第6話 第一回脳内会議
「腹が減ったー!」
そう、この世界に来て早くも一週間が過ぎた。
しかし、その間俺たちは、何も食べていないのである。
そもそも、何が食えるのか分からない。
あなた方は、見知らぬ土地で、「シャァー!」と威嚇してくる植物を食べることができるだろうか。
聞くまでもなく答えはノーだろう。
それでも俺たちは生きるため、その植物を食べようとした。
逆にこっちが頭からガブリと噛まれた。
食べようとした物に食われるなんて話にならない。
この状況から脱却するために、緊急脳内会議が開かれた。
議長「我々は今とても危険な状況下にある。ここから脱却するために。案を出してほしい。」
川島「過去のゲームから参考にするのはどうでしょう。」
議長「いい案だ。早速やってみよう。」
武藤「議長!ド●クエには、食事の詳しい描写がありません。」
議長「何だと!他のは?」
武藤&川島「ポ●モンもマ●オも駄目です。」
議長「では、他の案を探そう。」
部下「モ●ハンには、料理する猫がいるそうです。」
議長「それだ!」
十分後、猫をつかまた。
猫「フ~~!フ~~!」
議長「よく来たね。我々は、とても腹が空いている。そこでだ、料理を作ってほしい。そんなに威嚇しなくても、長い付き合いになる・・・」
猫「にゃぁっ!」
議長「ギャ~~ス!」
議長「猫は駄目だ・・いやほんと・・・。」
川島「これですべて案が出尽くしました。」
議長「仕方がない。」
短剣を取り出す議長
議長「ここは自害するしかないな・・・」
川島「やめてください。」
議長「その手を離せ。餓死するくらいなら・・・」
武藤「近くの村の牛を焼くのは?」
議長&川島「なん・・だと。」
武藤「なぁに、牛の一頭ぐらい大丈夫。なんせ俺たちは、勇者なんだから。」
川島「・・・」
議長「ウム」
がっしりと手を握る三人。飢えは時として、正常な判断をできなくさせる。
その夜、牛の鳴き声がこだました。
上手に焼けました~~。