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救い

作者: 杉将
掲載日:2021/05/15

 白いブラウスを着ている女は髪を後ろで結んでいた。首が細い、と僕は思った。いや、本当は、綺麗だ、と思った。僕はどうして綺麗な女を好きになってしまうのだろう。自分は醜いのに。僕は時折、自分が性犯罪者になるのではないかと考えることがある。そうなれば、楽になるだろうか。こんなことも考えられないくらいに、底に落ちれば。被害者の気持ち、という言葉が頭に浮かんでくる。ああ、いやでも、浮かんでくる。

 自分が醜いと意識しながら、日々を生きていくことはしんどい。何もかもが嫌になる。一人でいるのが怖くて、けれど自分は醜いのだと思うと、誰かと会話をすることも怖くなる。誰か一人でいいから、今のままでいいのだと言って欲しい。僕は汗をかく。自分が生きていることの恥ずかしさから。白いブラウスを着た女の美は、その光で僕の醜さをあらわにする。汗が止まらない。僕は白いブラウスの女の横を通り過ぎる。その瞬間、強い腋臭の臭いがした。汗が引いた。

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