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非常に、お待たせしました。
何時も読んでくださっている方々、すいません。
そして、こんなに遅筆な筆者に付き合ってくださってありがとうございます。
皆さんのPV数やブックマーク数が私の原動力です。
これからもよろしくお願いします。
街や都市、人が群れ多く集まる場所には自ずと光の届かぬ薄暗い暗所が生まれる。
建造物同士の隙間に偶然生まれた死角、以前は使われていたが時代の変遷と共に無用の長物と化し破棄された施設、あるいは表沙汰には出来ない行為を行うため意図的に作られた隠れ家。
圏外でも屈指の収容可能人数五千万人超の巨大興行コロニーでもあるナタもその例に漏れない。
日の当たる場所では、多くの人々が熱狂に酔いしれ快楽を謳う中、日陰では非合法の電子ドラッグや人身売買を行う犯罪者達が欲望の坩堝であるコロニー・ナタに寄生し蔓延っていた。この手の輩は為政者・指導者がどれだけ厳しく取り締まっても、無くなることはない。何時の時代のどんな場所でも、人が社会と言う名の群れを形成し続ける限り必ず存在する。
コロニー・ナタ内部、人気の低迷から廃棄されたアミューズメント施設。
倒産した運営企業の資産として差し押さえられた施設を、犯罪シンジケートが運営するペーパーカンパニーが買い取り、表向きは新事業の為の施設として改装予定となっているが、その実は『商品』の販売所兼保管庫と成り果てていた。
取り扱われている品目は、主に常習性の極めて強いハードドラッグだ。
エンターテインメントというコンテンツは、非日常を演出するその惹き込まれるような独自の世界観から人の現実感を一時的に喪失させる性質があり、アルコールの類を摂取せずとも興奮や感動から、理性の箍が外れやすくなる。
場合によっては、普段は自制心や社会倫理などの楔から興味などはあっても手を出そうとしない薬物に手を出してしまう程に。
享楽に興じることの出来る様々な施設の集合体であり客層も富裕層の多いコロニー・ナタなどは、正に絶好の市場。『新発売のサプリメント』などのお題目を被せてやれば、温室育ちの世間知らずの御令息・御令嬢などにドラッグはいとも簡単に売れてしまう。
一度でも手を出せば脳髄深くに絡みつく常習性や快楽から容易には抜け出せなくなる事を知りながらも、犯罪シンジケートの構成員達は私腹を肥やし組織内での地位を向上させるためにドラッグの製造・販売に一切の呵責を抱かない。組織に与した時点で、良心などとうの昔に捨てている連中だ。
その日も変わらず、ナタの熱気に充てられた若者などを餌食にしていた構成員たちだったが、その所業は唐突に終わる。
死である。
何の前触れもなく、何の前兆もなく、彼等は皆殺しにされた。
元は舞台や演劇などに使われていた多目的ホールを改造した『商品』の保管庫に集まり、その日の売り上げと在庫の確認を行い上から命じられている今月の薬の無茶な販売目標数をどうすれば達成できるかを話し合っていたところを、肉片に変貌させられた。
その場にいた半数の者は生前の行いの割に、ある意味で幸いな死であった。
自身の身に迫った終末を認識し恐怖を感じることなく、即座に死ねた。
残りの半数は見てしまった。
ステージの天井の換気用ダクトの隙間から滴り落ちてきた固体と液体の中間の物体、鮮血色のスライム状の何かを。
その不定形の物体により、構成員の半数が一瞬で押しつぶされたのだ。質量のみならず物体は意思をもつ生物の様に蠢き、全身の穴という穴から人体に侵入し膨張、内と外両面から圧力をかけて肉も骨も原型が無くなるまで握り潰した。
