表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
吸血鬼な幼女様と下僕な俺  作者: K・t
第四部 童話調:はじまりのおはなし編
52/60

第四話 リードかいぎ

再び長い髪のお話です。

「あー、頭痛い……」


 ある日、フォルトは従者塔の食堂で、ズキズキする頭を抱えてぼやいていました。

 頭痛は、イリスに髪を引っ張られ過ぎるのが原因のようです。


「もう、根性ないなぁ」


 すると、同僚のルフィニアが温かいお茶を出してくれながら、そう言いました。


「このままじゃ本当にハゲる!」


 フォルトはくわっと目を見開いて訴えます。


「キャーッていう、毛根の悲鳴が聞こえるんだって!」

「意味不明。引っ張られるのは皆同じでしょ?」


 ルフィニアの言葉を、フォルトは「いいや違う!」と強く否定します。


「そっちはリボンじゃないか!」


 言って、ルフィニアの髪に巻き付けられたピンク色のリボンを指さしました。

 そう、髪を伸ばすのが嫌な従者は、代わりにリボンの先を長~く垂らしておけば良いのです。

 ルフィニアは呆れました。


「なら、あなたもリボンでも付けたら? 予備ならあるわよ」


 言って、わざわざ懐から緑のリボンを差し出してくれます。

 しかし、フォルトはその親切な申し出をきっぱりと断りました。


「それは嫌」

「オマエは駄々っ子か」



 そんなことがあった数日後。フォルトがイリスの部屋で掃除をしていると、


「ねぇねぇ」


 と部屋の主が声をかけてきました。なんでしょうか。


「だだっこー!」


 どさどさっ! 突然の発言に、フォルトは抱えていた掃除道具や書物などを全部床に落としてしまいました。


密告チクったな……?」


 ルフィニアが「イリス様、ナイス!」と喜んでいる様子が目に浮かぶようです。


「ねー、『だだっこ』ってなぁに?」

「……」


 説明するべきか、しないべきか、世話係は大いに悩み始めるのでした。


おわり

ワガママなのは職場でしょうか、自分でしょうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