を縛り上げる必要があるんだ! 僕なら街中の女の子達をゾンビ化から元に戻せるから!」
「そうなの!? でも、カジ君が昨日採ってきた薬草の中にゾンビ化を治す効力の有る薬草が沢山有ったから手分けして皆に飲ませましょう!」
「じゃあ、僕は女の子達を担当するからギルドの人達は男の人達をお願いします!」
「カジ君? 何故女の子だけカジ君が担当する事になるの?」
リナさんは何故か僕が女の子を担当するのが気に入らないのか困惑した顔で僕を見て、不思議そうに首を傾げている。
「それは、僕の唾液に含まれる成分がゾンビ化を治す力を持っているからです! それともリナさんは、僕を野郎とちゅーさせる気ですか? それじゃあ、あまりにも僕が可哀想だ!!」
「そ、そうね……カジ君が野郎とちゅーしてる所なんて想像したくないわね。」
「でしょ? じゃあ、ゾンビ化した人達を僕も亀甲縛りに行きます!」
街中ではゾンビ化した人達を国の兵士や冒険者が縄で縛り上げ、一纏めにしていた。
「僕も手伝います!」
「うわっ! このゾンビ喋るぞ!?」
「安心してください、僕は女の子ならゾンビ化を治せる能力を持った普通のゾンビですから!」
「本当だろうな……。」
「まあ見ててください。」
ゾンビ化した人達を縛り上げる兵士や冒険者達は僕を見るとゾンビと勘違いしたのか縛り上げようとするも意思を持っている事が分かると白けた目で半分は信じてくれた様で僕は早速縄に縛られた女の子にちゅーして唾液をタップリ流し込むとみるみるうちに血色が良くなりゾンビ化が解除されて行く。
「戻ったのか!? 凄え、心臓も動き出してる! 君、その調子で街中の人達をゾンビ化から治してくれ!!」
「分かってます、この国の女の子達の事は全て僕に任せてください!」
国中のゾンビ化した人達を半日かけて、ようやく全ての人達のゾンビ化を元に戻す事に僕は成功した。
「カジ君、やったわね! こっちも薬草のお陰で皆元に戻せたわ!」
「僕の方も特訓の成果が出たお陰か、街中の女の子に唾液を流し込んでゾンビ化から治す事が出来ました。」
(これはメイとの特訓のお陰かな、後で御礼言わなきゃ。)
「あ、そうだ! リナさん、ちょっと。」
「何かしらカジ君?」
「リナさんもゾンビ化する可能性も無いとは言い切れないので僕の唾液が必要になりませんか?」
「ふふ、仕方ないわね……じゃあお互いに唾液の交換しましょ!」
「では、遠慮なくヤラせていただきます。」
僕はリナさんのゾンビ化を心配し互いの唾液を交換する為に長々とちゅーをし、僕が流し込んだ唾液をリナさんが飲み込み、その後にリナさんが僕に唾液を流し込み無事唾液の交換に成功する。
「あら、カジ君……身体が冷たいけど大丈夫? 熱が無いんじゃない?」
「リナさんの方こそ顔が赤いよ? 熱が有るんじゃない? 今日はもう休んだら?」
「そうね、今日は色々有りすぎたし休む事にするわ。 そうだ、カジ君。」
「何、リナさん?」
「貴方も疲れたでしょ、私の家来る?」
「え、いいの?」
「勿論よ、だって今回の一番の功労者はカジ君でしょ? それとも、私の家に来るの……イヤ?」
「イヤじゃないよ! 是非行かせてもらうよ!」
ゾンビ化騒動も執着し僕はリナさんに誘われ女の子の家に招待された、中に入ると女の子らしい良い香りが鼻孔を擽り色々なアンティーク品が並んでおり、リナさんは僕の匂いを嗅ぎ始める。
「え、リナさん何を?」
「う〜ん、やっぱりカジ君お風呂全然入ってないんじゃない?」
「だって僕ホームレスだし……。」
「駄目よ、身体はちゃんと綺麗にしなきゃ! 私が洗ってあげるからお風呂に入りなさい。」
「えっ! 今何て!?」
「ほら、こっちに来なさい!」
僕はリナさんに手を引っ張られ、脱衣所まで移動させられて服を脱がされる。
「リナさん! は、恥ずかしいよ!!」
「身体の隅々まで綺麗にしてあげるから覚悟しなさいカジ君!」
「わ、分かったから! 自分で脱ぐから、リナさんは出るの待っててよ!」
「ちぇ〜、じゃあ服の替え用意してるわね!」
そう言うとリナさんは不服そうに替えの服を取りに行ったのを確認し僕は風呂場へと入りシャワーを浴びて湯船に浸かる。
「ふぅ……、気持ち良いなぁ。」
(何気にお風呂入るの何年ぶりかな?)
「カジ君、服の替え置いておくわね!」
「うん、有難うリナさん……。」
リナさんにお礼を言った後、風呂場のドアが開きバスタオルを身に纏ったリナさんが浴槽に入って来た。
「リナさん!! 何してるの!?」
(うわっ、ヤバいってバスタオルでリナさんの身体付きがハッキリ分かる! どうしよう、今ので出るに出られなくなっちゃった!!)
「何って、カジ君にご褒美と思ってね!」
「ご、ご褒美!?」
僕はリナさんから目を逸らし、心を落ち着かせる事に集中しようとするが、リナさんは一緒の湯船に浸かり僕の後ろから前に手を回す事で背中にあたる二つの柔らかい物体に意識が集中してしまう。
「だ、駄目だよリナさんこんな……。」
「ふふ、カジ君だいぶ体温上がってきたわね。 何だかこうしてカジ君にくっついてるとヒンヤリして気持ち良いわね。」
「そ、そう?」
(まあ、ゾンビ化してる訳だし冷たいのは当然なんだけど……。)
「カジ君、ちゃんと身体洗ってないでしょ? 隅々まで私が綺麗にしてあげるわね!」
「ちょっと待って! 持ち上げないで、見えちゃう!!」
リナさんは問答無用で僕を湯船から出し、それを見ても大人の余裕だろうか、少し顔を赤らめる程度で僕の身体を全身を使い洗い始める。
「そんなに恥ずかしがる事ないのに、カジ君の見ちゃったし私も見せないとね! どう、カジ君気持ち良い?」
「はい、とっても気持ち良いです。」
僕は恥ずかしながらもリナさんからのご褒美を満喫させてもらった。
たまに投稿する程度になります。