消化途中の胃の内包物をその場にぶちまけた様に、元の形状の断片を残した人間だったモノがスライムから吐き出される光景を目の当たりにして、残りの構成員達はその場から悲鳴と共に逃げ出した。
組織の重要な資金源となるドラッグを放棄し、顧客リストなどの公になればただでは済まない資料も保管されている施設に侵入してきた者を見過ごすなど、上層部に知られれば粛清は免れないであろうが、そんな先の懸念よりも何よりも生物的な恐怖が勝った。
生態系ピラミッドの上位の捕食者を前にした小動物の様に、最初から戦うと言う選択肢は存在しておらず、ただただ生存のみを目的とした逃走。
その判断自体は正しくとも、その行動自体は無意味。
逃げる事を選択した構成員達もまた不定形の何かに飲み込まれ、断末魔の絶叫をあげながら原形を失った。その場に散乱するのは、もはや肉片のみ。
鮮血色のスライムが瞬く間にその場の人間を殺し尽くすと、その質量により圧砕した天井の換気ダクトの狭い口から一人の人間が零れ落ちた。
小柄な禿頭の男だ。
体格だけで判断すれば子供にも見えるが、顔の皺や輪郭の彫りは相応の年月を重ねてきた成人のものであった。
自力で着地する体力もない程にひどく消耗しているのか、コロニーの人工重力に引かれるがままに落下し、ホールの床に転がる。
「……がっ………っ…………あ、ああ…………」
男は立ち上がる事も無く、白濁し何処を見ているのか分からない眼球を揺らし口端から涎を零しながら身体を痙攣させる。
多数の構成員達を容赦なく潰した鮮血色のスライムがその小柄な身体を包み込み、しかし害することも無く四肢に皮膚の如く融合し、その体躯を一回り太く大きくする。
この不定形の物体こそが、男の越境能力である《捕食進化》により獲得した身体操作能力の一端であった。
猿。
無差別争覇杯の一回戦で《ウェット・ファイターズ》とぶつかり、惨敗を期した《キリングフィールド》のメンバー。
もっとも、その肩書きもつい先日までの話。
試合で敗退した後に脱走を企てた猿は今、元の雇用主から追われていた。コロニー・ナタの暗所を経由していくことで追手から身を隠していたが、それも既に限界。
体力気力もそうだが、猿の身体は『薬』が切れかけていた。
強力な越境能力で闘技場において数々の敵を喰らってきた食人鬼の脳髄には、《焦螟》と呼ばれる細胞一片以下サイズの超極小の寄生虫が巣くっている。
とある越境能力者が己の身体組織の一部を能力によって変成させ生まれた《焦螟》は、規制した宿主の感覚や身体を強化し更には越境能力すらも増大させる数ある能力の中でも稀な性質を持つ。
ただ、《焦螟》は母体である越境能力者だけが生成できる『薬』を定期的に摂取しなければ脳髄で暴れ出し宿主を内側から殺す。しかも蟲の動きを抑制する『薬』を摂取していたとしても、《焦螟》の強化には攻撃性の肥大化や自我の希薄化などの精神へ悪影響を与える副作用が多分に含まれており、加速度的に人格は歪みを生じさせていき最終的には物言わぬ廃人となる。
《焦螟》は一度でも寄生されれば、その力と引き換えに心を壊しながら生きる事を強いる悪魔の蟲だ。
捕食した死肉の数だけ力を増すという越境能力に目を付けた宇宙海賊の一派によって《焦螟》を植え付けられ『薬』漬けにされて精神を蝕まれた猿は、ただ目の前の敵を快楽目的で殺し喰らうだけの獣であった。
元あった人格や感情は凶暴な攻撃性によって擦り減っていき、残っているのは僅かばかりの故郷での記憶、風や土の匂い。
無差別争覇杯の一回戦の折、首から下が引き千切れ脳と身体の接続が断絶したことで、偶発的に《焦螟》の強化が緩んだ。
