自己紹介
ダンジョン1階の草原地帯を2列で歩き始める。
前に俺とクラーネ、後ろにカッシュとエリーといった並びだ。
「ルー、エリー。どう?」
「えっ?」
カッシュのいろいろ省いた聞き方に隣のクラーネが驚きと疑問の混ざった声を上げる。
「あー、うん。多分平気、エリーは?」
「私も特には何も。」
そんなクラーネを無視して俺達はいつものやりとりをする。
「じゃあさー」
「おわっ!」
「きゃっ!」
ガバッと俺とクラーネの肩に手を回して体重を俺達にかけてくるカッシュ。
「自己紹介しちゃおうぜ。」
「自己紹介はさっきやりましたよね?」
「さっきは名前だけだったし、命を預けるパーティーメンバーなんだから互いのことは知っとかないとな。だろ?ルー。」
「まあ、そうだな。戦闘スタイルくらいは最低限知っておいた方がいい。」
同意を示すと笑いながら、カッシュが提案する。
「じゃあ、ルーからで!」
「了解。えーっとさっきも言ったけど俺はルイン。パーティーでは前衛をやってる。基本的には敵を引きつける役かな。
で、メインの武器はこの剣だ。」
カシャッと音を立てて腰の剣を示す。
「あとは、暗視と索敵にちょっとだけ結界の魔法が使える。」
「ルインさんも魔法が使えたんですね。」
「まあな。」
「1人でダンジョンに入るためには、索敵と暗視の魔法は必須といわれてるからクラーネちゃんも覚えておいた方がいいわよ。」
後ろのエリーが説明を加えてくれた。
「そうですね、練習しておきます。」
「なんだったら、私が教えてあげようか?」
「いいんですか!?」
「もちろん。あんまり難しいものじゃないから今回の往復の間できっと出来るようになると思うし。」
「本当ですか!お願いします!」
「うん。じゃあ、今日の夜から練習ね。」
「はい!フフ♪魔法かあ・・・。」
嬉しそうに笑うクラーネ。
なんだか大きく脱線してしまったが・・・。
「まあ、いいや。なら次はエリーで。」
後ろのエリーにパスする。
「うん。私の名前はエリゼ。パーティーでは後衛をやってるわ。主にルインのアシストかな。
私のメイン武器はこの弓ね。」
後ろに背負う弓を見せる。
「他には暗視と索敵と遠見、あとは矢を生成する魔法が使えるわ。だから、矢が無くなっちゃうことは無いから安心してね。」
「なるほど。便利な魔法ですね。」
「結構珍しいタイプの魔法だよなあ。俺も魔法使いやってるけど、物を作り出す魔法なんて出来ねえよ。」
カッシュが感心するように言った。
「カッシュは必要ないから使わないだけで練習すれば出来ると思うんだけど。」
「いやいや、錬金術に近いタイプだから無理だって。」
カッシュは首を振る。
「そう?・・・さて、私はこんなところでいいかしらね。次、カッシュね。」
エリーが隣のカッシュにパスする。
「オッケー。俺はカッシュ。俺もパーティーの後衛だけどメインはルーのアシストじゃなくて、敵への攻撃だな。ルーが下がったタイミングで魔法をぶつけるのが役目だ。」
「カッシュさんってどんな魔法が使えるんですか?」
口で説明するのが難しいのか、視線を上に上げてそうだなあ・・・と少し考えてから言った。
「俺は攻撃メインの魔法使いだから、ルーやエリーみたいに索敵とか暗視とかは使えないんだ。ほとんどは、風とか炎とか水を生み出す魔法だな。」
「使わないじゃないんですね?簡単な魔法なんですよね?暗視とかは。」
「ああ。まあ、簡単だからやろうと思えば出来るんだけどさ、魔法って人によって使えるようになる数が決まってるんだ。だから、こいつら以外とパーティーを組まない俺はこのパーティーに必要な魔法を手広く取ってるんだ。」
「覚えられる数に限りがあるんですね・・・。」
知らなかったようでクラーネの顔に若干陰りが見える。
「ああ。でも、クラーネは誰と固定のパーティーを組むことになるか分からないから暗視、索敵は覚えとけよ?」
「はい・・・。」
少し考える素振りをして俯くクラーネに周りの空気が少し暗くなる。
そんな空気を明るくしようとカッシュが話を進める。
「次、クラーネよろしく。」
「は、はい!」
ハッと顔を上げて、クラーネは自己紹介を始めた。
「クラーネです。パーティーの中衛をやらせてもらうことになりました。私の武器はこの短剣です。」
ケープで隠れていた短剣を見せる。
「初めてダンジョンに入りました。パーティーを組むのも初めてなので、教えてください。よろしくお願いします!」
歩みを止めて振り返り礼をするクラーネ。
「「「よろしく!」」」
俺達は声を揃えて歓迎した。
「さあ、そろそろ森のエリアに入るからそこで動きの確認をしよう。クラーネ、お前の実力を俺達に見せてくれ。」
「はい!頑張ります!」
会話文が多すぎる気がしてならない・・・
書き方はこっちにします。なお、1話の形を直すことは無いと思います。ごめんなさい。