第1話始まり
俺は川島徹。一般的な中学に通う中学2年だ。
そして俺の友達である同じ中学の同級生の武藤武。身長は普通の中学とあまり変わらないが、少々めんどくさがりな性格をしている。
毎日休み時間になると談笑したり、学校帰りに遊んだりと普通の中学生のどこにでもあるそんな生活を楽しんでいた。
でもなにか変わった事が起きないか、そんな事を心の中で考えていた。
それが冒険の始まりだった・・・
その日武の家に泊まりに来た俺は一緒にRPGをやっていた。しばらくして武が
「RPGの世界ってちょっと行ってみたくね?」と言ってきた。
俺も
「まああっちの世界なら退屈にはならないしね」と言った。
その後しばらくして俺達は寝た。
だが急に眩しくなり目を覚ました俺の前には先ほどやっていたRPGに出たのと同じ村があった。
俺があっけにとられていると、同じく目を覚ました武が
「なあここってさっきのに出たやつだよな?」と混乱ぎみな声で聞いてきた。
「とりあえず行ってみよう」と言って俺達は村に向かって歩いて行き、そこにいた中年の男に話しかけた。
「ここはどこですか?」
「ここは始まりの村だ」
やはりここはさっきのゲームの世界だった。
「どうすれば元の世界にかえれますか?」
「ここは始まりの村だ」
?なに言ってるんだ?
「だから、どうすれば元の世界に帰れますか?」
「ここは始まりの村だ」
質問している武の声が荒れてきた。
「だからどうすれば帰れるのかて言ってんだよ」
「ここは始まりの村だ」
「おい、いい加減にしろよ?どうすれば帰れんだよ!」
「ここ始まりの村だ」
「ドゴッ!」
「?????!!」
男にイライラして切れた武が男に蹴りをいれたのだった。
「これに懲りたら質問に答えな」
「ここは始まりの村だ」
「このやろう!」ともう一度蹴りをしようとした武の後ろから若い人の声がした。その声のする方を向くと、そこにはアロハシャツをきた人がいた。
「あんたら何しちゃってんの?」その男が言った。「こいつがふざけた事をやったからだよ!てかあんた誰だよ?」武が言った。
「あ、俺神やっているものなんだけどもしかしてゲームの世界に行きたいって言ってた人?」
「そうだよ!てか何であんた俺達をここに連れてきたんだよ!」
武が質問した。
「だって救世主を探してたらちょうどいいのがいたんだもん」
神が言った。
「じゃあ何のためにつれてきたんだよ」
「なんか最近調子に乗っているあほがいるからこらしめてもらおうと」
「だったらお前がやれよ!」
「管轄外だ」
「ふざけんな!」
まぁこんなやりとりがこのあと60分位続いた。ようするにゲームみたいに魔王を倒すとそういう事らしい。
そして俺らはその後始まりの村の村長と話した。村のはずれにいる人喰い土竜を倒せとの事だ。まずはめんどくさいが装備を揃える事にした。
「つっても金無いからなどうする?」
しばらくして武が言った
「俺達は金がないそれはわかるな。」
「まぁそれはね」
「だったらわかるな。」
「何が?」
俺がそう言った時武の足が一軒の家の前でとまった。
「よし。行くぞ!」
「お前まさか・・・」
「そのまさかだ!」
「止めろ!泥棒じゃねえか」
「いいか、俺達は言わば勇者だ。正義の名のもとタンスの中をあさってもいいはずだ。」
「考えなおせって!あっ、ちょ、いゃあぁ〜」
その時私は人として何か大切なものを失った気がした・・・
しかし人はすげぇなだって5件目辺りから
「この家しけてるわ〜」とか言えるもんな。
そうして俺達はいよいよ人喰い土竜と戦いにいった。