何かの目途や目算があったわけではない。自我や思考が消えかけている猿に計画性などあるわけがなく、ただただ故郷に帰らなければという衝動に突き動かされリングの上に散乱していた死体を無我夢中で喰らって身体を再生させ、その場から逃げ出した。
猿は、自分の名前が分からない。
呼称は、能力を使用すると大猿のような姿になることから周囲にそう呼ばれているだけで、猿には本来別の名があったはずだった。
だが、その元あったはずの名の記憶を、猿は《焦螟》によって塗り潰された。
家族はいたのか、友人はいたのか。
何を是としたのか、何を非としたのか。
他者との繋がりのみならず、己の事さえも猿には分からなかった。
虫食いで穴だらけの故郷の記憶のみが、唯一自己を定義する支柱。
そして故郷を目指し必死になって逃げ延びた結果が、現状だった。肉体を変化させる《捕食進化》の応用で体内の《焦螟》の動きを何とか抑え込んでいるが、もうそれも限界。今すぐにでも蟲が暴れ出してもおかしくない。
乱れた呼吸音のみが響いていた空間に、突如轟音が響く。ステージ上に落ちてきた猿の対岸、保管庫の入り口が音を立てて爆破され十数名の戦闘機械鎧で武装した者達が雪崩れ込んでくる。武装集団は、光学兵装ブラスターの銃口を動けない猿に向けるとその場で規律のとれた動きで停止した。
集団の指揮官らしき人物が手元の端末を操作すると、空中にARが投影される。
上半身のみが映し出された中年程の男は、ステージの上で息も絶え絶えな食人鬼の姿を確認すると忌々し気に舌打ちした。
「ようやく動きを止めたか。手間をかけさせてくれる」
《キリングフィールド》のオーナーであり、強力な越境能力の持ち主に《焦螟》を寄生させ商品として売買している宇宙海賊から、猿を奴隷として購入した商人。表では真っ当な商売を行いつつも、裏では非合法かつ真面な倫理観がでもあれば決して手を出さない類の商売を行う、圏外では海賊と同じく掃いて捨てる程に存在する悪党の一人。
「さっさと捕まえろ。これ以上抵抗されると面倒だ、首から下は潰しておけ。奴の能力なら頭さえ残っているなら、後はどうにでもなる」
中年の商人にとって、猿は金儲けの商売道具に過ぎない。どれだけ損傷を重ねても、その命令に従い敵を殺す機能にさえ問題が無ければ頓着する要素は何もない。寧ろ、元あった人格は邪魔でしかなく、早々に《焦螟》に食いつぶされれば扱いが容易になるとさえ考えていた。
指示を受けた商人手勢の武装集団が、ブラスターを高出力モードに切り替え照準を手足や胴に定めていく。後はトリガーを押し込むだけで、一斉に光が弾ける。
思考能力の殆どを失っている猿だが、自身に向けられている害意の量からこれから何が起ころうとしているのかは察しがついた。
もう一度、獣に堕ちる位ならばと猿は最後の力を振り絞る。
死肉を喰らえば肉体を再生できる《捕食進化》だが、構造が複雑な脳髄だけは復元が出来ない。光線で脳天を撃ち抜かれれば、猿とて死ぬ。死ぬことが出来る。
身体の奥底に残っていたのは、これ以上非道に加担することは出来ぬという矜持なのか、それとも何もかもを奪われたことに対する最後の復讐心なのか。
殺到してくる光の奔流に、猿は眩しさから目を閉じ頭部を晒した。
「…………あ、あ…………かぜ………が………ふい、て」
間際、瞼の裏に浮かんだのは風薫る地平線まで続いていく大草原。
ほんの微かに思い出せたのは果たして故郷の光景だったのか、それともただの現実逃避が生み出した虚構なのか。
空っぽで伽藍洞の猿には分からない。分からなかったが、それで満足だった。
人生の最後に、涙が零れるほどに美しいものを見れたのだから。
