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異世界の姫  作者: 琉斗
第1章
1/4

プロローグ

お初にお目にかかります。

琉斗るとといいます。

投稿はほぼ毎日するつもりでいます。

良ければ、レビュー&感想をお願いします。

誹謗中傷などはお控えください。

その日は酷い雨だった。

私はゴクリと唾をのむ。

「なあ、死ねよ」

それは中等部の頃から私を嫌っている東宮綾音とうぐうあやねだ。

いいとこのお嬢様で、誰にでも優しく誰からも好かれている。

だけど、綾音は私のことが嫌いらしい。

おかげでずっといじめられっ子だ。

そして今私は窮地に立たされている。

紅羅架麻衣くらかまい15才。

目の前にはゴウゴウと唸る川。

激流と呼ぶにはちょっと、威力が足りないが、雨のおかげで流れが早い。

「ど、どうしてこんなことするの?」

私は綾音の袖を掴んで必死な抵抗していた。

たとえ頭を押さえつけられていようと、同じ女子の力ならなんとかなる・・・・・・はずだった。

「あんたが、悪いんだろ!!!」

普段どんなに怒っていても、そんな言葉使いはしたことがない綾音が私の足を持ち上げた。

橋から身を乗り出す私はグッと川に近づく。

「死ね!死ねよ!」

「やめて!いやぁあああ!!」

ふわりと体が軽くなった。

足が宙に浮く。

あ、死ぬんだ。

そんな言葉がストンと胸に落ちる。

理解した途端恐怖が遠のいて、少しだけ悲しくなる。

「綾音、やめて・・・」

その言葉は川の音と綾音の高笑いにかき消された。

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