目を閉じ、最期の瞬間を覚悟する猿は、一秒が経ち、二秒三秒と時間が刻まれても光線が身体の何処にも命中しないことに違和感を憶えた。
ゆっくりと目を開くと、そこには大きな背中が見えた。
実際の背丈は2mもない。義体化により並外れた威容を誇る傭兵や闘士を数多く見てきた猿からすればいっそ小柄な部類だ。
だが、その泰然自若とした不動の背は、悠久なりし山脈の如く。
何万の兵士が押し寄せようとも、決して踏破することの叶わぬ天然自然の大巨壁。
「おま………え……は」
無造作に揺れる赤毛、極限さえも超えて鍛え上げられ磨きあげられた肉体にて大剣を構える者。
猿は、この男を知っている。
記憶が混濁していたとしても、忘れられるはずがない。ある意味で、現状へ至った発端であり、つい先日真正面から叩きのめされた相手。
「まあ、そう急くな。その歳で死を選ぶのは、早計過ぎないか?」
《ウェット・ファイターズ》のアカギが、敵であったはずの猿を助けに現れていた。
光学兵器全盛期の現代、近接武器による白兵戦を主とする者には対光線用の業が求められる。
動作の起こりを拾い撃たれる前に射手を仕留める、あるいは光線が通過する軌道を見切り予め回避可能な立ち位置へ移動しておく。
定石とされるのはいずれも「先の先」の発想の産物。即ち、撃たれる前に如何に対処するかだ。
これは「後の先」、撃たれてからの対応となると《気》による身体強化と思考加速が可能な武芸者、瞬間加速に重点を置いて施術を受けた義体化人でも飛来する光線に反応するのが非常に困難だからだ。
大気にて減衰・減速するとは言え光線の速度は亜光速。耐光性表面処理を施した近接武器を同じく亜光速で振るえるのならば光線を防ぐことは理論上可能だが、事実上不可能とされているのが、「後の先」の業。
ならば、いかにも重く取り回しの悪い肉厚幅広の大剣一つで、十数もの光線全て凌いでみせたアカギの一閃は、如何なる神業なのか。
「ええい、何をしている!さっさと、あの男を始末して猿を捕獲しろ!」
金の匂いには敏感でも戦闘技能に関しては疎くこの場でただ一人、成されたことに対する理解を得る事が出来なった商人は手勢の兵士達に向けて指示を飛ばす。
兵士を率いる指揮官の男は、突如現れた赤毛の男の異常なまでの技量の冴えに恐怖さえ覚えながらも、何か特殊な装備を使うことで直撃を免れただけだと、もう一度攻撃を仕掛けその絡繰りを露呈させればいいだけだと自らに言い聞かせ、部下共々最大出力でブラスターの引き金を引いた。
再び迫り来る光の奔流に対しアカギが大剣を、『カネツグ』を横に一閃させる。
極度の緊張と集中力がごく短時間の思考加速を偶発的に生み出し指揮官の男はコマ送りの世界で垣間見てしまった、刃の切っ先が光線を切り払っていく悪夢のような光景を。
大剣が振り抜かれた時、光線は全てが掻き消えたかのように散っていた。
「っ………ば、馬鹿な!まさか、本当に技量のみで光線の全てを捉えたと言うのか!?」
悲鳴のような声を上げる男に、アカギは首を横に振りながら応える。
「いいや?流石にこの速度になると、俺に捕捉出来るのは七、八発くらいが限界でな。残りは、弾き返した光線をぶつけて相殺させてもらった」
反射角計算は『カネツグ』にやってもらったがなというアカギの呟きを、指揮官は聞いていいない。
剣を一振するだけで、彼我の実力差が明確に証明されてしまっていた。
武装集団全てが連携し、ブラスターの間断なき多面波状攻撃を行ったとしてもあの剣技の前には全て無効化される。近接戦闘など、論外。亜光速の飛翔物を切れる相手に自ら近づいて行くなど愚の骨頂。
指揮官の男は動けない。
撤退するにしても、背中を見せた瞬間に全員の首が落ちるのではと考えてしまい、下手な指示を出すことが出来ない。
一向に進展しない事態に苛立ちを隠そうともしない商人へ、アカギは視線を向けた。
「俺はアカギ、傭兵をしている者だ。ギルド・アライアンス所属商人アレックス・ガフ、お前に話があってここに来た」
一瞬、名を告げられた商人は冷や水を浴びせられた感覚を得た。
投影されている映像、付属する音声は全て高度な加工技術により作成された偽物であり、本物のアレックス・ガフとは似ても似つかない相貌や体格をしている。通信経路も逆探知されても簡単には居場所を特定されぬよう複数のサーバを経由して通信し兵士に指示や命令を出している。
全ては仮に第三者にこの現場を目撃されたとしても、自身に一切の咎が及ばないようにするためのアレックス・ガフの保身の手管。電子書類上で猿や手勢の兵士達を傭兵として雇用しているのも、社会的コネとカネによって作り出した架空の人間だ。
「誰だ、それは?私は、そんな人間など知らん」
一足飛びに正体に肉薄してくる相手に、アレックスは白を切る。
「それに私の名は―――」
「見え透いた虚言を聞く気はない。今から交渉役を出す」
アカギは、首のチョーカー型端末を操作すると自身の前に少女の映像を投影した。
年頃若く、その容姿が生体偽装を施された義体でないのなら年齢は二十前後。ダークブロンドの髪、翡翠を思わせる深い知性と硬き意志を宿した瞳。飾らずしかし貧相にはならないパンツルックのノースリーブスーツを着こなす凛とした立ち振る舞いは、才媛の徒であると明確に告げていた。
「お初にお目にかかります、アレックス様。私は、フラメル王国第一王女エマ・フラメル。お忙しいところ申し訳ございませんが、本日は火急の事態にてお取込み中の際にお邪魔させていただきました」
ARとして現れたエマは、背後の痙攣を繰り返しまともに言葉を発することも出来ない猿と一瞬目を合わせると、力強い頷きを返した。
そして、改めてアレックスへと向き直る。
「アカギさんの後にいらっしゃる方、猿さんをフラメル王国へ引き抜かせてもらえませんか?謝礼は勿論、これ以上ない物を用意させていただきますよ?」
エマ・フラメル。
その名は、ここ数日商人達の情報ネットワークで見かけない日は無い程に頻出する。
圏外商人達の最高峰である五帝の半分を味方に引き入れ、もう半分へと全面抗争を挑んだ、五帝を内部分裂させギルド・アライアンスを割った少女である。
抗争の勝敗は、無差別争覇杯に優勝するチームをエマと五帝コンウェイのどちらかが的中させたかで決せられる。
情報に目敏くなければやっていけない商人のアレックスは、当然一連の騒動の事も把握している。そして、エマが優勝チームに選んだ《ウェット・ファイターズ》がメンバー不足で即戦力と成れるような人材を探しているという事も。
つまり、エマ率いるフラメル王国勢は、《キリングフィールド》の猿に目を付けたのだとアレックスは考えた。
これは、いい機会だと商人は心中でほくそ笑む。
猿の戦闘能力は非常に有用だが、都度都度命令を無視した行動が目立ち、宇宙海賊から定期的に購入している『薬』の代金も馬鹿にならない。
そろそろ新しい奴隷をと考えていた矢先に、エマからの提案。ここで世間知らずの小娘を言いくるめ、使い切りかけの奴隷を高値で売り払えれば次の奴隷を買うための資金を賄うことが出来る。
「いいだろう、ただしその話に乗るかどうかは謝礼次第だ。言ってみろ」
「きっと、同意していただけますよ。何せ――――」
微笑みと共にエマは告げる。
「差し上げるのは、アレックス様の御命なのですから」




